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【進路・受験】高校2年生の模試が良くても安心できない理由

模試の判定に一喜一憂する必要はない

はじめに

模試の判定は高校生にとって興味がある内容になります。模試の結果が良くて安心していれば、一気に偏差値を落とす場合があります。今回は高校2年生の模試の判定で安心してはいけないことについて話したいと思います。

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模試の判定が良くても信用できないと思った原因

まず、高校1年生や高校2年生が受験に関する模試についてだが、成績が良い方が良いに決まっている。確かに、高校2年生の模試で成績が良い高校生は最終的な進路でも偏差値が高い大学に合格している場合が多い。しかし、高校2年生の模試の成績が良いから大丈夫という発想になってはいけない。

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最初に違和感を感じたのは高校2年生の夏である。進研模試では偏差値60以上をとっているクラスに対して、共通テスト(センター試験)形式の問題を解かせた。科目は英語(リーディング)、国語、数学ⅠAの3科目である。数学ⅠAに関しては第1学年で全範囲が終わっていることを考えれば点数を期待しても良い状態である。結果は散々な点数であった。

英語(リーディング)が平均得点率が60%程度に対して、数学ⅠAの平均得点率が30%程度であった。

実際に、共通テスト(センター試験)形式の問題を解かせてみれば明暗が分かれた。英語(リーディング)は最高得点率は95%程度あったのに対して、数学ⅠAは最高点が50%程度であった(理系の生徒もいたのですが…)。それでも、模試の偏差値は全統模試でも悪くはないが、偏差値の割に手ごたえがなかった。

英語(リーディング)と数学ⅠAが明暗を分けた理由

まず、高校2年生の模試では平均点が低すぎて偏差値が高く出る傾向がある(進研模試も全統模試も同じ)。そのため、偏差値が高く出やすい状況なので自分の実力を過剰に高く評価していることもある。

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その中で、英語(リーディング)は入試問題を見越した学習指導をしていたこともあり、高校2年生の英語ではなく受験生の英語を叩き込んだ結果である。一方で、数学ⅠAは新テストを意識し過ぎて演習量が圧倒的に少ない状態になっていた。教科担当の考えでは高校2年生の9月以降に模試レベルの問題を取り組むと言われたが、それでは数学ⅡBはどうするの?という状態であった。結果、明暗を分けたのは入試レベルの問題を意識して学習してきたかどうかである

この結果を受けて、夏休みから数学のやり直しを実施して9月頃には上位層は安定的に数学ⅠAを模試で70~80%はとれるようになった。この様に、模試の偏差値で一喜一憂するのではなく入試レベルに達しているかどうかを指導者は考える必要がある。

余談であるが、中学校から送られてくる5段階評価(地域によって10段階評価)は信用していない。目安になるが、絶対評価に変わったこともあり、評定5でも学力が高くない場合も多い。特に、総合評価を求められるようになってから5段階評価を当てにできなくなっている。もちろん、高校の5段階評価は更に信用できない。地区トップの高校も困難校も成績の平均が60前後になるように成績はつけられている。

模試の偏差値でなく、学力の状況を見極めることが大事

例えば、模試の偏差値が同じ60の3人の高校生がいる。志望校の判定も同じだが高校3年生で大きく差がつく時がある。その理由に、どのような学力の状況になっているかである。

生徒A(1年前は偏差値70)・生徒B(1年前は偏差値60)・生徒C(1年前は偏差値50)の3人は2年生の模試で3人とも偏差値60で並びました。しかし、同じ偏差値60であっても中身は大きく異なります。その後の結果は下の図の様になるでしょう。

それぞれの問題点を考えていきましょう。

生徒Aですが元々の偏差値が高いことから優秀な高校生でありました。しかし、高校2年生の段階で偏差値60まで下落したことを考えれば偏差値70の学力層が取り組むべき勉強量と比べて勉強量が少ないことがわかります。そのため偏差値60は下落中の偏差値であり、まだまだ下落する可能性があります。例えば、本命を落ちて滑り止めの高校に進学した高校生は1年生の間は優秀であったが、2年生以降にトップ層からも落ちることが多々あります。結局は勉強していない受験生は学力を落としていきます。

生徒Bに関して、1年前と比べて同じ偏差値になっていることから偏差値60程度の学力層が取り組むべき勉強量はしていることがわかります。問題となるのは今後です。同じ勉強量を続けていると、どんどん偏差値を落としていきます。理由は、周りの受験生の勉強量が増えることから自然と偏差値が落ちていきます。よくあるのが、勉強のペースを変えられない受験生が陥りやすいパターンです。今、頑張らないと駄目なのに!と思っていてもペースを崩さずに追い込みをかけれません。

生徒Cに関しては、1年前と比べて偏差値を大幅に上げていることがわかります。この場合は、明らかに同じ偏差値帯の受験生と比べて勉強量が多いことがわかります。そのため、偏差値60であるが上昇している途中とも考えられます。ただし、偏差値60を超えてくると勉強して勉強しても偏差値が上がらない場合があります。なぜなら、周りも勉強しているため偏差値1上げるだけで莫大な努力は必要になります。

3つのパターンを考えた際に生徒Cに場合であれば高校2年生の模試の判定を信じても良いでしょう。しかし、実際に多いのが生徒Aのパターンです。中学時代優秀だった子も高校では勉強時間が減ってしまうことがよくあります。

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逆に生徒Cのパターンであれば、志望校判定Eでも入試本番に間に合わせることができます。実際、偏差値40前後の高校生が高校2年生の12月~3月から受験勉強を始めて、最も良い判定でD判定にもかかわらず偏差値65以上の難関私学に合格しています。一方で、国公立大学の場合は科目数が多いこともあり一気に追い上げるのは難しいです。早めに入試レベルの対策をしておきましょう。

余談であるが、高校3年生の第1回模試までは好成績(志望校判定C)であっても、8月以降の模試で急激に判定を悪くする場合がります。いかに、受験レベルで実力がついているかを知っておく必要があるでしょう。

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