• 受験に必要な知識や参考書の評価を公開

【進路・受験情報】偏差値に左右されない進路校選びが重要

難易度の指標になるが受験指導の際に誤った指導をされることもある

偏差値だけで受験を考えることは誤った受験指導の始まり

偏差値表は大学・高校の学校の序列(難易度)を把握するのに非常に効果的な指標である。受験生にとっても目指す学校のラインがわかるため学習意欲を高めるのには効果的であるが、一方で偏差値だけで進路先を決定することは間違っている。そもそも、偏差値の仕組みを理解していない場合も多い。

大学入試の問題難易度表(参考書との比較)

上記の例を考えた場合に、同じ点数を採っていても偏差値が大きく変わることがある。実際に、高校1年生~高校3年生5月頃の全国模試では平均得点率が40~45%の場合が多い。そのため、偏差値50前後の受験生は偶然記号(マーク)が合えば偏差値が一気に上がることがある。一方で、共通テストの本番では平均点が60点程度まで上がってくる。詳しくは「2021年大学入試共通テスト平均点と大手予備校の予想点から入試を考える」に平均点を掲載している。高校3年生模試や共通テストでは難易度が大きく変化がないことから同じ点数を採っていても偏差値が変わってくる。

そのため、どのタイミングの偏差値を見れば志望校の偏差値に当てはまるかは明確ではない。各模試毎の偏差値で合否が出てくるが1ヵ月前の模試(*1ヵ月前の学力)では正確性がない。参考にすべきだが絶対的に考えてはいけない。

例えば、全ての模試で最高でもD判定であた受験生でも無事に難関大学に合格している。もちろん、A判定の方が良いのは確かだが模試や偏差値の仕組みを知っていれば振り回されることは無い。

高校3年生から偏差値を上げることは困難になる

指導した受験生の中には、高校3年生で偏差値20以上を上げたこともあるが基本的に高校3年生から偏差値を上げることは難しい。次の表を見て欲しい。

縦軸は学力と考えて下さい。そして、赤の折れ線グラフが平均点(偏差値)の推移である。中学生と高校1年~2年生で青グラフの数値が違うのは、高校入学後に偏差値50未満の学校では模試を受けない場合が多いからである。例えば、ベネッセコーポレーションで言えば、下位層であれば進研模試を受験せずに進路マップを受験させている場合が多い。そのため、中学生の時は偏差値50程度で平均的な学力と思っていた高校生が模試を受ければ偏差値40~45程度の学力の扱いになる

高校1年生・高校2年生で模試を受験している高校は高校3年生1学期までは強制的に模試を受験させるため青グラフに若干の差しかない。このため、この時期までの平均点は45前後の場合が多く少し点数を採ればこう偏差値の場合がある。ところが、夏以降は一般入試を挫折した受験生が多く出るので模試を受験する受験生の学力が高く平均点も一気に上がっていく。そして、進研模試で偏差値の高さに慣れていた受験生は高校3年生9月の模試でベネッセ駿台模試に変わるため一気に壁にぶつかる受験生もいる。

図の中の説明1に関しては、高校受験時の偏差値と大学受験時の偏差値では模試を受験している学力層が大きく異なっていることがわかる。たとえ、高校偏差値60位程度の進学校に行けたとしても大学偏差値60の大学に行けるわけではない。目安として、何もしなければ高校偏差値と比べて偏差値10程度下の大学に進学することになる。

この様に考えれば、高校3年生で偏差値を急激に上げることが大変なのはわかる。

偏差値を上げるなら高校2年生までに上げておく

高校3年生で偏差値20程度上げることは可能である。実際に、今まで1年程度で偏差値40程度から65程度まで引き上げたことが何度もある。その秘訣は効率的な学習だけでなく周りより多くの勉強させた点にある。学力上位層であれば、高校3年生になれば休日なら10時間以上取り組むため中々追いつくことが難しいが何とか達成してきた。でも、高校1年生・高校2年生であれば、そこまで受験勉強している高校生は少ないのでチャンスと考えることが出来る。

高校1年生や2年生であっても受験勉強を習慣化することが出来れば、勉強が苦になることは無い。この習慣化を身につけるため予備校や塾など活用すべきである(独学でできるなら独学でも取り組む)。実際に、高校2年生頃には難関大学の入試問題を解ける(得点率80%程度)ぐらいまでできる様になるし、その様な状態だから難関国公立大学にも合格できる。

高校2年生の偏差値で勘違いする受験生も多い

中学生の時に学力が高かった高校生は高校2年生程度の模試であれば、ある程度点数が採れる。60点程度採っていれば偏差値が高いため勘違いしてしまう場合もある。受験では60点から75点まで上げることが大変であり、75点から85点は更に困難になる。そのため、合格点に届いていないにもかかわらず偏差値の高さ(=判定の高さ)に惑わされてしまう高校生も多い。重要なのは過去問で合格最低点を超えれるかが重要である。

以前、高校3年生の9月模試で英語190(得点率95%)・現古110(得点率72%)・日本史90(得点率90%)の同志社大学を志望していた高校生がいた。これだけ高得点のため模試ではA判定であるし絶対合格を確信していた。しかし、結果は関関同立を全滅するという結果に終わった。受け持っていた科目しか見ていなかったため過去問も高得点で安心していたが他教科では違ったらしい。いかに模試の偏差値が高くても過去問で点数を採らないと意味がない。

この教訓から指導する際は、高校2年生までは偏差値を意識させるが高校3年生からは過去問の得点率を意識するようにしている。偏差値は意味がないのではなく、偏差値だけで判断することが受験指導の際に間違いが発生する。

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