出版社 | 山川出版社 |
価 格 | 1100円(税込) |
難易度 | MARCH・関関同立・難関国公立対策 |
目 的 | 難関大学の入試問題に対応 |
期 間 | 3ヵ月~6ヵ月 |
![]() | 関関同立入試対策用日本史問題集 [ 関西私大入試問題研究会 ] 価格:1,100円 |
『関関同立入試対策用 日本史問題集』について
共通テストレベルではなく、しっかりした問題を解きたい場合に奇問が少ない関関同立の入試問題を抜粋した問題集を使用すると効果的である。関関同立の志望者はもちろん、MARCH・早慶を受験希望している受験生も適した問題集である。
本書を学習しない方が良い受験生は日東駒専・産近甲龍を本命にしている受験生であり、それより難易度の高い大学を志望している場合は問題に取り組んでも良い。関西の大学は関東の大学以上にセンター試験を意識している(共通テストの出題形式には必要最低限しか似せてきていない)そのため、基本的な問題を解かせながら難易度の高い問題を出題しており癖が少ない問題が多い。
かつて立命館大学は重箱の隅をつつくような出題内容が多かったが、最近は難しい中にも理がかなった問題が多くなっているため志願者以外も取り組む価値が出てきた。一方で、早慶受験者にとっては少し物足りないかもしれないが早慶の過去演習の前段階として効果的な学習ができる。
受験生の中には関関同立の中で複数の学校を受験する受験生もいるだろうし、国公立大学志望者であれば滑り止めになるため対策に時間をかけられない受験生も多い。その様な場合は、本書を取り組むことで短期間で関関同立の日本史問題に慣れることができる。通常は過去3年間の過去問を解いて欲しいが、時間的な面と費用的な面で負担が重たいため本書を取り組んで対応するのも1つの手である。
日本史といえば山川出版社と言われるほど定番中の定番ではあるが、そのため問題集も山川出版社の問題集を買えば間違いないと考えないことだる。本書は、ある程度学力がある受験生が取り組んでこそ発揮できる問題集であり、問題を解きながら学習しようとする受験には適さない。その理由は、解説が少ないため、ある程度知識がない受験にとっては難しい(*答えを丸覚えするしか方法がなくなる)。あくまで、問題形式の慣れや知識の漏れを確認するためには効果的な問題集であるので受験の後半に使用する問題集である。山川出版社が出版している問題酒の中にも目的別になっているので安易に選ばないことである。