出版社 | 講談社 |
価 格 | 935円(税込み) |
難易度 | 中学受験・高校受験・共通テスト基礎 |
ページ | 224ページ |
![]() | 講談社 学習まんが 日本の歴史(全20巻セット) +特典:歴史人物データカード120枚 [ 講談社 ] 価格:18,700円 |
小学校の図書室などにも置かれている歴史を学ぶ漫画であるが、子ども向けと思って内容を甘く見ないほうが良い。描かれている内容は大学受験に通じる点も多く時代の流れをつかみやすい本である。小中学生はもちろん、高校生であっても日本史学習の補助的な本として読むべきである。
漫画で学習することを否定的に考えている人多いだろうが、本書のような漫画は積極的に読んだほうが良い。
例えば、私自身が小学生の時に繰り返し歴史漫画を読んでいた。私が読んでいたのは、歴史上人物に焦点を合わせた本であるが他の漫画はあまり買ってもらえなかったのでよく読んでいた。結果、高校に入るまで歴史の勉強をしなくても高得点を採れており、実力テストも90点前後の点数になっていた(*中学時代は勉強しなかったから英語は30点ぐらいだった)。中学3年生の時には新聞に載っていたセンター試験(現:共通テスト)の問題を解いたら7割を超えた正答率であった。ただ、大学受験時には9割近く採るために真面目に勉強したが、日本史を得意科目にしたベースとなったのが間違いなく漫画で日本の歴史を学んだ点である。
なぜ、漫画が効果的になるかの理由は、教科書では抽象的な内容でありイメージができない点である。もちろん、子ども向けであるから簡略に表現されているが(各巻の最初の史料ページは詳しい)、イメージするには丁度良い点である。実際、私自身が現役の時に苦手だった分野は日本の歴史の巻がなかった箇所である(人物ごとの本だったため)。それぐらい大きな影響が出る本である。
ただ、本書を読むだけでも学習効果を高めることができるが、私自身はマーカーをつけた本を置いている。①共通テストレベルの内容・②難関大学レベルの内容の2段階でマークを付けている。意外かもしれないが、本書は歴史上の細かい内容まで描写している。
例えば、斉明天皇が663年の白村江の戦いの時に四国(道後温泉)を通って九州まで遠征をおこなったが現地でなくなっている。その代わりに、中大兄皇子は即位することなく実質的に政治を行っている。
この内容が書かれているが、共通テストではここまでの内容を求められないが、関西大学ではこの内容を知っていないと答えられない問題も出題されている。
この様に、難しい内容も書かれており大学受験でも活用できる内容である。もちろん、すべてを網羅しているわけではないので大学受験向けの学習も必要であるが基礎は十分仕上がる。
漫画・子ども向けといって舐めないようにしよう。ただ、全巻揃えると20冊になるので図書室などにある場合は活用しよう。