学習塾のタイプでは学校で習うより先行して学習している場合もあれば、学校の授業の進路に合わせて学習している場合もあります。実際にどちらのタイプの方が良いのか考えてみましょう。
以前、学習塾などで学習をしている子どもが学校の授業内容を学習しているために授業を真剣に聞かない等の悩んでいるとの話はよく聞く内容である。ただ、前提として授業崩壊をしている場合は学力を上げるために学習塾を頼るしかない。実際に、荒れたクラスでは授業中に私語が横行しており、授業中断も頻繁におこっているクラスもある。そのため、ある程度は授業が成立していることを前提に考えていきたい。ちなみに、高校生らに中学生の時どうだったかと聞いてみたら、本人らが授業妨害をしていないと考えていたが、授業中に立ち歩くのは普通だったと平気で言っている場合もある。この場合は、授業が成立しているかどうかは疑問であるが…。
予習を中心に取り組んでいる学習塾の中には、学習塾で授業を先取りしておけば学校の授業の理解度を高めることができることで良いと言われる場合がある。実際に、小中学生であれば学力が高いことで自信になる場合も多いので先取りできるなら先取りした方が良いが、実際に良いパターンは下図の様に感じる。
項目 | 小学生 | 中学生 | 高校生 |
予習か復習か? | 予習重視で良い | 復習重視で余裕があれば予習 | 復習・予習ではなく受験意識 |
まず、高校生は学校の授業に関しては内申点を上げるために学習塾に通う必要はないかもしれません。学習塾では、受験勉強を中心に取り組むべき内容であり復習・予習を意識しなくては良いでしょう。もちろん、評定平均も進学・就職で重要な数値ですが、小中学校と違って高校では同じような学力の高校生が集まるのでテスト勉強をしっかりすれば評定はとれます。
では、次に小中学校の違いを考えていきましょう。
スタサプ小学生と中学生の違いは学習する内容の違いである。つまり、学校の授業内で教えられる学習量が小学生の方が圧倒的に少ないことが原因になります。そのため、学習塾で学習の先取りはしやすいのは小学生ではないでしょうか。一方で、中学生では覚えなくてはいけない学習量が増えます。特に、英語の重要度が増していきます。そのため、中学生は復習を優先した方が良いかもしれません。復習が出来ているなら予習を優先しましょう
そもそも、大前提として学習塾と学校の授業では授業時間数は明らかに学校で学習する時間が長いです。そのため、下図のように考えてはいかがでしょうか?
現在は、多くの都道府県の公立高校では入試問題を統一にしているわけではなく、何段階に設定している場合が多い。そのため、学習内容を3段階に考えてみたい。
そもそも、授業を先取りし過ぎると基本的な内容→基本の応用問題→応用問題の全てを学習塾で教える必要がある。もちろん、これらの内容を1から教えると時間がかかるわけであり、週2回~3回程度の学習塾の通学では補いきれないのではないだろうか。それより、応用問題に時間をかける方が良いだろう。
定期試験の点数が良いにもかかわらず実力テストの点数が良くない中学生が多いが、簡単に言えば学習した内容の復習をしていないためである。もちろん、内申点は中学生には重要であるが、入試などを考えれば実力も伸ばす必要がある。そのため、既習事項の復習に時間をかけたいので、基本的な内容は学校の授業に任せて学習塾では知識の漏れを確認すれば良いのではないか。
何だかんだ言っても、学校の授業時間は多いので基本的な内容をゆっくりと学べるだろう。ちなみに、小中学生は授業で学んだ内容が多いように感じるが大学受験に比べれば極端に少ない。実際に、高校入試を作成していると中学では一体何を教えているの?と思えるぐらい出題できる量が少ない。そのため、小中学で基礎をいかに覚えておくかが重要である。