コロナの影響もありオンライン授業が一般化しており、学習塾もオンライン化を展開する学習塾も増えている。その中で、オンライン授業と個別指導塾ではどちらが学習効果が高いかを考えていきたい。
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まず、大前提として生活圏内に個別指導塾などの学習塾がない場合はオンライン塾か通信教育との比較になるだろう。その場合は、余程の意欲が高くない限りはオンライン塾を選んだ方が良い。
では、個別指導塾とオンライ塾を選択できる際にどちらを選ぶべきかを考える前に下図で特徴をまとめた。
項目 | 個別指導塾 | オンライン塾 |
費用 | 1:1なら割高になる | 個別指導塾より割安の傾向 |
受講人数 | 1人~3人 | 1人 |
カリキュラム | オーダーメイド | オーダーメイド |
授業変更 | 変更しやすい | 変更しやすい |
講師レベル | 大学生が中心 専任講師の場合は費用割高 | 地方でも有名大学の講師が授業可能 |
塾生 | 生徒間の交流は少ない | 生徒間の交流はない |
雰囲気 | マイペース | 自宅の環境次第 |
2つの特徴として大きな点は講師の質ではないだろうか。例えば、現役の東大生などに授業を受けようと思っても関東圏内以外の小中高生では難しい問題であった。そのため、オンライン授業であれば地方の子でも有名大学在籍の先生から教えてもらえることができた。
そして、個別指導塾の方は一般的な塾よりも時間の融通がきくことが特徴であったが、オンライン授業であれば更に時間的な都合がつきやすい。そのため、部活動などで忙しい小中学生には適した受講方式に思える。
ただし、単純比較でオンライン塾の方が良いとは言えない。
自宅での学習をサポートする無学年式オンライン教材【すらら】まず、一般的なオンライン授業の問題点について考えていきます。これらの問題点を解決しているオンライン塾もあるでししょうが、一つの目安で考えてください。
1つ目は通信状態の不安定さで授業の途中で止まってしまう。これは、塾側だけでなく家庭側の問題でもありますが途中で固まってしまったり、途切れることがあります。実際、私もZoomで授業をしていると途中で固まってしまうことがあります。数分のロスが発生するでしょう。
2つ目に教える側の難しさにあります。PCなどでカメラに向かって話しているのですが目線が合いません。一方で、こちらも相手の目を見てはしているつもりですがカメラの位置の問題で微妙にずれています。やはり、難しく感じるのは相手の顔や目の動きなどを見ながら理解度を確認してきた教員は苦労するかもしれません。そして、ヒントなどを直ぐに黒板やメモ用紙に書いて教えることができないのも難しい点です。
3つ目にオンライン授業の講師の先生はどこで教えているかになります。例えば、一つの教室に集まって授業をしている場合もあれば自宅からつないでいる場合もあります。そのため自宅からつないでいる場合は講師任せになっている状況であり、良くも悪くも家庭教師のような扱いになります。
これらの問題点がありますが、結果としては直接会っていない分だけ教えづらい面があります。単純な学習効果であれば個別指導塾に行った方が良いでしょう。さらに、自宅で学習するため良くも悪くも環境次第で大きく変わります。ちなみに、携帯電話を触りながら授業を受けている可能性もあります(画面に映らないからさぼれる)
授業評価星3つ以上98%学習塾の中には極端に割安な価格設定をしている塾もあります。もちろん、オンライン塾に関しても広い店舗を必要としていないことから割安な価格設定をしている所もありますが本当に良いのでしょうか?
学年が上がるにつれて授業料が高くなっていく理由も疑問な点もありますが…。簡単に言えば、60分の授業をするのに準備はどれくらいかかるか考えましょう。実際、私自身も60分の授業では倍以上の時間をかけます。何を教えるかは基本路線は決まっていても、オーダーメイドであればあるほど微調整は必要となってきます。
そのため。例えば1回の授業で2000円を支払っていても講師の先生に支払われる賃金は1200円程度でしょう。残り600円程度が会社の利益ですが、システム代金や広告代金を考えれば薄利多売になります。そのため、あまりにも安い授業料設定の場合は1:1での塾の場合は注意が必要かもしれません。単純に、大学生も割に合わな過ぎれば別のバイトに切り替えるだろうし…。
もちろん、企業努力により割安な価格設定が出来ている場合もあれば、キャンペーンとして考えて価格設定している場合もあります。ただ、安さだけで選択しないようにしょう。