ベネッセのマナビジョンにある偏差値表を確認してもらえれば偏差値55程度で日東駒専・産近甲龍に準ずる大学のボーダーライン近くまで到達することができる。この学力層に到達すれば総合選抜型入試(一般入試・公募推薦)だ大学を目指せるレベルであり、選択肢が広がるだけでなく、もう少し頑張れば難関大学に到達できる。
まだ、偏差値50程度に到達していない場合は「偏差値40から偏差値50に上げるための参考書」から取り組んでください。偏差値55位程度なら高校3年生夏までの模試で50%~60%の得点率を採ればよいので難しい内容ではない。
高校3年生の模試以外は下記の単語帳である程度対応できる。ワンランク上の単語帳は一気に難易度が上がるだけでなく模試での出題頻度も低いので、まずは偏差値55ラインを固めるようにしよう。
共通テスト基礎・中堅私大までの単語・熟語が1冊で仕上げることができる。Lev5・Lev6の単語は大学受験で基本となる単語なので必ずもれがなく覚える。また、make・takeなどコラムに様に書かれているが、このページの熟語も必ず覚える。
中堅私大程度の英文法を身につけるようにしよう。そのためには学校の授業+αとして問題集を繰り返し取り組むことが大事である。
この1冊をしっかりと取り組めば偏差値60程度の文法力は身につく。ただ、この学力層は派生語・周辺知識を入れる余裕がないので、まずは何度も取り組んでも問題を仕上げることを意識する。
『大学入試 英文法 ハイパートレーニング レベル 2 入試頻出編』東進ブックス
時間に余裕があったり英文法問題を得意にしたい受験生は+αで取り組んで良い教材である。難関大学を目指したい受験生で志望校に英文法問題の比重があるなら早めに仕上げるために使用しよう。
多読をしながら英文を読む速度を上げつつ、共通テスト程度の英文を読めるようにしていく。そのため、読むだけでなく問題を解く力を育成する問題集を5冊紹介する。
英文の精読を意識した問題集。速読を鍛えるのではなく、丁寧に文章を読む練習をする教材。
レベル3に比べて、求められる語彙力と本文内容が難しくなる。初見では問題によっては壁になることもある。しっかり文型を理解しながら解いていこう。
長文読解を主目的としているが英熟語も覚えることができる参考書。熟語以外は求められる語彙力の難易度は低く内容も読みやすい。
本文の文構図やパラグラフ・リーディングを目的とした参考書。問題集が7題しかないが解説がしっかりしているので読み込み型の参考書である。
絶対的に必要な参考書ではないが、長文精読の基礎を築くための参考書であり、ここで学んだ内容は後の学習で効果が出てくる。
英語の偏差値が50程度になると現代文の取り組みを本格化していく。ただ、現代文に必要な語彙力は早い段階から取り組んで欲しいが、遅くてもこの段階で取り組もう。
現代文を読むために必要最低限の感じを学習する教材であり、難しくないので一気に仕上げることもできる。
本書ではなく『出口の現代文レベル別問題集2』から始めても良い。あくまで、どれくらい文章が読めるかの基準をつくるための問題集である。
本書でなくても、学校で使用している古文単語帳があれば、そちらを使用しても問題はない。古文学習を徐々に始めるために取り組む。
大学受験勉強をしていても、高校1年生・高校2年生であれば学校の授業を決して軽視してはいけない。学校の授業を活用しながら受験勉強をした方が効果的である。例えば、今回初めて漢字の参考書を紹介したが、偏差値40台は漢字の勉強をしなくて良いのではなく、学校の授業と並行して重点的に取り組むための参考書を紹介している。
私大であれば3科目・国公立であれば7科目(8科目)を同時に学習しても学力を伸ばすことが出来ない。段階的に取り組んだ方が良い
受験勉強していけば偏差値60~65ラインに到達することが大事であり、時期・学力を考えて取り組む必要がある。
中途半端に国公立大学を引っ張ると私大の受験先も変わってくるので見極めが大事である。