読解力は小学生から伸ばせる
読解力が必要な理由
小学校で英語が必修化されましたが、それより国語の読解力を鍛える学習をしないか疑問に感じます。なぜなら、高校生に入試レベルの英語学習をしていると読解力の問題で「日本語訳はできるが日本語の意味が解らない」という状況が発生することがあります。その様な生徒の多くは、国語の読解力がない場合が多いような気がします。つまり、英語力を伸ばすためにも国語力を伸ばしておくことは必要です。
ただ、学校の授業では読解力を鍛える学習はしていないかもしれません。例えば、中学の定期試験では読解力が試されているよりも暗記力が試されている感じはします。また、中学受験では本文の長さから全文を読まずに傍線部の前後から答えを探すテクニックが教えられる場合もあります。そのため、初見の本文から答えを導き出す力が弱い場合があります。それでも、高校受験までは本文量も設問も答えを導き出しやすくなっているので何となく点数が採れる状態になっています。しかし、そこに落とし穴があります。
大学受験では、指示語や接続詞、キーワードなどをしっかりと把握しながら読まないと問題が解けないケースが増えます。そのため、中学まで国語が得意だった学生が大学入試では苦手になっているケースがあります。一方で、読み方がしっかりできる生徒は高校1年生の段階でも入試レベルの問題が解けることがあります。そのため、語彙力は身につける必要がありますが読解力の基礎は小学校から身につけることができます。
早い段階で文章の読み方がわかっていれば学力を伸ばしやすくなります。逆に、ただ問題を解くだけでは何冊問題集を終わらせても学力が伸びていないことがあります。大事なのは、解き方を覚えて実践することです。この繰り返しで読解力が身に付きます。そのため、小学生から解き方を覚えていけば読解力は必ず身につくでしょう。
そうすることで、教科書の本文が理解できる、参考書の解説が読める、授業の意味が解る等の効果があります。本当に読解力を身につけることの重要性に気づいて欲しい所です。