お勧め度 ★★★☆☆ 副教材としては役立つ
難易度 ★★☆☆☆ 中学3年生~高校1年生
使いやすさ ★★★★☆
使用期間 1ヵ月~2ヵ月
速読英単語入門編の効果的な4つの使用法
POINNT1 副教材として活用すれば効果は最大化する
速読英単語のコンセプトである読解を通して英単語を覚えるためには、ある程度の読解力や文法力がないと難しい。現実問題として、速読英単語入門編を使用する学生の学力層は勉強を始めたばかりの受験勉強初心者か偏差値40台が多く、この層はとても長文読解から単語を覚えることは難しい。また、長文読解を飛ばして単語だけ覚えようとすると速読英単語入門編を使用する意味はない。では、最も効果的な使用方法は副教材として語彙力・長文力を伸ばすために活用する。
POINNT2 良問の長文で文章を読む力を養う
確かに、今まで受験指導した際に速読英単語入門編をメインの教材に使用したことはない。それにも関わらず、毎年何人かの受験生には速読英単語入門編を購入させ指導教材として使用してきた。理由は、偏差値40台の受験生にとって長文の長さ・長文の内容・求められる語彙力が適切な良問が多いためである。そのため、単語が覚えるのに時間がかかる生徒や長文読解に時間がかかる生徒にとって非常に使い勝手が良い教材であった。実際にした使用方法は以下のとおりである。
①勉強を始める前に1つのテーマの長文を読ませ日本語訳をさせていた。
②英文全体を発音させる(*共通テスト意識ならリスニングもする)
これにかかる時間は10分~20分程度のため、負担は重くならないので無理なく続けることができる。そうすることで、読解力と語彙力の基本が身につく。
POINNT3 本文の訳より、文型を意識する
速読英単語には文型が書かれていない。入門編は難しい文の構図はないが、SやVなどの文型を確認することはできないため悩むかもしれない。そのため、最低限として動詞(V)の位置と関係代名詞は把握するようにしよう。もし、わからない文型の英文があった場合は学校の先生に相談しよう。1つや2つの文章程度なら先生の負担も重くないから直ぐに答えてくれる。
POINNT4 入門編から標準編には直ぐに移らない
入門編が一通り終われば標準編に移りたい気持ちはわかる。しかし、入門編と違って標準編で採用されている長文は難関大学の大学入試で使用される様な文章が多い。要は、科学や哲学や社会などの評論文が多く文章の構図も難しくなっているため入門編と同じような使用法は通用しない。慌てず、センター基礎(共通テスト)レベルの文章を読むようにしよう。
まとめ
おすすめ度の星が3つの理由として、この教材が適した層が偏差値40台程度か受験勉強を始めたころであるため誰もが使える教材でないためである。また、メインの教材としては、語彙力を増やしたい学力層にとっては十分活用しきれない点になる。ただ、良問の長文が多いため1冊購入すれば、読解と併用して語彙力を確認することができ、内容面でも費用面でも非常に優れた教材である。同時に、速読やリスニング力を伸ばしたい受験生にとっても、導入教材としては適している。
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