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【進路・高校生】全統模試より進研模試の方が偏差値が高くなることは問題なのか?

進研模試の特徴を考える

はじめに

進研模試は中堅校が取り組んで、全統模試・駿台模試が進学校が取り組んでいる模試だと考えている高校生も多い。実際に問題の難易度に大きな差がない中で、よくある勘違いや誤解を解いていきたい。

進研模試が全統模試より簡単という考えは間違い

進研模試より全統模試の方が簡単だと思っている高校生や教員がいるが、問題自体に大差がないだろう。以前にいた高校では進研模試と全統模試の両方を取り組んでいたから感じたことであるが、点数に大きな差がなかった。むしろ、どちらの模試も模試ごとの難易度のバラツキがある方が正しい表現である。ただし、進研模試は高校3年生での選択問題(日本史など)の大問を自由に選べる点があるという違いはある。例えば、日本史で言えば進研模試は旧石器から平安時代末期までの範囲で問題が解ける一方で、全統模試は旧石器時代から鎌倉時代まで問題を解く必要があり範囲の差はある。さらに言えば、進研模試は高校3年生9月からベネッセ駿台模試に変わるために進研模試が特段優しいわけではない

なぜ、進研模試が優しいという印象が生まれたかといえば偏差値が高くでることである。進研模試を提供しているベネッセでは、高校向けに進路マップや実力診断テストなど学校内で取り組める実力テストを提供している。そのため、学校側からすれば以下の様な形になる。

結果として、全国模試を受ける力がない高校では高校1年生~高校2年生で実力診断テストなどを受験することになり、学力の経過を測る意味で進研模試を受験する場合が多い。一方で、進学校は全国模試を高校1年生から受ける力があるから全統模試などを受ける場合が多い。結果として、進研模試の方が受験母体の学力層から偏差値が出やすい傾向になる。(例えば、実力診断テストなど偏差値100近くいくこともある)

ただ、問題の難易度が大きく変わることはない。以前の代々木模試などは難易度より癖があると感じたが進研模試・全統模試・駿台模試に問題自体の大きな差を感じない。ただ、解説が詳しいか簡素かの違いは感じた。

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偏差値が高くなること悪いことばかりではない

進研模試は受験集団の違いから偏差値が高くでる傾向があります。ただ、受験母集団の多さは全統模試・駿台模試より多いため正確なデータは集めやすい状態にあります。では、偏差値の違いを以下の表で確認しましょう。

大学名進研模試全統模試
早稲田大学商学部8070.0
青山学院大学経済学部7165.0
同志社大学経済学部7162.5
日本大学経済学部6255.0
近畿大学経済学部6655.0
亜細亜大学経済学部5647.5
桃山学院大学経済学部5245.0

偏差値のボーダーを見ると進研模試の方が全統模試より7~10程度は高く偏差値がでる傾向にあります。このように比較すると、早稲田大学商学部のボーダーが進研模試であれば80になってしまいます。このため、A判定を取るにはどうすれば良いんだ?と考えたくなります。

実際に受験指導していく中で、難関大学であればあるほど進研模試の方が偏差値が高くなりすぎて指導しづらい点もあります。例えば、偏差値が低いけども頑張って上を目指して頑張らせようと思うのだが、偏差値20上げなくてはいけないと考えると受験生は数値でやる気をなくすことがあります。一方で、全統模試なら10上げれば良いと言うとやる気を出してくれる時があります。

一方で、全統模試なら偏差値50を下回る大学ではかなり大雑把な結果になる場合があります。この程度の点数で簡単にA判定が出るんだ?と思えることが頻繁にあります。

そのため両方の模試には一長一短があります。そのため、模試の判定を気にするなら日東駒専・産近甲龍レベルまでなら進研模試の方が正確に判断でき、MARCH・関関同立以上なら全統模試の方が正確に判断できる気がします。ただし、進研模試でB判定とれる子は全統模試でもB判定の倍が多く、特に2つの模試に大きな差はないでしょう。結果、2つの模試の違いさえ知っていれば偏差値の上下は気にしなくても良い。

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