はじめに
受験生や受験指導の際の苦労話などをまとめた内容になります。受験生は誰もが経験した苦しみをブログに書いてみました。楽しんでください。
受験勉強を指導する際に目安として「どの時期までに何を完成させるか」と組み立てていくことが普通である。実際に、受験指導を進めていくと学習速度が速かったり、意欲が高ければペースを上げる一方で、理解度が低い場合などは復習に力を入れる。そのため、受験計画をつくることは間違っていない。
大体は、どの教材を取り組んでいこうかと順番を決めており、何月までに何を終わらせると漠然に考えている。そのため、受験を指導する側からすれば計画は作りやすい。私自身の場合は、「毎日取り組む内容」と「1週間で取り組む内容」を決めている。ただ、最低限取り組んで欲しい内容を提示しているだけで細かい内容は指示は出さないようにしている。そのため、受験生の中にはが口にするのは「何をして良いかわからない」である。
「何をして良いかわからない」 と言っている受験生の多くは細かい指示を出しても取り組まない場合が多い。この点が大きな問題を抱えている。
1日の時間で何をするべきかを教えて欲しいと言われたことがある。受験勉強を始めた頃ならともかく、ある程度受験勉強を経験してきた中で平気で言ってくる受験生がいる。
実際に言っているのは、毎日取り組んで欲しい内容として「復習関連の内容」は伝えている。これらの内容は繰り返し学習しないと定着しないこともあり毎日取り組んで欲しいと伝えている。それでも数時間はかかるのだが…。ただ、それでは満足せずに「1日で何をどれだけ取り組むかを決めて欲しい」と主張される場合がある。これが、まったくの見当違いである。
例えば、「英語長文の読解が60分で解説を読みこむ時間が60分で2時間使用する」と決めることができるかどうかです。確かに、普段の読解スピードを見ていれば読解60分は妥当でしょうが、解説を読み込む時間は正答率や理解度によって短くも長くもなります。そのため、大体の目安を考えたとしても予定通り進むはずがありません。そもそも、1時間でこの内容を全て覚えてと言って覚えることができるのでしょうか?
逆に、予定をしっかり決めても確実に消化しているかといえばできていないことが多いです。そのため、大事なのは受験計画の細かい内容ではなく修正ポイントをつくることです。
アンケートモニター学力を伸ばすことは単純作業ではないので、勉強時間を費やしたからといって比例して学力が伸びるわけでない。では、学力が伸びやすい受験生の特徴としては隙間時間を上手く活用することができるかどうかである。
例えば、2時間ぐらいを目安で長文読解と解説を読み込む時間を考えた場合に全てが終わった場合に30分余った場合にどうしますか?以下の通りになります。
生徒のタイプ | 内容 |
成績が伸びる生徒 | 余った時間に何をすべきかを知っている |
成績が停滞する生徒 | 何をすべきかわからず悩む生徒 |
成績が伸びない生徒 | 課題が終わったので休憩に入る生徒 |
「成績が伸びる生徒」は余った時間に何をすべきかわかっています。例えば、単語の見直しや日本史の復習など短時間で学習できる内容を知っています。これらの生徒は普段から隙間時間を活用して勉強に取り組んでいることから成績が伸びやすいです。
「成績が停滞する生徒」は余った時間があるけど何をすべきかわかっていない受験生です。例えば、授業時間が余って10分間自習にしようと言った瞬間に勉強を開始する時間を見ていると、成績が高い生徒は1分以内で何かを勉強しています。一方で、成績が停滞している受験生は2~3分かかったうえに、10分の間で取り組み内容を変える場合もあります。このことから普段から何が課題かを考えて学習していないことがわかります。
「成績が伸びない生徒」は言われたことだけしかできないので、自分自身の課題を感じていません。このタイプに多いのは予備校の授業を受けていれば大丈夫でしょうという発想の受験生である。そのため、予定より早く課題が終われば携帯電話を触って休憩します。
この様に、受験生が成績を伸ばすためには隙間時間を活用できるようになる必要があります。だからこそ、細かく受験計画をつくるのではなく、隙間時間をつくらせて自分自身が何を+αで取り組んでいかなくてはいけないかを考えさせていくことが大事です。
もちろん、序盤では細かい計画を立てて受験勉強に慣れさせることも大事ですが、中盤以降は大雑把なスケジュールで良いでしょう。終盤に関しては受験生本人に任せて微調整をしていくことが望ましいです。