出版社 | 山川出版 |
価 格 | 880円(税込み) |
難易度 | MARCH・関関同立~難関国公立・早慶 |
ページ | 312ページ |
![]() | 山川一問一答日本史 第3版 [ 日本史一問一答編集委員会 ] 価格:880円 |
以前発売されていた、一問一答日本史用語問題集をリニューアルした内容と思ってもらってよい。入試問題に奇問・難問が減少傾向にあることもあり、以前より多少は不要な用語は削減されているが、MARCH・関関同立以上の大学を目指す受験生にとって大事な参考書になる。問題集としてだけでなく、用語の確認(周辺知識)でも使用できる参考書である。
本書は比較的細かい範囲まで一問一答で出題されているので、共通テスト・日東駒専・産近甲龍レベルの日本史で十分と考えているなら取り組まなくてよい。逆に言えば、共通テスト・日東駒専・産近甲龍程度の学力があって取り組む意味がある参考書である。そのため、まだ十分な学力がついていないなら、一問一答の問題集を取り組みたいなら、山川出版の『新 よくでる一問一答 日本史』や東進の『日本史B 一問一答【必修版】』を先に取り組んだ方が良い。
1冊を仕上げるには数ヵ月時間を要するので、遅くても高校3年生の夏までには取り組んでいないと効果を発揮することは無い。高校3年生の秋以降なら過去問を中心に取り組んだ方が良い。そのため、計画立てて日本史の学習をしておくべきである。
問題集として一問一答形式で答えていくわけだが、問題を単に解いていくのではなく用語の周辺知識を深めていくことが重要である。難関大学では深い知識が必要と同時に周辺の知識も重要になってくる。答えの部分だけでなく、問題文自体が重要なことも多い。
実際に、難関大学の問題では答えの部分ではなく、問題文(リード文)に答えとなるポイントがある場合がある。もちろん、問題文(リード文)の全てを覚えることは不可能であるが、過去問等で出題された内容はマーカーをすることで覚えていくことが大事である。
繰り返し学習することで、教科書を読むより深く周辺知識を高めることができる。
本書だけで日本史を覚えていくこともできるが効果的ではない。あくまで、問題演習の+αの教材として取り組むべき内容である。そのため、通学中や授業の合間などに取り組む方が効果的だろう。
あるいは、苦手分野を中心に集中的に取り組むこともできる。特に、文化史・近代史を苦手とする受験生も多いが、難関大学では出題されることも多いので必ず取り組む様にしよう。
日本史を難関大学でも得意科目にしたい場合は本書を上手に活用すればできる。