出版社 | マセマ出版社 |
価 格 | 1,573円(税込み) |
難易度 | 日東駒専・産近甲龍~MARCH・関関同立・国公立大学 |
ページ | 279ページ |
![]() | スバラシクよくわかると評判の合格!数学1・A改訂4 [ 馬場敬之 ] 価格:1,573円 |
マセマ出版社の数学参考書のシリーズである。『初めから始める数学Ⅰ』から続いているシリーズで本書は偏差値50程度の受験生が60程度に持っていくための参考書である。この段階で大学入試に対応できる問題ができ始める。
本書でも、解けた問題は〇、凡ミス(計算間違い)は△、間違えた問題は×と印をつける様にしよう。1章が終われば、△・×の箇所だけ解き直す。そして次の章に進もう。そして、その章が終われば同じように△・×の箇所を解き直す(*さらに1つ前の章も△・×の箇所を解き直そう)。問題を早く正確に解くために繰り返し本書を解くようにしよう。
本書は偏差値50程度の受験生を偏差値60程度の学力にもっていくための参考書であるが、同レベルの『快速解答!共通テスト数学Ⅰ・A』と本書を並行して取り組むと効果的である。およそ、数学には1日1時間~1時間30分程度を費やすようにして欲しい(*数学ⅡBを含む)。もちろん、時間的に難しい日もあるだろうから少なくとも1日1題は解くようにしよう。
本書を高校1年生の間に終わっていれば問題ないが、高校2年生以降であれば数学ⅠAと並行して数学ⅡBの学習をする必要がある。そのため、どちらも中途半端になる高校生が多い。
まず前提として数学は入試までに仕上がらない可能性を考える必要がある。つまり、数学ⅠAが仕上がらないなら数学ⅡBはできない(*難易度が数学ⅠAと比べてⅡBは難易度が格段に上がる)そのため、学習パターンの割合は、①数学ⅠA+数学ⅡB授業程度・②数学ⅠAを8割、数学ⅡBを2割・③数学ⅠAを5割、数学ⅡBを5割、④数学ⅠAを2割・数学ⅡBを8割、⑤数学ⅠAを2割・数学ⅡBを5割・数学Ⅲを3割という割合で取り組むことを意識したらよい。
目安として、②から③への移行は数学ⅠAの共通テスト得点率を60%以上になった場合である。③から④への移行は数学ⅠAの共通テストの得点率が70%以上になってからである。
この様に段階を踏むことで中途半端な時間を無駄にする学習を防ぐ狙いがる。例えば、自称理系の高校生相手に数学ⅠAも数学ⅡBも仕上がっていない高校生に理系と理由だけで数学Ⅲを補習していたことを見たことがある。結果、数学ⅠAの得点率は40%前後、数学ⅡBは30%前後で理系として終了してしまった。いかに段階を踏むかが重要である。