出版社 | 語学春秋社 |
価 格 | 1,430円(税込み) |
難易度 | 共通テスト基礎~MARCH・関関同立 |
目 的 | 世界史の基礎から大学受験レベルまで解説 |
期 間 | 6ヵ月~10ヵ月 |
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大学受験で文系の高校生が日本史と世界史の選択が必要であるが、選択時に重要なのは中学時代に社会(歴史)をどれくらい学習したかである。中学の歴史は日本史が中心であり、世界史はおまけ程度である。そのため大学受験で日本史は中学範囲のことを学習していることを前提に高校範囲を学習することになる。一方で、世界史に関してはスタートラインが同じ状態から始める。以上のことから、中学時代に歴史を学習していない受験生は日本史より世界史を学習した方が負担は少ない。
日本史は縦の歴史で世界史は横の歴史のため、どちらが覚えやすいかで選択させている場合があるが、大学受験レベルであれば日本史も世界史も縦も横も学習する必要があり選択の基準にはならない。
国際系の学科に進んでいる高校生は世界史を選択する高校生が多いと思いがちだが、実際には日本史を選択する高校生が多い。このことから馴染み深い日本史を選ぶ場合が多い。
予備校の講義形式で文章が書かれており雑談(雑学)なども掲載されているため、世界史の授業を受けている様に学習することができる。そのため、本を読むだけで世界史の流れを理解することができる。世界史の予備知識がなくても1から学習できる参考書である。
まとめ(板書)のページと解説のページが分かれているため、まとめ(板書)を確認しながら学習できることもあり世界史学習の第一歩の参考書として使用できる。
時間があるならサブノートを作成した方が良い。本書には、まとめ(板書)のページがあるが『青木裕司 世界史B講義の実況中継』は全4巻になるため、サブノートにまとめていると学習が楽になる。時間がないようなら、薄い世界史の参考書を購入すれば良い。
本書を読んで重要な点をマーカーを引いたり、補足事項を書き込みながら学習していく。この作業が受験勉強では非常に重要であり、繰り返しサブノートを学習することで世界史の知識を深めることができる。そのサブノートの根源となるのが本書である。
『青木裕司 世界史B講義の実況中継』は全4巻となっているために読みごたえがある。そのため、いきなり全てを読むのではなく、まずは1冊をしっかりと仕上げるようにしよう。高校2年生から学習を始めるなら7月までに仕上げることを想定すれば良い。
内容がしっかりした参考書のため、高校3年生から学習を始めると他教科の学習時間が犠牲になる。その場合は、サブノートをつくらずに学習する方が効果的である。
世界史を嫌がる高校生の多くに、カタカナは覚えづらいと考えている点である。ただ、日本史を学習した場合には漢字が覚えているかといえばそうではない。また、世界地図がわからないと言う高校生も多いが、日本の都道府県を言えない高校生も多い。結局、世界史にしても日本史にしても受験レベルに到達させるためには難易度は変わらない。
記述がある難関大学では日本史は書かせることが多いが世界史は記号の場合が多い。理由として、発音次第で解答が複数ある場合があるため採点面を考慮してだと思う。ただ、私大入試では平均点調整があるため有利不利がなくなる。