• 受験に必要な知識や参考書の評価を公開

ドラマ「二月の勝者」(第1話)から学ぶ受験の難しさ

中学受験から高校受験、大学受験を考える

あらすじ

中学受験は約7割が第一志望に合格できないと言われる中で、桜花ゼミナールの吉祥寺校新校長となった黒木蔵人は保護者説明会で全員を合格宣言させると言い切ってしまう。過激な言動に周囲を驚かせるが、果たして中堅中学受験校の桜花ゼミナールから生徒の第一志望に合格させることができるのか?

CAST

  • 黒木蔵人 …柳楽優弥
  • 佐倉麻衣…井上真央
  • 橘勇作…池田鉄洋
  • 桂歌子…瀧内公美
  • 木村大志…今井隆文

受験勉強で必要なこと

父親の経済力と母親の狂気

中学受験が費用がかかるのは間違いのないことです。公立中学校に進学しても公立高校のトップ校に進学することができれば大学受験は問題ないでしょう。一方で、準進学校や中堅校であれば私立の方が受験指導など手厚い面があります。ただ、間違いなく費用がかかることは言えて、文部科学省 平成30年度子供の学習費調査の抜粋が以下になります。

項目私立公立
学校教育費+学校外活動費(3年)中学 4,208,106 1,336,356
学校教育費+学校外活動費(3年)高校 2,909,733 1,372,140

私立中学と公立中学では3年間で約300万円程度の差が生まれます。そのため、親の経済力がないと中学受験が出来ない環境にあることがわかります。また、意外に思うかもしれませんが高校では私立と公立の差は少なくなります。これは、国の支援金などの制度が充実しており、都道府県によれば公立高校との負担が少ない場合があります。

そのため、原作にも述べられていますが「公立中学校→公立トップ校」に進学するのがコスト面でも実績でも最も有利になりでしょう。ただ、中々難しいのも事実であるため、私立の中高一貫校などを受験させるパターンが多いです。そして、中学受験は大学受験と違い親のサポートが絶対必要なこともあり母親の狂気(熱意)は絶対必要となります。

ちなみに、中学受験の温度差は地域により首都圏では熱心に取り組んでいるのに対して関西などは一部だけが取り組んでいる印象になります。もちろん、関西にも灘高校や西大和学園など優秀な私立中高はありますが全体数で考えれば首都圏より少ない印象を受けます。そして、中高一貫校ブームも数年前に落ち着いたところを見ると選択肢の一つとして存在しているだけかもしれません。

【謎解き動画(小学生向け)】

Rの生徒はお客さんです

成績が優秀でない生徒を「お客さん」扱いをして退塾させない方針は間違っていないかもしれないですが聞こえの良いものではありません。これは中学受験専門塾の状態によるのかもしれませんが、「結果を残す=宣伝効果」という発想があるのは否めませんので優秀な生徒を優先することがあるでしょう。そのために、奨励金・特待生など金銭面などで優遇している場合があります(積極的に転塾させている場合もある)。一方で、彼らを優遇するために別の生徒からしっかりと料金を受け取る必要があります。だから成績が優秀でない生徒であっても「お客さん」になるのです。

しかし、勘違いしないで欲しいのは生徒・保護者にとって必ずしも悪いことではないからです。例えば、宿題をやってこない・授業中に集中していない場合にどうしますか?叱って家に帰しますか?恐らくは、多くの塾でその子らが勉強するように塾側も努力はするでしょう。そうしないと、「お客さん」と考えていても退塾するからです。もちろん、他人に迷惑をかけるなら退塾させる場合はあります。そのため、「お客さん」というフレーズが耳につくだけで間違ってはいないでしょう。むしろ、教育と言う言葉を使った方が問題が発生します。

例えば、学校では勉強が苦手な子に合わせて授業を展開します。教育的な視点では、勉強が出来る子が出来ない子に教えることでお互いに学ぶことが重要だと考えます。でも、勉強が出来る子はもっと知識を深めることが出来たのではないでしょうか?「お客さん」という表現は悪いですが真理でもあります。

ちなみに、一般的な高校でも特進やスポーツ推薦の生徒は授業料が免除や半免になっている場合があります。彼らの授業料を賄っているのは一般の在校生になります。そう考えると塾だけが異様な世界ではなく普通の世界だとわかります。

【こどもちゃれんじ】

解答から問題を解く意思を感じられる

学力が伸びる子どもと伸びない子どもの差は勉強の取り組み方にあります。たとえ、難しいと感じても問題を解こうとする意志があるなら間違えても、将来は成績が伸びるでしょう。一方で、必死さがない子どもは伸びません。

ある時、全国模試を実施た際に記述模試とは言っても現代文などで記述欄が書かれていない答案を何枚も見ました。そのため、次の模試では事前に記述問題を空欄にするな。間違えても良いから何か書けば部分点が入るかもしれない。たとえ、0点であっても何か書くことに意義があると説教をしていきました。しかし、それでも記述欄を空欄で提出する受験生がいます。この段階で、正直学力は伸びないだろうと思ったし、実際に伸びませんでした。本人曰く、何を書けばよいかわからないから書けないと言う言い訳をするのですが、たとえ答えがわからなくても怪しいと思える箇所は存在します。実際、この文章は入ると思うのか?と一つ一つ尋ねるとかなりの範囲が絞れてきます。要は、自分で考えるのを諦めている場合があります。また、マーク式の模試でも時間がないとの理由で最後までマークしていない受験生もいます。これも怒ります。中には、わからないのにマークする意味があるのですか?と言う生徒もいますが、問題がわかったかわからないかは見直しすれば良いだけ。正解していた問題でも見直しが必要になる場合があります。一方で、勘でも良いから1点でも多くとろうとしない意志の弱さが怖い。結局は、最後は勘でも何でも1点でも合格最低点を上回れば良いからです。

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ドラマ版の違和感

原作の佐倉麻衣は新卒で入社しており、良くも悪くも空回りしながら中学受験塾の世界で戦っている印象を受けたのだが、ドラマ版では井上真央が演じているが表情が疲れ切って見える。設定でも、中学の常勤講師を辞めて塾の世界に入ってきたのだが設定を変える必要があったのかな?何かドラマ版のオリジナル設定があるのかな?と思えた。ただ、、この佐倉麻衣に違和感が感じた。

最も違和感を感じたのが中学を辞めて塾の世界に入ってきた理由である。ダンス部顧問として揉めたみたいだが、①推薦入試がある日程が中学校の大会と重なるはずがない、②入試を優先して当たり前である、③生徒と距離を置きたいから塾を選ぶ意味が解らない、④今のところ生徒と距離感が近いシーンはないのだが…。

大学受験などでは実際におきることであるが、入試=試合の場合がある(*6月~3月で何かの入試があるため)。そのため、試合を諦めて入試を優先するなど当然の行為である。ちなみに、総合型選抜入試などで面接(面談)試験の場合には試合日程が重なった場合には日程を代えてくれる場合もある。一方で、試合前の練習があるから日程を代えて欲しいと頼んで欲しいと言われたこともある。実際には、生徒が先方に連絡したため(顧問が指示したらしい)、先方から私宛(進路部長)に連絡があり大会要項を提出して欲しいと連絡があった。顧問に確認すると練習日なので要項がないと言われる始末…。何においても入試が重要である。そして、テストで何を書いたかを中学の教員が知ることはできない。点数などはニュアンス的に言えるが書いた内容を誰かに伝えるのはまずいでしょう。

そして、1番の疑問は子どもと距離を置きたいなら教育関連の仕事は諦めるべき。なぜ、同じ教育業界に進んだかが疑問。普通なら教育業界から足を洗うはずが…。

実年齢なら黒木先生より佐倉先生の方が年上になっている点から違和感はある。ただ、ドラマ全体としては面白い作品である。

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