出版社 | 東進ブックス |
価 格 | 880円(税込み) |
著 者 | 金谷俊一郎 |
難易度 | 中堅私大~共通テスト |
ページ | 208ページ |
自分の実力に合ったレベルから学習を始め、スモールステップで実力を上げていくことが、学習効果を高める。内容は、高校基礎レベルの内容で網羅されているので日本史が苦手な受験生でも取り組める内容である。
『日本史Bレベル別問題集2 基礎編』はシリーズ全6冊ある問題集の2つ目の難易度である。公式HPなどでは、時代の流れを理解するため、1~6を1周ずつすれば6周したことになると書かれている。ただ、実際にそのように使用する受験生はいないだろう。
最も効果的なのは共通テストレベルの類似問題を解いていくことである。まず、受験生がしなくてはいけないのは用語や流れを覚えることである。例えば、『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』などを活用すると良いだろう。
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ただ、用語や流れを覚えただけでは問題を解く力がついていない場合がある。その際に役立つのは本書である。例えば、旧石器時代~白鳳文化/平城京~院政期/鎌倉時代~室町時代/・・・という風に学習した範囲から順次本書などの問題集で取り組んでいけば効果的であろう。
ただ、高校基礎レベルとは何?と思える点もあるので、『日本史Bレベル別問題集2 基礎編』・『日本史Bレベル別問題集3 標準編』をセットで解いていく方が効果的であるだろう。重要なのは、問題があったかどうかだけでなく、何が間違いなのかを見極める点である。共通テストレベルの問題までは比較的答えやすい内容になっている。特に、誤りを探す問題は明らかな誤りがある場合が多い。ただ、重要なのは1つ1つを問題文・解説をしっかりと読み込むことである。これが出来れば偏差値は急激に上げることができるだろう。
日本史は追い込みをかけられる科目と思っているが、多くの受験生は苦戦する場合が多い。そこが、日東駒専・産近甲龍とMARCH・関関同立を分ける点である。早めに準備することの重要性を認識しておこう。