• 受験に必要な知識や参考書の評価を公開

教科の先生なら誰でも受験レベルの指導ができるという幻想【受験談話】

受験談話11

はじめに

大学受験の相談をする際に教科の先生に聞けば適切なアドバイスをしてもらえると高校生は考えます。そのため誰でも聞けば大丈夫と思いたくなるのですが、実際には幻想であることがわかります。なぜ、幻想だと気付いたのかを考えていきたい。

考え方が変わった原因

私自身は元々は「教科の先生は受験指導する力があって当たり前」という発想を持っていた。そのため、大手予備校の担当者が「教員の指導力を頼るより参考書を頼った方が授業内容が良い」と言われた際に反発した記憶はある。教師になるから「勉強が教えたい」「部活動を熱心にやりたい」「学校行事を取り組みたい」などの思いがある人が集まっていると考えていた。そのため、部活動ばかりしている先生は別として誰もが勉強を教えたいと思っていたのだが、考えが甘かった。

ある時、保護者からクレーム的な連絡が数件入り、内容は放課後や長期休暇中に補習など勉強しているのに高校3年生の1回目の模試で散々たる結果だったことが原因であった。通常授業でも10人程度で授業を受けて大学進学を目指していたが、進研模試で偏差値45程度しかない状態であった…。今まで教科担当に任せていたこともあり、どの様な授業をしているかわからなかったが根底に教科指導は教科に任せれば良いと考えていたからである。ただ、保護者の言い分ももっともな話なので授業内容や補習内容などを確認していった。すると恐ろしいことが発覚した。高校3年生の6月になっているのに英語の助動詞がわからない生徒もいたのである。生徒に細かく事情を聴くと、一方通行で話しているだけで理解できない(何を勉強して良いかわからない)状態が続いていた。当初は管理職も積極的に関与して授業の質を向上させようとしたが、いきなり受験レベルまで上げることができるわけではなく最終的に全教科一任されることになった。実質、5ヵ月ぐらいの指導期間で偏差値56~59(進研模試)の大学に合格させれたから成功と言えば成功だが大変な思いをした。

この経験から実際に教員たちの受験指導力が気になったこともあり色々と考えていくうちに大手予備校の担当者が「教員の指導力を頼るより参考書を頼った方が授業内容が良い」 という言葉が響き始めた。そして、意外に「勉強が教えたい」「部活動を熱心にやりたい」「学校行事を取り組みたい」 のどれもやりたくない若い先生が多いことにも気づいた。それなら残業が多い教員より別の仕事の方が良いのではないかと感じてしまった。

結果、受験のことは教科担当者に任せれば大丈夫ということが幻想だと感じてしまった。流石に大手予備校は色々な高校を見ているだけあって現実をよく見ている。

受験生の2人に1人が利用する圧倒的なわかりやすさ!まずは無料でお試し。

良い参考書を選ぶことができない教員

大手予備校から言われたことが、「生徒の実情に合った良い参考書を選ぶことができるかで教員の実力がわかる」でと言う言葉であった。良い参考書を選ぶには、多くの参考書を研究しておく必要があり普段から大学受験を意識していないとできないことである。そのため、言っている意味は痛感できる。

ある時、生物系の大学に行きたいと申し出てきた子がいた。そもそも、高校3年生の夏(7月懇談)に言うような内容ではないのだが、コースとして生物基礎しかなかったので生物を学習することが難しかった。本人の意志も固く浪人しても良いとのことだったので、生物の教員にどうするか聞きに言った。結果は、今から勉強しても間に合わなにとの返答であった。それでも、直接指導しなくて良いから参考書を教えて欲しいと頼んだが答えはなかった。仕方なく、書店で参考書を比較しながら基礎から学べる参考書を選び覚える様に指導した(もちろん、時間配分や確認などはしていた)。単純に基礎が出来ていないから、基本的な内容を覚えれば点数は採れるだろうと考えただけである。そして、9月の模試(ベネッセ駿台)で「生物」で60点ほどは採れた。問題となるのは、参考書を選んでくれなかった教員は「生物基礎」「生物」と授業を教えている割に模試の点数が下回った点である。いかに、参考書を選び覚え込みさせていくことが重要かわかった。

一方で、自分で指導をしたがる先生も多い。ただ、問題となってくるのは教え過ぎる点である。教えていれば学力は上がるでしょうと考えているのか直接指導ばかりで個人で学習する時間を与えていなかった。その際に、聞いたのは夏休みや年始年末はどうするのですか?と問いかけるときっちりと2週間は休むと言っている。生徒には課題を与えるから大丈夫と言っているのだが、課題を与えて大丈夫なら直接指導をしている理由がわからなかった。もちろん、生徒の成績を見れば大丈夫なわけではないのですが…。

結局、受験指導ができない先生を見ていると参考書や赤本に取り組んでいる姿を見かけない点である。もちろん、私みたいに自腹で年間で何万も費やすのはいかがなのかな?(赤本+参考書ならもっとかな?)と思う所もありますが、研究していない先生は受験指導もできない場合もあります。結果、進学校なら受験指導用に必要な場合もあり研究していることが多いですが、中堅校以下は研究不足の先生も多いです。また、非常勤講師の先生も多いことを考えれば受験レベルの指導を全ての教員ができると考えるのは幻想なのかもしれません。

エルセーヌの大幅減量ダイエット

努力している先生でも壁はある

教員の中にはyoutubeなどを活用したり、各社が取り組んでいる講習に積極的に参加して自己研鑚をしている先生も多くいます。私なんかは講習会は嫌いだったので非積極的でしたが、勉強していると感心する先生も多くいます。確かに、授業評価など高評価でわかりやすいと評判にはなっています。外から見ていると、予備校の先生の解説の仕方をそのまま話しているなぁと思える場面もありますが、それが努力なので評価できます。それにも関わらず、「授業がわかりやすい=成績が上がる」というわけにはいかない問題があります。

どれだけ授業内容を上手く説明されたとしても、生徒はその場ではわかったつもりであっても忘れていきます。そのため、私は復習に時間をかけていましたが、多くの先生はわかりやすい授業をしたから問題ないと考えてしまいがちです。例えば、良い参考書でも良い格子の授業でも1回読んだり受けたりすれば成績は上がりますか?決して1回では成績は上がらないでしょう。繰り返し復習することで学力が定着をしていきます。

そのため、「授業がわかりやすい」+「生徒の学力に応じて復習がされる」ことが重要なのでしょう。もちろん、復習しない生徒が悪い面もありますが、ただ生徒の実情を知ることは重要です(簡単ではないですが)

研究を続けている先生は教科指導力は伸びていくでしょう。ただ、教え方がわからないからコピーするのではなく、どの様に教えればよりわかりやすいかを考えていく必要はあります。

【進研ゼミ高校講座】

受験経験をしていない先生が多い現状

まず、教員免許は面倒な所はありますが取得自体は難しくありません。そして、どの大学でも取得は可能です。それが、Fランク大学であっても教員免許を取得することができます。そのため、受験勉強を経験せずに教員になっている場合も多くなってきています。

実際に、教科書の内容を教えるのと受験レベルで教えるのでは内容が異なってきます。また、社会や理科などは受験経験がある先生であっても受験レベルで学習したことがない場合があります。例えば、大学受験では日本史で受験したため日本史の内容がわかるが、高校では世界史を教えているパターンなどあります。やはり、受験レベルで学習した人とそうでない場合は知識の深さが変わってきます。

一方で、高学歴の教員でも受験指導が下手な先生はいます。高学歴なことから指導力を期待されながら結果を残せない場合があります。それは、自分がわかっていても教えることが下手な場合です。そのため進学校では問題ないことでも中堅校以下では生徒がついていけない場合があります。

以上の様に受験経験の有無は重要になってきます。もちろん、教員になってから努力していれば問題ないのですが。

信頼できる先生を見つければ受験は楽になる

受験勉強をしていく際に、信頼できる先生を見つけることができれば受験は楽になります。流石に、全ての教員が指導力がないということはないので、信頼できる先生に受験の方法を学ぶとよいでしょう。

では、どの様に信頼できる先生を見つけるかであるが、単純に「受験勉強を始めたいのですが良い参考書はありますか?」と聞いてみましょう。「基礎から身につけたいです」と付け加えても良いでしょう。確固たる自信がある先生はお薦めの参考書を紹介してくれます。この参考書選びでわかります。参考書選びを真剣に考えてくれているか、生徒の学力を無視して定番を言っているかでわかります。

受験を信頼できる先生ほど、受験の道筋がつくれるので聞いてみてください。受験に対する見方がわかります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


%d人のブロガーが「いいね」をつけました。