出版社 | 旺文社 |
著 者 | 坂本浩 |
価 格 | 1320円(税込み) |
ページ | 344ページ |
英単語ターゲットが長文読解を通して学習できる参考書である。Z会出版のそくどく英単語のような参考書であり、読解から単語を覚えることが好きな受験生に丁度良い参考書である。
『英文で覚える 英単語ターゲットR 英単語ターゲット1400レベル』はZ会出版の速読英単語シリーズと同じ様に使用しようとすると効果的な学習ができない。理由として、掲載されている単語の内容に関しては『速読英単語 入門編』と『速読英単語必修編』の間の難易度の単語が掲載されている。そのため、このレベル参考書を仕上げた受験生は共通テストの問題であれば6割程度の問題が解けるかどうかであり、まだまだ英文を読む力がない。また、本書を取り組み始めた段階では共通テストの問題が解ける段階ではない。そのため、偏差値50前後の受験生が取り組む参考書であるが、掲載されている英文の難易度が高い。
『英文で覚える 英単語ターゲットR』にも言えることだが、想定学力層に比べて英文の内容が難しすぎる。そのため、長文読解を通して英単語を覚えようと思っていても難しく感じる受験生が多いのではないだろうか。結果として、英単語に学習意欲が提言する可能性がある。
以上のことから、効果的な学習方法は英単語を覚えることを目的にするのではなく長文読解を意識することが大事である。
旺文社の英検対策問題集とCDがひとつに【旺文社 英検ネットドリル】最も効果的な学習方法は、単語を覚えるために取り組むと言うより長文読解を通して単語の漏れがないかどうかを確認するために使用した方が良いだろう。
そのため、本書を使用するレベルは『英単語ターゲット1900』が1~800程度まで覚えているなら取り組めば効果的といえる。長文が多く掲載されている問題集は少ないため、多読をしたい受験生にとって安価に取り組める内容である。ただ、解説が少ないことを考えれば誰かに指導してもらえるか、ある程度力をつけてから読む方が効果的である。例えば、1日1~3題を朝に取り組むなど日々英文を読む習慣を身に着ければ効果的である。主役にはなれないが補助的な教材としては優秀である。
英文自体が難しく感じるかもしれないが、共通テストレベルまでの英文は読みやすい(単純)な英文が多いが、難関大学の英文を読むためには抽象的な文章や難解な文章に取り組む力が必要であり、先を見据えて取り組むのも良いだろう。