出版社 | マセマ出版 |
価 格 | 本体1,089円(税込み) |
難易度 | 日東駒専・産近甲龍・共通テスト |
ページ | 204ページ |
”平面(空間)ベクトル”、”数列”、”確率分布と統計的推測”の受験生が苦手としている分野を詳しく解説をしている。数学Bは理系・国公立大学希望者だけが高校で授業を受けている場合が多く、文転・私大変更の原因になる科目だ。そのため、本書の様に詳しく書かれた内容で理解していくことが大事である。
このレベルの数学Bは多くの受験生が躓く箇所でもある。もちろん、従来通り3段階で印をつけていく。問題を解き終えた場合に、〇は正解した問題・△は凡ミス(計算ミスや解説を読んですぐに理解できた内容)・×は解説を熟読する必要があった(質問した内容)である。1周目を終わった後に△や×の問題だけ取り組むことで必ず本書の内容は仕上げる様にしよう。しかし、より多くの類似問題に取り組んだほうが良い。
本書の内容は教科書程度の難易度であるため、教科書の例題や問題も同じ範囲取り組んだほうが効果的である。ここからは、多くの問題を取り組みながらカイトパターンの種類を増やす方が効果的な学習ができる。上手に教科書を活用しよう。
本書を手にして気が付いた受験生も多いが、ⅡBで1冊にまとまっていない点である。言い換えるならば、ⅡとBを1冊づつにしないと解説しきれないということである。それほど難易度が高いが、数学Ⅱと数学Bはどちらを優先にするかの疑問がある。
まず、優先して取り組むのは数学Ⅱである。覚える量が多いのは数学Ⅱのため優先して取り組んだらよい(*もちろん、同レベルの問題集という意味で)。数学Bは量は少ないが内容が難しい。そのため、数学Ⅱを固めながら数学Bを理解していく方が良い。
受験生の壁になってくる数学ⅡBであるが、もし数学ⅠAが仕上がっていない状態で高校3年生になるなら次のパターンは間に合わない可能性を考えよう。①科目数が多い国公立大学の受験、②数学Ⅲまで必要な私立大学である。