東進ブックスから出版されている英語長文レベル別問題集(東進ブックス)は人気のある参考書の一つであるが、全6シリーズの問題をどのように取り組むべきかを解説していきます。
英語長文レベル別問題集(東進ブックス)の問題集は問題文自体は綺麗な問題があり解きやすい内容である。そのため、それぞれの英文で基礎的な学力を身につけるためには良い参考書である。解説に関しても文型の理解を進めるにも適した参考書であるため英語が苦手な受験生などは取り組むべき参考書である。一方で、問題文や設問が綺麗すぎることが気になる。本番は綺麗な問題も意表を突く問題も出題されるため対応できるかどうか?そして、レベル1~4は問題ないがレベル5~6を取り組むレベルでは文型理解が出来ていて当然なので、英語長文レベル別問題集の良さが薄まっている印象はある。
そのため、レベル毎に問題集の使い方を学習すことで効果的な学習を身につけよう。
まず、偏差値50未満の学力の受験生が最初に取り組むのがレベル1~2の問題集である。
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まず、本書は全ての受験生が取り組む必要はなく、偏差値50未満の高校に在籍で英語が苦手な高校生か中学3年生が問題を解けばよいだろう。
特に意識して欲しい点は、語彙力が身についているかである。このレベルの問題集で英文が読めない(語彙力不足)なら、まずは必要最低限の単語を学習すべきである。もちろん、文型を意識して読んでいき必要があるが、それほど難しい文法はないので、語彙力があれば文章は読める。実際に、この問題集を取り組んでいるのは一部の受験生でありレベル2が読めない場合に取り組むことが多い参考書である。
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高校1年生や高校2年生の英語が苦手な高校生が取り組む問題集である。まず、本書を取り組ませてから方向性を決めている場合が多い問題集である。
内容的にはレベル1と問題の内容に大きな差はない。ただ、少し文法的な知識が必要になるのだが語彙力があれば中学生でも問題が解ける内容である。では、本書を解いていく際に最も重要なのは文型の理解である。特に取り組ませたのが動詞の位置を把握させていった。そのため、本書の役割は文型を意識的に読み解く癖をつけることである。単に、問題を解けば終わりではない。
受験生の2人に1人が利用する圧倒的なわかりやすさ!まずは無料でお試し。偏差値50~60程度の高校生が取り組むべき参考書であり、大学受験にむけての基礎力を身につけるための参考書である。
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高校1年生と高校2年生の高校生が取り組むことに丁度良い参考書である。本書で、共通テストの問題が解けるようになるとは言わないが基礎力を身につけることができる。
レベル2の問題集との違いは語彙力が求められる点である。高校1年生程度の語彙力がないと本文が読めないことが多い。一方で、語彙力が身についていれば比較的スムーズに読んでいる点から文法上の難しさはない。ただ、レベル2から継続して問題を解いていけばわかるが、関係代名詞などの訳し方を身につけることができる。そのため、本書で特に意識して欲しいのは文型の把握である。関係代名詞の中の文章など学ぶことができ、高校レベルの問題を解いていくためには重要な参考書である。
また、英語長文の見直しなどで共通テスト・中堅私大直前に取り組んでいる受験生も多い。
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本書から本格的な長文になる。そのためレベル3と比べて難易度が急激に上がっている印象を受ける参考書である。
英文の難易度は共通テストや中堅私大(若干難しいかな)程度の内容である。そのため、英文の文章が評論文の内容になっている。要は日本語訳で読んだ際に小学生の読む文章から中学生が読む文章程度まで難易度が上がっている。実際に、レベル3の問題集を難なく問題が解けた受験生であっても本書の問題はできない場合が多い。
本書で問題が急に解けなくなる要因としては、語彙力が不足している点と文法上の精読が出来ていない点の2点があります。そのため、レベル3の問題集を終わった後は共通テストの前半の問題などを解かせていき語彙力や精読力が身についてから解かせる場合が多いです。そのため、本書で試させる力は語彙力(共通テスト程度)と精読力になります。
「大幅減量」ダイエットTV番組でエルセーヌがサポート英文の長さもあり、難関大学を目指している受験生が取り組む参考書である。
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国公立大学受験希望者や難関私大受験者に向いている参考書である。
レベル4までは全ての受験生が取り組んで効果がある参考書であったが、本書に関しては国公立大学受験者は取り組ませている場合が多いが、私大受験生はサブ教材として宿題などで取り組ませる場合が多い。
まず、本文内容も難易度が上がってしっかりした問題が多く出題されているが、偏差値60程度の学力がついているならば敢えてメインの教材にしなくても過去問演習で対応できることが多いからである。この段階なら、文型理解も進んでいるだけでなく、語彙力も身についていることから私立大学受験生にはメインの教材として取り組ませることが少ない。一方で、国公立大学希望者であれば過去問が少ないだけでなく、本書の様な本文内容出題形式の学習は効果があるので取り組ませるようにしている。
このことから、国公立大学希望者は優先して取り組み、私大受験者はサブ教材として使用すれば効果的であろう。
中堅以上の国公立大学や難関私立大学受験生に向いている教材。
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中堅国公立や難関国公立大学を受験するなら学習しておいた方が良い参考書である。ただ、本書の内容は難しいながらも基本的な内容が多いことを考えれば効果的であるが、過去問が多い私立大学では敢えて優先して取り組む必要があるかどうかの問題がある。実際に、私大希望者で本書まで取り組ませることは稀である。一方で、国公立大学志望者には英語長文を仕上げていく意味でも取り組ませることは意味がある。また、ある程度綺麗な問題で学べる参考書が少ないことを考えれば妥当な内容だと言える。
以上のことからレベル別英語長文を1~6の全てを終わらせるのではなく目的に応じて取り組むべきである。もし、何から取り組んで良いかわからないならレベル2~3(4)を取り組めば間違いはないだろう。