出版社 | 東進ブックス |
価 格 | 880円(税込み) |
難易度 | 日東駒専・産近甲龍~MARCH・関関同立・国公立大学 |
ページ | 127ページ |
中堅私大(本書では日東駒専・産近甲龍レベル)の合格を目指した問題集であるが記述問題も多いため国公立大学対策にも使用できる参考書である。現代文の参考書著者で有名な出口汪による代表的な参考書の1つである。
中堅私大(本書では日東駒専・産近甲龍レベル)になているが、出題内容が記述問題も多くて驚くかもしれない。ただ、記述式問題は文章を把握する力が必要であり、私大問題で高得点をとるためには必要な技術である。そのため、本文内容・出題難易度が難しくない段階で記述問題を解ける力を身につけるのに効果的である。一方で、本番まで時間がなう場合は本書を取り組まずに過去問に似た形式の問題に取り組んだ方が良いだろう。
本書のシリーズの特徴は解説が比較的まとめられている点である。そのため、現代文が苦手な受験生は解説を読んでも理解できない場合がある。ただ、本書を取り組むレベルの学力層であれば、これぐらいまとめられた解説を読み解く力が必要である。そのため、解説がわからない受験生は問題集レベルを1段下げた参考書を学習するか、指導してくれる先生がいれば解説を受けるのも良いだろう。
現代文学習の大きな勘違いは、文章を読めば学力が伸びると考えている点である。現代文は学習時間に比例して学力が伸びるのではない。現代文の解き方を覚えて、実際に使える様になったら現代文は伸びる。解説をただ読んでいるだけでは伸びず、解き方をしっかりと身につける必要がある。そのため、見直しが不十分な受験生は学力が伸びないことを注意しておこう。