出版社 | KADOKAWA |
価 格 | 1,760円(税込) |
難易度 | 共通テスト~MARCH・関関同立 |
目 的 | 共通テスト・私大対策 |
期 間 | 6ヵ月~12ヵ月 |
![]() | 改訂第3版 大学入試 蔭山克秀の 政治・経済が面白いほどわかる本 [ 蔭山克秀 ] 価格:1,760円 |
共通テストだけでなく私大入試などで必要となる政治経済の用語や知識を増やすことが出来る参考書である。読んでいけば政治経済の知識を深めることが出来るため繰り返し読み返すことが重要である。
政治経済の学習は教科書を頼ってしまうと失敗する恐れがあります。入試問題では時事問題も出題されるだけでなく、ある程度のトレンドがあります。そのため、政治経済の参考書を購入する際は発刊年数を調べてみましょう。あまりにも古いと法律が変わっている場合があります。
本書は、板書内容の様に学習内容がまとめられた範囲と解説の範囲に分かれています。そのため、政治経済の知識がなくても最初から学習することができる教材になっています。
ただし、難関私大であれば参考書・教科書の範囲を超えた問題が出題されることもあることを知っておきましょう。
政治経済を指導している最中に思うのは、共通テストの点数を採るなら仕組みを理解することに重点を置いた方が良いでしょう。もちろん、覚える必要がある内容も多いですが、仕組みを理解できれば点数が採れる場合も多いです。一方で、私大の場合は語句を問われることが多いので覚えることを重視していきましょう。
政治や経済に興味がない受験生であっても、最初は難しく感じますが次第にパターンをつかめます。
政治経済を学習する受験生は非常に少ないです。そのため、模試を受験した際に平均点が低くなりやすい一方で、常識的に答えていたらノー勉でも偏差値50を超えることはよくあります。実際に、取りあえず何も学習をしていない受験生に政治経済を受験させた場合は約半分ぐらいが偏差値50を超えてきます。
ただ、だからと言って大学に合格できる力があるわけではないので、偏差値に騙されないようにしましょう。
本書の一部をご覧いただければわかるが、受験生は何を覚えたらよいかがわかりません。
本書は詳しく内容が書かれているため、非常に理解しやすい内容である一方で、赤字・黒字・波線部など重要な箇所が多い所があります。もちろん、全ての内容を覚えれば良いでしょうし、最終的には覚える必要はあるのですが勉強を始めた受験生には難しいことです。
そのため、私が指導する際は最重要な語句を覚えてから周辺知識を固めるようにしています。頻出内容はポイントがあるため、優先して覚える様にします。独学の場合は、まとまっているページを覚えることを優先しましょう。問題演習時に間違った内容を本書で見直すようにしましょう。
難関国公立の場合は倫理・政経を受験する必要があり強制的に政治・経済を学習しなくてはいけません。一方で、中堅国公立大学であれば「現代社会」「政治経済」「倫理」「倫理政経」から1科目選択の場合が多いです。そして、多くの受験生は現代社会を選択していますが本当に正解なのでしょうか?
現代社会は70%まで得点率を伸ばすだけなら4科目の中で1番簡単です。ただ、覚えることが少ない分、問題が読み切れない内容も多く安定して80%後半は採りづらい。一方で、政治経済は覚えることは多いですが、覚えたら覚えただけ点数に繋がります。安定した点数を採りたく、時間に余裕があるなら政治経済を選択するのもアリです。
私大入試の場合は政治経済を選択科目で採用していない学校がある点が悩ましい所である。私自身は3年生5月までに受験指導する場合は日本史を取り組ますことが多い(*志望学部によって世界史)、ただ、それ以降に受験勉強をしようとするなら政治経済を取り組ませることが多い。
私大の場合は、日本史・世界史に比べて政治経済は安定的に点数を採れない点がある。ただ、短時間で難関大学に合格するだけの力をつけるためには効果的な科目のため取り組ませている。ポイントは重要語句を覚えた後に演習問題で周辺知識を深めながら過去問演習で完成させていけばよい。