出版社 | 東進ブックス |
価 格 | 本体1200円+税 |
難易度 | 共通テスト・日東駒専・産近甲龍レベル |
目 的 | 日本史の流れ理解する |
期 間 | 3ヵ月~6ヵ月(各冊) |
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日本史の学習で何をして良いかわからない高校生が取り組むべき内容が網羅した参考書である。教科書を読みより、内容が整理されており、わかりやすいため1から日本史を勉強する場合も効果的に学習することができる・
まず、中学生の時に歴史をかなり勉強した高校生は比較的容易に日本史Bの学習を進めることができる。一方で、歴史が苦手・勉強していなかった場合は苦労すると思って欲しい。例えば以下の内容がわかるか確認して欲しい。
小学校・中学校で確実に習う範囲であるが、今まで指導してきた受験生の多くが言えない場合が多い。高校偏差値が60未満の学校在籍者は意外に知らない受験生が多く、この様な場合は日本史Bを攻略するのに時間がかかる。
今まで教員が「日本史は高校3年の夏以降に追い上げることが可能だ!」と平気で嘘を言うが、実際は時間がかかる科目である。
ただし、安心して欲しいのは日本史が苦手な受験生でも偏差値60後半~70以上は可能である。
日本史Bは暗記科目と言わっるが、語句を覚えるだけでは合格点に到達することはできない。そのため、ある程度は歴史の流れから語句を覚える必要がある。
私自身が指導している際は、オリジナルレジュメを使用して語句と流れを含めて指導している。そのため、山川出版の教科書である『詳細日本史B』を読むように指導されることがあるが、語句と流れの関係性を掴むづらい(*中学生の時に歴史の勉強をした受験生には有効)
そのため、本書は語句と時代の流れを読みながら学習できるため教科書より理解しやすい参考書である。
どの参考書にも言えるが、内容を見ると何を覚えたらよいのか、覚える量が多すぎると思い嫌気をさす場合がある。そのため、1度に全ての語句や内容を覚えようとせずに繰り返し学習することで知識を定着させる方が良い。
学校の授業進路と合わせて並行して学習すると、広く深く学習できる。そう考えると、高校2年生の頃からに日本史Bの学習を始める方が効果的である。
ただ、原始・古代編を読んだ後に『日本史一問一答』などで次に進むのではなく時代区分ごとに知識を深めていく必要がある。
共通テストに変更して、問題が解きづらくなっている。内容自体は難易度が下がっているが、解答方法が面倒な問題が増えた(*問題慣れすれば難しくない)
センター方式では時代の流れや語句をしっかりと理解する必要があったが共通テストの場合は何となく点数が採れてしまう可能性がある。そのため、中堅私大・日東駒専・産近甲龍レベルの問題を解いてから共通テストの学習をした方が良い。
日本史の参考書は難しいので中々誰もに使えるBestな参考書はない。ただ、本書はBetterな参考書と考えられるので、自分の学力に応じて強弱をつけて学習すれば良い。