出版社 | くもん出版 |
価 格 | 1,100円 (税込) |
ページ数 | 96ページ |
漢字・語句・文法・敬語・読解(小説・論説文など)・古文・作文を、同時に基礎からバランスよく学習できる参考書であり、全20回の演習問題で高校入試程度の学力を身につける。
国語で勘違いしているのは、普段から読書をしているから成績が良いと考えている中高生が多い。そのため、国語を感性だけで問題を解いている中高生をよく見かける。なぜなら、国語の場合は何となく文章が読めて、何となく答えを見つけることができるため、全てが何となく勉強をしている中高生が多い。さらに中学生レベルの問題であれば、何となくでも点数がとれるため、勉強方法を変えない中高生が多い。ただ、これらの中高生は大学受験で通用しなくなる。では、必要な力は論理的に問題を解いていく力である。
例えば、漫画の本さえ読むことができない受験生がいた。何故、読まないのかと聞いたら読む順番がわからないから読まないと言っていた。多くの子どもは文を読めばストーリー展開で理解できると思うのだが…。そのため、受験指導を始める際に国語の力がなかったことは言うまでもない。その後、国語の受験指導をしていく中で論理的に読む力を身につけていった結果、偏差値70程度の大学に合格をした。それでも高校を卒業するまでまともに漫画を読んだことは無かった。この経験からわかるように読書をしている人が必ず国語ができるわけではない(有利ではあるが)。問題となるのは論理的な説き方ができるかである。
『20日で追いつく中学国語』は、良くも悪くも短期間で中学範囲の国語を全範囲網羅している。そのため、高校入試対策で使用できる参考書であり、中学2年後半から使用できる参考書である。ただ、中学1年生で国語が苦手な受験生は少し難しく感じるかもしれない。一方で、高校生であっても国語を見直すために使用することができる参考書である。
中学講座中高生で国語が苦手な受験生の多くは、そもそも基本的な内容を覚えていない場合が多い。そのため、国語の解き方を学んでも、一向に学力が伸びない場合がある。それは、漢字や古文単語など基本的な土台ができていない場合が多い。
中学生や高校1年生であれな漢字検定などを活用して漢字などを覚えた方が早い場合もある。漢字に関しては積み重ねが必要なので、学習するのに時間がかかる。ただ、1度覚えてしまえば国語の問題演習などを通して本文読解すれば復習にはなる。実際に、中学生が覚えるべき漢字は一般教養レベル以下の内容である。高校入試の問題作成時に何故この感じが使用できないんだ?と悩みながら問題作成をしていたことがある。
そして高校生に関しては本書を一通り取り組むことで苦手な範囲や何を理解していないかに気づきましょう。一番良いのは、誰かに指導してもらうことですが、独学の場合は解説を熟読して必ず理解するようにしましょう。
本書の内容は高校受験の基本であるだけでなく、大学受験にむけた取り組みの第一歩となる参考書である。