出版社 | Z会出版 |
価 格 | 1,430円 (税込) |
難易度 | MARCH・関関同立・国公立2次試験 |
目 的 | 難関大学の日本史に対応 |
期 間 | 2ヵ月~4ヵ月 |
『攻略日本史 テーマ・文化史 整理と入試実戦』について
テーマ史と文化史の2部構成になっており、実際の入試問題で出題される歴史の流れをつかみながら問題を解く力を育成する参考書である。難易度的にMARCHや関関同立以上の難関私大や国公立大学2次で使用できるレベルの問題である。
難関大学を受験するなら通史レベルの内容は得点源にしなくてはいけない。多くの受験生が点数を落とすのが文化史や横断的な知識がいるテーマ史である。共通試験では文化史の難易度は低いが、難関大学では難問や奇問も出題されることもあり、対策ができる内容は確実に点数を採っておきたい範囲である。
本書を取り組んでも良い層は、共通テスト・日東駒専・産近甲龍で70%以上は確実に採れる学力層でないといけない。その学力層でも難しく感じる問題も多く、難関大学で日本史を得点源にするための参考書として考えた方が良い。
サブノートや参考書(まとめられている)を活用して出題された内容を欄外に補足しながら書き込んでいくと良い。実際に指導している際は、オリジナルのプリント(通史~文化史をまとめた)を印刷して渡して、基本的な内容を覚えさせている。そして、本書の様に新しい知識や周辺知識が出題された場合に補足している。こうすることで学習効果を高めることができる。
内容的には、『関関同立入試対策用 日本史問題集』と重複する事項も多いので並行して取り組むと効果的な学習になるだろう。
日本史の学習では山川出版の日本史に対して絶大な信頼を置きすぎている点が怖い。教員の中には山川の教科書を読んでおけば良いと単純に考えている人もいるが、教科書をメインに学習が出来るのは中学時代に歴史を勉強していた学力層である(偏差値65以上の高校に進学)。理由として、小単元のテーマ毎にまとまっているため、時代順でもなければテーマとしては範囲が狭すぎる。
問題集は実践問題を通して歴史的事項を深めることができ、難関大学であればあるほど周辺知識を補えることができる。そのため、演習問題は必ず取り組んでおく方が良い。