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【進路・高校受験】大学受験を意識した高校選び③~生徒が伸びる学校~

大学受験に取り組みやすい環境が大事

はじめに

高校を選ぶ際の1つの考え方に大学受験を視野に入れて考えてみてはいかがでしょうか?中学生のうちから大学受験を考えるのは早いと思うかも知れませんが、進学後に後悔しても手遅れになります。高校選びの材料の1つとして大学受験を意識した高校選びの方法を考えてみましょう。

前回記事:【進路・受験】大学受験を意識した高校選び②~生徒が伸びる学校~(部活動のありかた)

手厚い大学受験の補習は必要か?

進路実績を上げるために高校が取り組んでいる補習

進路実績を上げたい高校の中には授業外でも手厚い受験指導を実施している高校も多い。特に私立高校などでは、受験関連のコースなどでは通常授業以外にも+αの受験指導をしてくれる。実際に、どの様な指導があるかを見てみたい。

  • 朝学習・朝テスト(授業が開始される前に学習機会がある)
  • 専用の自習室がある
  • 勉強合宿・長期期間中の補習授業
  • 放課後に外部講師による講義/スタディサプリなどの映像授業
  • 7時間目授業/土曜日授業
  • 全国模試

色々と高校でも対策している場合があり、中学生や保護者からすれば学校が面倒を見てくれると安心できる場合も多いです。別途費用がかかる場合(希望者の場合)がありますが、学費等に含まれている場合もあります。そのため、手厚いサポートがあることは魅力的に思えますが、果たして手厚い大学受験の補習は必要なのですか?

結論から言うと、上記の補習体制は逆効果の場合もあります。その点に注意する必要があります。

授業内で完結しないことに問題がある

本当の進学校であれば高校で放課後に補習を実施していることが少ないです。一方で、自称進学校(偏差値60~65)の高校以下では受験を目指すコース等では過剰なまでに授業や小テストを増やしてきます。なぜなら、進学校の生徒は自分たちで受験勉強をすることができるが、自称進学校以下の高校では強制されないと勉強しないからです。この違いは大きく、補習ばかりして受験生をダメにする学校もあります。

例えば、ある高校で7限まで通常授業(16時30分頃まで)をして、その後に補習を週4日~週5日いれている場合がありました。結果として、毎日18時30分頃まで講義を受けている場合がありました。それにも関わらず、19時には帰宅する様に言われているので日々講義を受けているだけでした。次の日の小テストのために帰宅後は勉強するため授業の復習はしていないことがありました。これで学力が伸びるわけはありません。

過剰なまでに授業をしているので、減らした方が良いのではないかと提案しても授業が終わらないと言われたこともある。そもそも通常授業内で教え切れていないからこそ、補習という形で授業外で強制的に勉強させられます。授業を受けて学力を伸ばせる生徒は1部であり、ほとんどは復習などして学力を伸ばします

外部講師を派遣する企業から売り込みで他校の学校予備校をしている高校に見学に行ったことがあります。18時から20時まで希望者に外部講師が講義をしているのですが、この子達は帰ってから勉強するのかな?と思ってしまいます。進路実績を見たら、イマイチの結果なので効果はあまり期待できないかな?と思えました。

以上のことから、通常授業で受験内容の講義が出来ていないなら放課後に受験レベルの講義をしても意味がない。ただし、まったく勉強しない子なら強制的に勉強させられる環境にいる方がマシな場合もある。

早朝・放課後は自分の勉強ができる方が効果的

個々に学力の伸び方は違っているため、一斉授業は基本的な内容を学び、放課後などに個々の課題に取り組むことが大事である。たとえ、同じような偏差値帯・目標校であってもクラス単位で一斉に授業をするより、個々で課題に取り組んだほうが効果的な学習ができる。そのため、通常授業は一斉授業、放課後は個々の課題に取り組む方が効果的である。

そのため、朝学習・長期休暇中の補習・放課後補習など一斉授業で取り組むより個々の課題の方が効果的である。実際、私自身も授業をなくして8時00~19時まで自習(各自の課題・個別対応)にして勉強させたことがある。こちらの方が学力を伸ばせたことは言うまではない。そのため、勉強させる環境を整えてくれる高校の方が学力を伸ばせる。

専用の自習室がある高校もあるが、実際にどれくらい使用できるか疑問点がある場合もある。多くは、学校のある時のみ使用ができるので日曜日が使用できないなどの場合も多い。それなら、東進ハイスクールで1講座だけ利用して自習室を使った方が良い場合もある。

一方で、全国模試など授業内でしてくれる高校は余計な時間を割かなくても良いので良いだろう。

外部講師(校内予備校)・スタディサプリは有効?

高校によっては校内予備校やスタディサプリを導入している場合がありますが、果たして有効なのでしょうか?高校に進学時に強制的に徴収されている場合も多いですが、なぜ校内予備校やスタディサプリを導入しているのでしょうか?

校内予備校やスタディサプリの売り込みに対応しましたが、結局のところ①教師の負担を避ける狙い、②教師が受験レベルの指導ができないの2種類があります。ただ、前提とすれば通常授業で受験に直結する指導ができていないことが問題です(受験を意識していないコースも多い)。そのため、外部に丸投げしていることになります。どちらが使い勝手が良いかと言えば、一長一短です。

この辺りも、受験指導に力を入れていると言いながら通常授業で受験レベルに達することができないことは問題です。

実際に、高校生は色々なツールを与えられても上手く活用することができません。それをマネイジメントする教員がいるかどうかが問題です。

まとめ

学力を伸ばしてくれそうな学校は自分の勉強をする時間があるかどうかです。これは予備校でも言えますが、講義ばかりしていても学力を伸ばせません。講義と個々の学習時間のバランスが良い学校が学力を伸ばせる学校です。

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