出版社 | 河合出版 |
著 者 | 白石よしえ・岩田純子・近嵐靖子 |
価 格 | 880円 (税込) |
難易度 | 共通テスト・日東駒専・産近甲龍 |
『土曜日に差がつく英文法1』の続編であり、関係詞・比較・特殊構文を中心に問題がつくられています。タイトルからもわかるようぶ、+αの教材として使用することをメインに考えた問題集になります。土日や長期休暇中に取り組んで苦手をなくしましょう。
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共通テストに代わり、英語はリーディングとリスニングという科目に変更され、独立した英文法問題が出題されなくなった。そのため、英文法問題を軽視する受験生も多くなった。もちろん、英語長文を主体に学習することは賛成であるが、入試前までには必ず英文法を仕上げなくてはいけない。なぜなら、①国公立大学2次試験で英作問題などは英文法ができていないと苦戦する・②私大でも英文法の問題が出題される場合が多い。
例えば、関西大学・同志社大学では独立した英文法問題が出題されない。一方で、立命館大学・関西学院大学では英文法問題が出題される。この場合、関西大学や同志社大学を本命にしている受験生は英文法問題を仕上げる必要がないと思ったら間違いである。なぜなら、併願先になるだろう近畿大学などでは文法問題が多く出題される。結果、併願先も考えて受験計画をつくると必ず英文法問題は必要となる。そのため、英文法の苦手箇所を早期に無くす必要がある。
ちなみに、関西大学では独立した英文法問題は出題されないが長文読解の設問の中に英文法の知識がないと間違える問題が出題される。ただ、難易度は高くないので基本を押さえればよい。
以上のことから、『土曜日に差がつく英文法1』や『土曜日に差がつく英文法2』を取り組んで英文法の苦手をなくす必要がある。内容を90%理解していても残り10%が出題されれば間違えることになる。
タイトルでもわかるように、『土曜日に差がつく英文法2』は+αの教材であってメインの教材になりません。そのため、土日・長期休暇などを利用して10分~30分の時間を割きながら学習しましょう。
普段の学習では、『Next Stage英文法・語法問題』や『スクランブル英文法・語法』英文法の定番問題集で難関大学対策を学習しましょう。ただ、多くの受験生が繰り返し学習していると答えを覚えてしまい理解しているのかわからなくなります(自信がつかなくなります)。そのため、『土曜日に差がつく英文法2』のような薄い問題集で理解度を確認するようにしましょう。
『土曜日に差がつく英文法2』を単体で使用すると解説に不満が残る(ポイントだけを押さえているため)が、+αの教材としては使い勝手が良い問題集になる。1・2は難易度の差ではなく英文法の項目の違いなので、どちらを先に取り組んでも影響はありません。
そして、隙間時間で英文法の確認ができるのが特徴のため、1日10分~20分の学習時間をつくって取り組めば、気がつけば英文法が得意科目になっています。英文法問題に関しては、高校3年の夏までに仕上げることを目指しましょう。