大問4つの構成にされており、時々出題形式が変化するため注意が必要
恐らく、各2点配点であるが、大問Ⅳの問題が20問ある場合は2点×10問+1点×10問になる。
基本問題が70%程度出題されており、残りの30%がやや難しい問題である。最初から難しい問題を覚えることに時間をかけるのではなく、基本問題の70%を確実に落とさないようにしよう。例えば、残り30%がまったくわからなかても3択問題が多いため10点前後は勘で採れる。両方合わせれば80%程度の得点率に到達するため合格点を大きく上回ることができる。
では、合格最低点を上回らない受験生の理由は、基礎知識が不足・凡ミスが多い・問題演習量が少ないのどれかである。
関西大学の過去問を取り組む前に、基本知識が身についているかを確認しなくてはいけない。共通テストでは関西大学対策に直結しないため過去問を活用して取り組んだ方が早い。
まず第1段階で、「摂神追桃・武庫川女子・同志社女子・神戸女子」を得点率が安定的に70%を超えるまで学習することである。基本問題が多く、設問も難しくないので、このレベルを到達させる必要がある。
第2段階では、「近畿大学」を得点率が70%超えるまで取り組んでほしい。近畿大学の内容をしっかり取り組んでおけば関西大が問題を取り組む実力が出来上がる。
類似問題が多く出題されており、設問部分だけではなく周辺の内容も非常に重要である。例えば、
明治時代に政府が保有していた三池炭鉱が( )に払い下げられた~
空欄には三井が入るが、当然三井だけ覚えても仕方がない。別の年度では、
三井に払い下げた( )は筑豊炭田の~
今回は三池炭鉱が正解になる。この様に大問Ⅰ・大問Ⅱの様な本文が書かれている問題では周辺の語句や言い回しにも注意しておくとよい。そうすることで、70点+αの語句を覚えていくことができます。関西大学の日本史は本文を読むだけで周辺知識を増やせる。
関西大学の日本史では、改めて史料問題集を解く必要はない。ただ、史料内にヒントが隠されているので見つければ難しくない。特にわかりやすいのが年号である。例えば、治承〇〇年や延久〇〇年など、年号を見つければある程度の内容が絞ることができる。
一方で、尼将軍や右大将など言葉として誰のことを指しているか覚える必要の内容もある。この点に関しては、過去問演習の中で覚えていけば問題がない。
関西大学の日本史大問Ⅳは日程によれば地図問題や時代を当てはめる内容の問題が出ることもある(毎年出題はされているが毎回ではない)。この点は普段から意識して地名を覚えて欲しい。都道府県(旧国名)だけでなく場所を含めて覚えておくこと。また、年号を覚えても直接問われることは最近減ったが、間接的に関西大学の時代問題に対応するなど役に立つ。
入試問題は基本問題が多いため重要なのは基本問題を落とさないことである。そのためには、物事の前後関係や地名などをしっかりと覚えることが大事である。