出版社 | 旺文社 |
価 格 | 990円(税込み) |
難易度 | 中学生~高校1年生 |
ページ数 | 128ページ |
中学生範囲の英文法を見直しできる参考書である。各章が「押さえておきたい6題」「差がつく15題」で構成されており、巻末には「ランダム問題」(20題)がある。中学生範囲の見直しに活用できる参考書である。
共通テストでは独立した英文法問題がなくなり読解重視になっている。そのため、英文法を軽視する風潮がある。もちろん、英文法ばかり取り組むことは良くないだろうが基本的な英文法の理解がないと長文読解ができない(正確には、難関大学の長文読解ができない)。そのため、中学生範囲の本書を早めに取り組むようにしよう。
『大学入試 全レベル問題集 英文法 1 基礎レベル』では基本的な文法のチェックがあった後に問題演習に取り組む形になります。文法ごとに取り組めるので学習しやすい内容になっています。
実際の問題ですが、高校の入試問題から抜粋された内容になります。そのため、中学生の範囲を復習するだけでなく、高校受験用に勉強することもできます。左側に問題があり、右側に解答があるので文法問題集に慣れていない受験生であっても勉強しやすい内容になっています。
実際に活用する場合は、章ごとに問題を完成させていきましょう。ページ数は多くないですが、一気に問題を解くと言うよりは1章1章完成させながら最後に一気に問題を解くようにします。取り組み時期的には1ヵ月~3ヵ月位で取り組める内容なのでしっかり学習するようにしましょう。
中学レベルの英文法を復習する際に『大学入試 全レベル問題集 英文法 1 基礎レベル』を使用するべきか、『英文法レベル別問題集1 超基礎編』・『英文法レベル別問題集 2基礎編』(東進ブックス)を使用するべきか悩む場合があります。その違いは、期間と英語の力である。
『大学入試 全レベル問題集 英文法 1 基礎レベル』は短期間で中学英文法を復習したい高校生やある程度の英語力を持った高校生であれば短期集中で取り組むことが効果的である。一方で、『英文法レベル別問題集1 超基礎編』・『英文法レベル別問題集 2基礎編』(東進ブックス)は英語が苦手な高校生(偏差値40レベル)が中学範囲を1からやり直すのに活用するべき参考書である。
このことから、『大学入試 全レベル問題集 英文法 1 基礎レベル』は偏差値50~60程度の学力層の高校生が英文法の漏れをなくすために活用するべき問題集である。そして、英文法の漏れがなくなれば、記述問題に対応するための下地ができあがると考えて良い。高校1年生の夏までに完成させれば大学受験が非常に楽になる。
そして、本書の良い点は分量は多くないので1ヵ月もあれば完成させることもできる。そのため、短期集中でしっかり取り組めば効果を発揮する参考書である。