出版社 | 河合出版 |
価 格 | 1257円(税込) |
難易度 | 国公立大学~難関国公立大学 |
ページ数 | 197ページ |
問題文全体の仕組みを正確にとらえることを[論述の基本]とし、対応箇所が傍線部の前後にあるのか、遠くにあるのか、分散しているのかといった観点から設問を三つのパターンに分類し、それぞれのパターンごとに対策を述べる。難関国公立大学にむけての対策する参考書である。
現代文の本文や問題は比較的難易度が高い参考書である。そのため、記述式問題集の中には私大受験生でも効果的な参考書はあるが、本書は国公立大学を受験する受験生だけ取り組んだ方が良い。
第1部の典型問題編と第2部の練習問題編に分かれている。第1部では例題5題の中で論述問題の解き方を学ぶことをベースとしている。第2部では分野毎に問題が収録されており全部で20題も用意されている。このことからも、問題をやり込みながら記述式問題で点数を上げることになる。そのため、ある程度の学力がないと読むだけで終わってしまう可能師が高い。
一方で、解説は詳しく書かれており正答のポイントや覚えるべき用語など詳しく解説がされている。偏差値60以上の受験生であれば十分理解しながら読むことが出来る。一方で、問題数も多いので1日1題取り組んでも1カ月程度時間がかかることを考えれば予定をキチンと決めておく必要がある。
ある程度学力が上がったなら、「共通テスト方式の問題(マーク式)」→「過去問(私大)」→「本書などの記述式問題」の順番で偏りが生まれない様に取り組んだ方が良い。マーク式にしても記述式についても解き方は同じとはいえ、若干の差はあるので交互に学習することの重要性を知っておこう。ただ、毎日取り組む必要はないが少なくとも1週間に1回りする程度が望ましい。そのため7月~9月頃に取り組めたら十分ではないだろうか(*実際にはもっと遅い受験生もいる)。