出版社 | マセマ出版 |
価 格 | 本体1,375円(税込み) |
難易度 | 共通テスト基礎 |
ページ | 235ページ |
マセマ出版の数学シリーズの中で数学ⅡBの一番初歩的な参考書の1つである。参考書を『初めから始める数学Ⅱ』と分けることで数学苦手な受験生でも1つづつ学習できるようにしている。教科書を読んでも数学を理解できない受験生にとって最良の参考書の1つである。
数学Bは国公立大学受験生か理系の高校生しか学ばない内容である。そのため、数学ⅠAや数学Ⅱと違って難易度が上がってしまう。“平面ベクトル”、”空間ベクトル”、”数列”、”確率分布と統計的推測”を学ぶことになるが、数学Bを学ぶカリキュラムがあっても単位数は少ないことが多い。そのため、教科書内容でさえ理解できない状態になる高校生が多い。
国公立大学受験生で最も壁になる科目が数学ⅡBである。もちろん、数学ⅠAで躓いている受験生も多いが、数学ⅠAは得点源にできないようでは数学ⅡBは到達できない。そして、理系が文展するきっかけになるのも数学ⅡBである。この科目を攻略することがいかに大事かがわかる。
数学ⅡBを解く最大のコツは自分がわかる内容から始めることである。本書は教科書レベルがわからない受験生にとっても解説が詳しく書いてくれている。そのため、無駄に難しい参考書を解くぐらいなら本書から数学ⅡBを仕上げたほうが効果的である。
今までのシリーズと同じく、本書でも前と同じように3段階で印をつけていく。問題を解き終えた場合に、〇は正解した問題・△は凡ミス(計算ミスや解説を読んですぐに理解できた内容)・×は解説を熟読する必要があった(質問した内容)である。1周目を終わった後に△や×の問題だけ取り組むことで必ず本書の内容は仕上げる様にしよう。
特に本書は教科書より難易度が低く設定されているので全てのことを確実に覚えておく必要がある。そして、1日1題は問題を解くようにしよう。問題を解いていけば計算速度・正確性・理解度を高めることができる。特に、数学は問題を解く量が多く、凡ミスで点数が大幅に変わる可能性が高いので繰り返し学習の重要性を理解するようにしよう。