出版社 | 山川出版社 |
価 格 | 1,210円 (税込) |
難易度 | 関関同立 |
ページ数 | 324ページ |
関関同立で出題された問題を厳選され出題されている問題集である。関関同立を希望している受験生だけでなく、早慶・MARCHを希望している受験生も取り組む価値がある。
『関関同立入試対策用世界史問題集』に関しては、本のタイトル通りに関関同立の過去問から厳選された問題が掲載されている。ただし、関関同立といっても問題の難易度を考えれば関西大学志望者は難しく感じる問題も多い。そのため、関西大学志望者で世界史を得意科目にしようとしている受験生以外は取り組まなくても良い。一方で、同志社・関西学院大学・立命館大学は取り組んでも問題なく、早慶・MARCHを志望している受験生も取り組んでも問題がない内容である。
問題としては、テーマ毎に問題が掲載されていることもあり、実践的な過去問演習というより各テーマを関関同立レベルに仕上げることを目的としている。そのため、授業や予備校などで学習した範囲と同じペースで学習していくことが効果的であるだろう。
一方で、『関関同立入試対策用世界史問題集』を順番に前から取り組んでいかない方が良い。なぜなら、テーマ毎にまとめられている分だけ偏った時代の内容しか学習しなくなるためである。最初の方ばかり学習していれば近代の学習が遅れえるデメリットもある。
余談であるが、世界史や日本史で難しく感じるのは時代を横断した内容を問われる時である。正直、中世ヨーロッパのフランス史やイスラーム世界を順番に書かれた本文など、できて当然の扱いになる。そのため、本書の様な内容は入試問題を解く前段階の教材か入試問題で合格ラインにいけている受験生が漏れがないかを確認するために使用する参考書である。
資料集でもノートやプリントでも構わないが地図を参考にしながら学習する必要がある。もちろん、今の世界地図ではなく、当時の世界の様子(勢力図・国境)がわかる内容を参考にしながら学習するようにしましょう。
そして、重要なのが世界史では横の歴史も重要であり、その時代に他の国では何があったかを知る必要があります。これは、ノートやサブノートなどの欄外を活用しながらメモ程度でも良いので何があったか記載しておきましょう。
そして、『関関同立入試対策用世界史問題集』で出題された内容なども一緒に書き込んでいきましょう。正直、入試問題は全てが良問ではありません。意味不明な問題も出題されることが多いでしょう。それでも、本文なども読み込んでいくと時代背景を理解しやすくなります。
一番怖いのは、世界史などは暗記物だと単純に考えてしまう点です。確かに、暗記しなくてはいけない内容は多いですが、インプットだけでなくアウトプットができる力が必要です、特に、MARCH・関関同立レベルの問題ではアウトプット力が試されます。しっかりと『関関同立入試対策用世界史問題集』を取り組んで身につけましょう。