高校3年生の夏から受験勉強しても大学受験は間に合うのか?

高校3年生7月頃から受験勉強を始めても大学入試に間に合うと簡単に考えてしまうケースがあります。もちろん、現状の学力や志望校によって間に合うかどうかは大きく異なります。しかし、国公立大学を目指すなら難しいでしょう(地方や下位の国公立大学なら可能性はある)。そのため、現実的に難しいとはお伝えします。一方で、私立大学であれば関関同立などの可能性はあります。ただ、これも現状の学力とやる気次第で難易度が変わってきます。

まず、受験指導する際に志望校を目指すことは大事ですが、併願校にしっかりと合格する力をつける必要があります。よくある例が、国公立大学を目指しているから科目数を増やして学習するが、採取的にどれも中途半端な点数しか取れず中堅私大も危なくなる受験生がいます。そのため、短期決戦になる場合は私大科目を固めていくことが重要になります。文系であれば「英語と現代文」、理系であれば「英語と数学」になります(*ただし、理系の場合は数学がまったくできていない場合は要注意)。そうすることによって、少なくとも中堅私大の入試科目に対応できるだけでなく、関関同立を目指す場合でも英語と現代文を得点源にすることができます。この様に、短期で入試レベルに到達するためには何を優先して学習するかが重要になります。

在籍している高校を平均的と想定した場合に、夏から受験勉強を始めて関関同立が挑戦校、産近甲龍がボーダーであれば成功ではないでしょうか。そのため、少しでも上位の大学に進学したいと思うなら早めに取り組んだ方が良いでしょう。また、部活動の影響から受験勉強が遅れたとしても併願校をしっかりと抑えることができれば上位校を挑戦することも悪くないでしょう。

早めに受験勉強を始めた方が良い理由は、受験生自身が受験モードに入らない点があります。たとえば、入試1ヵ月前は誰もが真剣に勉強をしているのですが、受験勉強を始めた頃は受験生自身のモチベーションが上がらないことが多くあります。というより、平日に2時間~3時間勉強しているだけで頑張ったと判断してしまいます。少なくとも、それをずっと続ければ良いのですが平日5日を安定的に来れるまでに時間がかかります。また、土曜日など朝から学習できる場合でも寝ていたから昼過ぎから勉強に来る場合が多くあります。これらの受験生でも入試直前は勉強量が一気に増えることを考えれば、受験生らしい勉強量を取り組むのに時間がかかることがわかります。

一方で、最初から本気で受験勉強に取り組める受験生は短期間で学力を伸ばすことができます。例えば、高校3年生の7月下旬から受験勉強を始めて9月上旬には近畿大学の過去問で合格点を超えるまで伸びる場合もあります(*高校のカリキュラムでは3科目目の勉強ができない状況だったにも関わらず)。そのため、高校3年生の夏からでも学習意欲次第では上位校の合格は十分に可能といえます。

また、必要な科目から優先していくので受験勉強をしていく中で上位校に志望校を変更することも可能です。例えば、近畿大学を目指していたが関西大学に志望校を変えるなど。そうすれば、最悪でも元々の志望校に落ち着くだけなので納得はできるでしょう(*実際はお互いに悔しく感じますが)。

結局、受験勉強は早めに取り組んだ方が有利であるが、どれくらい早く受験モードに入るかが重要である。たとえ、高校1年生から受験勉強をしていてもダラダラ勉強しているケースもあります。そのため、受験勉強を本気で取り組める環境で勉強すれば一気に学力を上げることも可能になるでしょう。

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