• 受験に必要な知識や参考書の評価を公開

【進路・大学受験】偏差値40でも間に合う!高校2年夏から始める受験勉強

高校2年生から受験勉強を始めれば難関大学に合格できる

はじめに

偏差値40前後の高校生にとって難関大学に合格できないと思っている高校生や保護者・教員も多いだろう。ただ、高校2年生夏頃から受験勉強を始めればMARCH・関関同立以上の大学に合格することも可能である。今回は、偏差値30以上の学力を伸ばして大学受験を成功する鍵について考えてみよう。

【進路・受験情報】の一覧ページ

受験勉強を始める前の注意点を知ろう

偏差値40前後の高校生であっても難関私立大学(MARCH・関関同立以上)への合格は可能である。勉強のやり方次第で偏差値30以上を上げて合格することもできる。実際、「ビリギャル」「ドラゴン桜」「受験のシンデレラ」を比較して本当の受験を考えるで述べたように難関私大への合格は現実的に可能な話である。ただ、国公立大学に関しては難関私大に合格するより難しい話である。理由としては、科目数が増える点と数学ⅠA・数学ⅡBの負担が重くなりすぎるためである。地方国公立大学なら合格する可能性があるが、第1志望が地方国公立大学以外の受験生にとって、偏差値40から大学受験を考えるなら私立大学に絞った方が良いだろう。例えば、旧帝大や上位国公立大学を除けば難関私大に進学した方がメリットがある場合も多い。

関連記事:「ビリギャル」「ドラゴン桜」「受験のシンデレラ」を比較して本当の受験を考える

そして、注意がいるのは難関私立大学を目指す場合に3科目を最初から勉強する必要がない点である。勉強に慣れていない学力層は挫折することも多いので、最悪方向転換してもそれなりの大学に進学できるようにしておきましょう。

上記の図から、難関私立大学に合格しようと思った際に、英語・現代文・古文・選択科目(日本史や世界史、数学などから1科目)の4種類の学習をしなくてはいけない。もちろん、最も重要な科目で配点が高いのが英語である。それにも関わらず、受験勉強を始めた当初から全てを平均的に勉強してしまうと古文、日本史が得意科目で英語が苦手な受験生などが存在する。結果とすれば、どの大学にも合格できない力しかない場合がある。そもそも、偏差値50前後の大学であればAO入試や指定校推薦入試で進学した方が早い。

では、優先して学習する順番は、①英語、②現代文、③古典、④選択科目の順番である。ただし、選択科目で数学を選べば英語並みに学習する必要あるが、偏差値40から大学受験をする場合は数学より日本史か世界史を選択した方が良い。そして、上記の順番で学習することが重要である。

【PR】大学受験に悩んだら南茨木の学習塾春山

難関大学合格への受験勉強計画を考える

難関私立大学合格までの大体の計画は以下の通りである。

期間時期内容
高校2年生7月~高校2年12月受験勉強の基礎を身につける(→受験生の基礎づくり)
高校2年生12月~高校2年2月古文学習を開始する
高校2年生3月~高校3年5月選択科目(日本史・世界史)の学習を開始する
高校3年6月~高校3年7月暗記内容の完成
高校3年8月~高校3年2月過去問演習

大まかな学習の目安とすれば、古文の学習を高校2年生の12月(冬休み)から学習を始めるのと選択科目(日本史・世界史)の学習を高校2年生3月頃から始めることを軸に考える必要がある。高校3年生の夏休みからは過去問演習を中心に学習していきたい。

この時期の目安は、受験指導の経験からの目安である。偏差値40程度の学力であれば、受験勉強を始めた段階から受験生レベルで学習することは困難である。そもそも、1時間、2時間座って勉強する経験がない場合も多いため高校2年生の間は勉強習慣をつけることが重要である。そのため、この段階で英語を重点的に取り組みながら現代文を解いていこう。この2科目が出来れば中堅私大に大学する力をつけることができる。では、時期ごとに取り組むべき内容について考えていきたい。

期間Ⅰ.高校2年生7月~高校2年12月の目的

①この時期に特に力を入れるのは英単語を覚えていく点である。よく使用するのは『データベース 3000 基本英単語・熟語』が多い。たまたま、高校で使用している教材であったため使用していたこともあり、よく指導する際に使用している。レベルが6まであり、中学英語から中堅私大程度の英単語・熟語を覚えることが出来る。この単語帳を使用した場合に以下の目安で使用している。

完成レベルパターン①
(やる気あり)
パターン②
(やる気中途半端)
パターン③
(出遅れ)
lev.1高校2年生7月高校2年生8月高校2年生9月
lev.2高校2年生7月高校2年生8月高校2年生9月
lev.3高校2年生7月高校2年生9月高校2年生11月
lev.4高校2年生8月高校2年生10月高校2年生12月
lev.5高校2年生9月高校2年生11月高校2年生2月
lev.6高校2年生11月高校2年生12月高校2年生3月

それぞれの傾向の偏差値40前後の高校2年生が単語帳を終わらせるまでの目安である。例えば、高校3年生であれば『データベース 3000 基本英単語・熟語』の単語をlev.1~3を2週間程度、そしてlev.6まで覚えるのに1ヵ月半で覚えていることを考えれば上記の表は無理ない目標値でもある。

関連記事:『データベース 3000 基本英単語・熟語』中学範囲から中堅私大までの単語帳

実際に普段取り組ませた内容は、lev.2毎の復習してから覚えていない範囲を覚えさせていた。大体、復習で30分~45分程度なので余った時間を新しい単語を覚える時間に割いていた。多くの高校生は、そんな短い時間で700前後の単語を復習できないと初めは言っているが、正しいやり方(勉強法)を教えるとほとんどの高校生はできている。そのことから無理のない学習だとわかる。

目的・効果:単語の処理速度が上がる(速読)・単語が定着する(基礎学力向上)

はっきり言って、単語帳の単語を全て覚えるだけで偏差値は上がります。そのため、単語帳の学習を最初に重視することが大事です。一方で、単語ばかりでは勉強に飽きてしまうので長文読解と現代文の学習も並行して取り組みましょう。

②英文法より長文読解を重視して学習をする方が効果的です。必要最低限の英文法(文型・関係代名詞・不定詞・分詞)は英文の中で教えますが、まずは中学校範囲の内容を読ませていきましょう。大抵は、『レベル別英語長文2』『スピード英語長文 Level 1』の順番で英文を読ませていきます。このレベルの内容であれば中学レベルの英文法程度なので、和訳をさせながら英文をどんどん読ませていきます。1題20分前後で読み終わるので、1日何題か取り組ませることもあります。高校の授業などは英文法をメインに取り組んでいますが、英語長文を優先して取り組んだほうが偏差値40台は効果的です。

目的・効果:英語を読むことに抵抗感をなくす(英語嫌いをなくす)・英単語の定着を確認する

偏差値40前後の場合は、まずは英語への抵抗感をなくす必要があるため英文法で難しく考えるより、どんどん英文を読んでいく方が効果的です。単純に、夏休みに30日勉強すれば30題以上は英文を読めます。そして、勘違いしてはいけないのは、解説をしっかりと読み込みなさいと言っても実際には読み流していることが多い点です。もちろん、しっかり読み込めばレベルアップも早くなることが多いのですが、この学力層は読み込むことは苦手です。だからこそ、多読をしながら類似難易度の問題集を取り組ませて学力を定着させる必要があります。決して、やればやった分だけ伸びると思わない方がよいです。

実際に、英文法問題を取り組ませるのは『データベース 3000 基本英単語・熟語』のlev.5が終わりかけた頃から『英文法レベル別問題集1 超基礎編』『英文法レベル別問題集 2基礎編』を同じ項目を同時に学習させます。中学範囲の内容でありますが、1つ1つは難しくないので無理なく取り組んでいけます。こちらも空いた時間を活用させて何回も何回もとりくませましょう。余裕が出てくれば、『英文法レベル別問題集3 標準編』を取り組ませます。

目的・効果:英文法問題に慣れさせる

そして、『データベース 3000 基本英単語・熟語』のlev.6が終わりかける時期に大東亜帝国・摂神追桃レベルの過去問(長文)を1度解かせてみてください。恐らく、満点ではないかもしれませんが結構な正答率になります。それが自信となり、勉強に対するやる気になるでしょう。

③漢字は毎日取り組み、現代文は文章を読ませていくことが大事。英語の学習ばかりでは飽きてくるので現代文の学習をしながら飽きさせない様にしましょう。まず、現代文に関しては高校で使用していた桐原書店の『ニューグレード』を使用する場合が多かったのですが、こちらは学校でのみ販売なので解説が詳しい『出口のシステム現代文 ベーシック編』などを活用しましょう。これぐらいの難易度が偏差値40前後には丁度良いと思います。『出口の現代文レベル別問題集1 超基礎編』は解説が簡素なので2冊目以降で使用しましょう。また、『田村のやさしく語る現代文』は独学で読むには偏差値40前後では厳しいので理論を確認するために復習用と考えたほうが良いでしょう。

目的・効果:現代文の解き方を理解する・現代文を得意科目にするための基本づくり

そして、大前提に漢字の学習を早く取り組むようにしましょう。正直、受験直前に漢字の勉強をとる時間がないので、漢字が苦手な高校生は『銀の漢字』を終わらせましょう。そして、ある程度できるなら『漢字マスター1800+』を1冊仕上げても良いです。また、わざわざ買わなくても学校で漢字の参考書を使用しているなら、それを1冊覚えましょう。漢字を覚える際には意味も併せて確認するようにしてください

以上のことを、高校2年生の冬休みまでに仕上げることができれば受験勉強が非常に楽になります。順調でない場合も冬休み・春休みを併せて活用すれば十分追いつくことができます。

期間Ⅱ.高校2年生12月~高校2年2月の目的

順調に学習が進んでいれば、新たな学習範囲として古文の学習を始めていきます。ただ、①この時期の古文の学習は『マドンナ古文』を読んで理解することと『マドンナ古文単語230』など古文単語を覚えることです。まずは、基本的な内容を知っておく必要があるのと、偏差値40レベルならマドンナ古文を読んで理解したつもりでも簡単には実践問題で活用ができません。ただ、読み続けることで後々の展開がやりやすくなります。

目的・効果:古文の基礎となる最低限の文法と単語を身に着ける

②英単語に関しては語彙力を増やしていきましょう。まず、『データベース 3000 基本英単語・熟語』の復習(ただしlev.4~6で1つ)しながら『英単語ターゲット1900』の学習を始めます。最初の目標として1~800ですが約半分は『データベース 3000 基本英単語・熟語』で出題されているので思ったより早くに覚えることができます。重なる単語は出題頻度が高いので徹底的に覚えましょう。

③英文法に関しては、『スクランブル英文法・語法Basic』に取りかかってください。もしくは、時間的に負担があるようなら『英文法レベル別問題集3 標準編』を仕上げてください。後者は、前者に比べて内容が少ないが中途半端になるぐらいなら後者に取り組むようにしましょう

④英語長文は、共通テストレベルの問題集に取り組むようにしましょう。従来ならセンター試験大問3・4と5・6をセットにして学習していくと効果的であったが、現在の共通テストは出題形式が私大入試と乖離しすぎているので適さない。『レベル別英語長文4』『短期で攻める スピード英語長文 Level 2』の問題集で良いが、目安として500字程度の長文を読んでいきたい。

目的・効果:簡素な文章を早く正確に読む練習(速読対策)

以上のことを高校2年生2月までに完成することが望ましいが、もし終わらなければ春休みに追い込みをかけるようにしましょう。このレベルで大東亜帝国・摂神追桃レベルの大学であれば過去問でも合格ラインに達することが出来ます。そのため、中堅私大は半年程度の受験対策で合格ラインに達することができます。

期間Ⅲ.高校2年生3月~高校3年5月の目的

この時期の取り組みは、①選択科目(日本史・世界史)の取り組みを開始する時期である。春休み・GWで一気に日本史・世界史の学習に取り組むようにしよう。取敢えず、日本史で今回は考えていく。5月末までの目標で平安時代末まで覚えることが出来れば上出来である。

余談であるが、最短で日本史を仕上げた受験生は7月中旬から旧石器時代を初めていったが9月中旬にはセンター試験80%後半を安定に採れるようになっている。ただ、この子の偏差値は55~60レベルの受験生であったので、やはり偏差値40前後の受験生は遅くてもこの時期から学習を始めよう。これ以上遅くなるなら、覚える量が多い日本史より政治経済にした方がよい(政治経済の受験科目がない大学・学部もあるので注意)

それ以外の科目に関しては、期間Ⅱの内容を深める・定着させることを優先しよう。

期間Ⅳ.高校3年生6月~高校3年7月の目的

①日本史に関しては室町時代まで完成させよう。この段階では、まだ過去問を解く必要がない。

②古文に関しては読解問題を解いていくようにしましょう『大学入試 全レベル問題集 古文 3』などを解いていきながら『マドンナ古文』を読み直すようにしよう。恐らく、『マドンナ古文』を読み続けているなら解説を読んでも理解できるようになっています。まだ、この段階では過去問を解けないと思ってください。

③英単語に関しては『英単語ターゲット1900』を1~1500まで覚えるようにしましょう。目安として、1日300個単位で復習する様にしましょう。『英塾語ターゲット1000』も並行して英熟語も覚えていきましょう。1日200単位で復習できれば十分でしょう。この段階まで英単語を毎日繰り返し学習していれば、単語を覚えるペースも復習するペースも格段に早く覚えることもできるでしょう。そして、④英文法に関して『スクランブル英文法・語法』の取り組みも始めて下さい。英文法の本は、『Next Stage英文法・語法問題』などでも構いません。高校の授業で使用している方を使用しましょう。

目的・効果:難関大学向けの語彙力をつける

期間Ⅴ.高校3年生8月~高校3年2月の目的

この時期は過去問を中心に学習をしていきます。難関大学であれば過去問は1つ解くのに80分~90分の時間がかかります。そして見直しには、160分~180分の時間がかかるでしょう。過去問を解く意味は、大学の出題傾向を学ぶことが出来ます。少なくても過去3年分は問題を解くようにしましょう(志望学部以外の学部も解きます)。そのため、18題~21題程度の問題が出来ます。志望校なら、それぐらいの問題は解きましょう。

目的・効果:志望校の出題傾向を知る・過去問の解答速度を上げる(時間内に終わらせる)

そして、日本史に関しては夏休み中に全範囲の知識を入れるようにしましょう。全てを覚えることはできないが、何を覚える必要があるか明確にしましょう。

この時期は過去問演習をしながら覚えきれていない内容を必死に覚えていく必要があります。この半年間で曖昧な箇所を全て潰していきます。ただ、この段階では受験生レベルの勉強量は必要になっています(大体、春ぐらいには受験生レベルの勉強量に達して夏には勉強量はかなりの量になるはずです)。

まとめ

過去問の取り組みを高校3年生8月以降に集中するために、学習量を増やす(処理速度を上げる)ために計画されている。もちろん、予定より早く進めることも可能であるし、もし遅れていても期間Vの時期を多めにとっているので、その期間に調整できるようにしている。重要なことは、予定通りに進まなかったときに柔軟に対応することである。マネイジメントしてくれる誰かがいれば良いが、独学で学習する場合は特に最初の時期を大事にしてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


%d人のブロガーが「いいね」をつけました。