継続力の重要性
1日何時間も勉強をしなさいと言われれば、ほとんどの小中高生は拒否反応を示すでしょう。ただ、1日の中で少しでも勉強をする努力をすれば学力が大きく変わってきます。もちろん、「何を勉強するか?」「どの教材を使用するか?」で効果は変わりますが、どちらにせよ僅かな努力は学力を大きく変えます。
例えば、1日10分の勉強を1年間続けてみてください。そうすると、年間で3650分の学習をしたことになります。学校の授業が50分とすると73コマ分の勉強に値します。このコマ数は週3回の授業(3単位)の年間授業数に匹敵します。そのため、たった10分の勉強であっても1年間続けることで、かなりの学習量になることがわかります。では、10分で何ができるかと言えば英単語のチェックだけであれば150単語程度は復習することができます。それが毎日ですから学力が伸びて当然でしょう。
このことから、継続して学習することは短時間であっても大きな効果がある。さらに考えれば、毎日1時間の勉強を続ければ18単位分の授業を受けたのと同じだけの時間勉強することになります。これは、高校では3年間で学習する数学や国語の単位数に匹敵するでしょう。そのため、1時間は決して無理な時間ではありませんが、継続するだけで大きな効果になります。
また、僅かな時間だけでも勉強をすることで習慣化することができます。勉強が習慣化している小中高生の方が学力が伸びて当然です。そのため、毎日勉強することは大変かもしれませんが、たった10分だけでも取り組むことで大きな結果になります。逆に言えば、受験勉強の開始が遅れた高校生であっても一気に偏差値を上げることができるのは、「僅かな時間」ではなく「かなりの時間」を使うからです。