出版社 | マセマ出版 |
価 格 | 本体1,221円(税込み) |
難易度 | 教科書レベル~共通テスト基礎 |
ページ | 223ページ |
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マセマ出版社の数学ⅡB参考書の中で一番易しい、『初めから始める数学Ⅱ』と『初めから始める数学B』に準拠した問題集になっている。教科書内容を理解できている受験生は本書から取り組んでもいいが、偏差値40台の受験生は前述の2冊を取り組んだ後に本書を取り組めば数学ⅡBの基礎が仕上がる。
教科書を読めば理解できるやチャート式を取り組めば理解できると言われることが多いが、偏差値40台の受験生にとって案外難しいことである。そのため、本書のような基本的な問題集から仕上げながら基礎を確実に身に着ける方が効果的と言える。まず、『初めから始める数学Ⅱ』と『初めから始める数学B』を取り組んでから本書を取り組めば、かなりの分量の問題を解くことができる。ただし、本書を含めた3冊を仕上げたからといって数学ⅡBの問題が解けるのではなく、問題を解くために基本的な力が身についたといえる。
数学ⅡBは多くの受験生が躓く内容になるため、基礎力をつけることが重要だから決して手を抜かないようにしていこう。
本書でも前と同じように3段階で印をつけていく。問題を解き終えた場合に、〇は正解した問題・△は凡ミス(計算ミスや解説を読んですぐに理解できた内容)・×は解説を熟読する必要があった(質問した内容)である。1周目を終わった後に△や×の問題だけ取り組むことで必ず本書の内容は仕上げる様にしよう。
そして、この辺りから重要になるのは完璧に覚えこむことである(速度も大事)。そのため次の手順で学習を進めていく。
この様に重複させながら学習することで時間がかかるが確実に計算速度を上げながら力をつけることができる。
前提として数学ⅠAで得点がとれないのに数学ⅡBを学習する意味がない。それなら数学ⅡBは授業程度で終わらせて数学ⅠAを仕上げにかかる方が効果的である。少なくとも『快速! 解答 共通テスト数学I・A』の問題集を終えてから数学ⅡBの学習を始めればよい。そうすれば数学ⅠAは模試の問題を週1回~2回取り組めばよく、それ以外を数学ⅡBの時間に費やすことができる。
ただ、数学ⅡBを仕上げるのは時間がかかるため、いかに早く数学ⅠAを仕上げるかが大事である。特に国公立志望者は取り組むべき科目数が多いので本書は遅くても高校2年生10月までに仕上げたい(*このペースで高校3年生10月頃に模試で安定的に点数がとれるようになる)。逆に、早めに取り組めるようになっていれば楽になる。一方で、私立大学に関しては文系は問題ないが理系は数学Ⅲも学ぶ必要があることを念頭に置けば高校2年生7月までに本書を終わらせるようにしよう。