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【進路・高校生】大学受験は志望校を高く設定しておく方が良い

何を最初に勉強していくかを考えることが大事

はじめに

大学受験を始める高校生の中で志望校を聞くと目標設定が低すぎる場合があります。それより、最初は目標を高く設定しておく方が効果的な受験勉強になる場合もあります。今回は、その話をしたいと思います。

最初から現実的な志望校はさせない

最初から目標が高い受験生は問題がないのですが、中には低すぎる目標の大学を志望して受験勉強を始める受験生もいる。もちろん、時間的に期間が短い場合など仕方ない場合もあるが、ある程度の時間がある場合は目標を高く設定しておくべきである。

例えば、受験指導を始める際に志望校を聞いたら、「わからない。でも将来の夢はニート」と言ってきた受験生もいた。高校2年生の冬段階であり、友達についてきた感じの子であったが目標を高く設定した。その結果、授業では日本史Bがない(設置されていない)高校であったが、最終的に偏差値69~71(進研模試)の難関私大に合格することができた。

このことから、最初から現実的な大学を目指すのではなく高めの大学を目指すことが大事である。そもそも、大学受験の受験勉強を本格的に始める前の模試判定は信用しなくて良いだろう。ただし、注意が必要なのは、何も考えずに受験勉強を始めることである。

受験生を潰す指導者のパターン

大学受験を指導する人の中には、目標校に合わせた受験指導をする人がいる。しかし、受験指導は生徒の学力に合わせた受験指導をする必要がある。例えば、国公立大学を目指すから5科目7教科を同時に勉強を始める、早慶を目指すから難しい内容を最初から取り組むなど受験生の実力を無視した指導をする場合がある。実際に、偏差値45程度の受験生を相手に偏差値60程度の大学(志望校)の入試問題を解かせている場合があった。本人にも保護者にも、今の実力では基礎を固めて方が良いので、無理に難しい問題をするより基礎固めをしましょうと提案していた。ただ、本人は、塾(個別大手)の先生は大丈夫と言っていると一切話を聞かなかった。結果、志望校以前に特待狙いの偏差値45程度の大学も普通に落ちることになった。

この様に、志望校ありきで指導する先生の場合は志望校を下手に上げない方が良いだろう。

授業評価星3つ以上98%

何を最初に勉強していくかが大事

国公立大学でも私立大学でも、最初からすべての科目を受験勉強する必要はない。最初に国公立大学であれば、「英語+現代文+数学ⅠA」を中心に取り組むべきである。そして、私大であれば、「英語+現代文」を中心に取り組むべきである。例えば、中堅私大であれば「英語+現代文」が入試試験のパターンが多い。そのため、「古文+日本史」は後回しにしても良い。

志望校を高めに設定すると言っているが、一番良くないのが「難関大学に合格できるかもしれないけど志望校も落ちる可能性がある」という点である。つまり、偏差値50の大学を目指していた受験生が偏差値70の大学を目指させられて、結果は偏差値40の大学に行くパターンである。これは100人失敗しても1人成功すればよいという考え方である。実際に、国公立大学を目指しているクラスなどに多いパターンである。国公立大学は共通テストがあるので明らかに合格は困難な受験生もでてくる。それにも関わらず、早めに私大型に切り替えてあげれば良いが国公立大学型で最後まで粘る場合がある。確かに、そのお陰で国公立大学に合格できた受験生もいるが、私大の偏差値を大幅に下げている場合もある。

それより、最初から何を勉強するべきかを明確にしていけば良いだけである。例えば、英語+現代文の勉強をした結果として、思ったより伸びなかった(本人のやる気などもある)場合に中堅私大の合格は狙える。英語+現代文が早めにメドが立てば古文や選択科目を増やして難関大学を目指すことはできる。

そのため、目標校を高く設定するのは学習意欲を高めるためである。もしかしたら、自分も難関大学に行けると思えればやるきも出てくることが多い。そのために、いつまでに何をすべきかを明確にしていき予定を調整していけばよい。

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