中高生が思い浮かべる大学は東大や京大などの国公立大学や早慶・MARCH・関関同立などの有名大学ばかりだろう。案外、日東駒専・産近甲龍になるとわからない中高生も多い。ある程度の進学校に行った場合は何となく国公立大学や早慶・MARCH・関関同立に合格できると考えてしまうが実際はどうかを考えたい。
全国模試の平均点は偏差値50になります。そのため、おおよそ偏差値50の大学は受験生の平均値と考えてみましょう。もちろん、偏差値は模試の種類によって異なってくるが幅広い学力層が受験している進研模試などが参考になりやすいです。
まず、高校生の進路先は①大学進学が50.0%・②短大進学4.8%・③専門学校進学16.3%・④就職(正規・非正規)17.6%・⑤その他11.3%である。そこから考えると、受験勉強をしている高校生は①と②の進学先の高校生である(*ただし、全員が受験勉強しているわけではない)。そこから考えると、大学受験しているでけで高校生の平均より上である(*ただし、受験勉強をせずに大学進学する高校生も多いので就職希望者の方が基礎学力が高いことがよくある)
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大学受験希望者の中で、さらに平均値なのが偏差値50になる。受験に関して知識がない中高生は偏差値50の大学なら日東駒専・産近甲龍程度ではないかと考えるかもしれません。では、実際にどうかを見てみましょう。まずは関西の偏差値49~51の大学一覧になります。
そして、関東の偏差値49~51の大学一覧になります。
2つの一覧表を見た際に、大学受験に詳しい人でないと知らない大学名も多いのではないのでしょうか?いわゆる日東駒専・産近甲龍は偏差値60前後の大学になります。ここ数年、私大入試の難化により数年前より偏差値が上がっています。
そう考えると、日東駒専・産近甲龍などの有名大学には簡単に合格できないことがわかります。ただ、受験生の平均値ではこれらの大学に届かないかがわかります。
日東駒専・産近甲龍は有名大学ではあり、しっかりと受験勉強をしないと合格することができない。ただ、国公立大学・早慶上智・MARCH・関関同立と比べると合格ラインに到達するまでの勉強量がかなり違う。
実際、受験指導していると日東駒専・産近甲龍ラインを合格している層は、偏差値60程度の高校出身なら高校3年生のGW~夏、偏差値50程度の高校出身なら高校2年生2月~高校3年生5月程度から受験勉強しても合格することができる。案外、受験勉強を追い込めば合格ラインに到達できる可能性がある。
大学に進学希望をしている高校生の多くが受験勉強をしていないこともわかる。一方で、知っておいてほしいのは、早めに受験勉強に取り組めば日東駒専・産近甲龍以上の大学に合格する力をつけることができる点である。受験勉強するかしないかで選択肢が変わる。
大学に進学する際に難関大学・有名私大へ希望する高校生は多いが、そもそも難関大学・有名私大に行く必要がない場合もある。例えば、保育関連・看護・芸術関連であれば大学名に拘る必要はない。そのため、無理から難関大学・有名大学に行く必要はないだろう。もちろん、看護系は他学部に比べて受験勉強はしなくてはいけない。
偏差値50前後の大学は指定校推薦入試・AO入試で受験している場合が多い。そのため、受験勉強を本格的に取り組んでいる高校生が少ないこともわかる。逆に考えれば、受験勉強を早い段階から本格的に取り組めば難関大学・有名大学へ合格する可能性が高まることを知っておいてほしい。