出版社 | Z会出版 |
価 格 | 1,320円 (税込) |
著者 | 野澤保 |
難易度 | MARCH・関関同立~国公立2次試験 |
問題は難関私大の入試問題を中心に、時代別の問題のほか、分野ごとの歴史把握を試すことができるような問題形成になっています。近現代史が苦手な受験生が多いため、重点的に対策する参考書になります。
受験生は古代史が得意な場合が多く、近現代史が苦手な場合が多い。理由は、古代史の方が復習を多くしていることもあり何度も何度も勉強する機会があるが、近現代史は単純に復習する回数が少なすぎる場合がある。
例えば、高校2年生や高校3年生7月頃まで全国模試で偏差値60以上あったはずの受験生が後半に大幅に失墜することがある。なぜなら、全国模試では日本史が全範囲出題されるのは11月頃の模試であり、7月頃の模試は室町時代ぐらいまでしか出題されない。それでも、勉強を続ければ問題ないが偏差値60以上をとったことで別の科目を重点的に勉強を始める受験生がいる。結果、入試時には近現代史・文化史が仕上がっておらず大学に落ちる場合がある。
このように、近現代史と文化史を苦手とする受験生は多い。そのため、本書の様に近現代史に重点的に絞った問題集を取り組むことは重要である。特に、最近の出題傾向で近現代史の出題数が増えていることを考えれば、得意科目にするためには避けて通れない道である。
Z会×栄光ゼミナール【大学受験ディアロオンライン】本書は近現代史に重点的に学習する参考書であるため、本書だけを学習していても仕方がない。そのため、過去問などと並行して週末などに+αの参考書として継続的に取り組む方が良いだろう。
基本的な学習スタイルはサブノート(基本となる教材)を軸として本書で問題を解く力を育成することが大事である。内容的には細かい範囲があるが、難関大学であれば出題される可能性が高い内容ばかりである。覚える量は多いが、得点に直結される内容が多い(逆に古代史は極端に難しい場合があり対応できない場合がある)。
学習の基本はバランスよく学習することであるが、日本の特徴で古代史から学習することもあり近現代史の学習が遅れている場合が多い。しっかりと取り組んで苦手意識を失くそう。