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学歴フィルターの存在理由と上手く活用する考え方【進路/高校生・中学生】

学歴フィルターは悪なのか?

はじめに

大学生の就職活動の際に学歴フィルターが存在しているにも関わらず、学歴フィルターを公言すれば批判される場合も多い。しかし、本当に学歴フィルターは悪いものなのか?その点を考えていきたい。

学歴フィルターを活用できない大学生

まず、学歴フィルターの存在を知らない人もいると思うので、学歴フィルターとは何かを考えましょう。大学生の就職活動ではリクナビやマイナビなどを通して企業説明会に参加する場合が多いです。ただ、人気の企業では説明会が満席になる場合があります。では、この説明会の予約は単純な早いもの勝ちなのでしょうか?実は、登録した大学名によって扱いが変わってきます。例えば、同志社大学の子が説明会を申し込もうと思った際に満席になっていたが、京都大学の友達は同じ時間であっても予約ができたということです。このように、西日本トップの私立大学であっても学歴フィルターの壁によって入社試験を受けることさえできない場合があります。これが、学歴フィルターです。ネットを使用して説明会を申し込む以前はハガキを書いて申し込みをしていました。その場合は、在校先によって返信される枚数が異なっていました。

さらに、恐ろしいことがB大学の大学生は、説明会を予約できないだけでなくエントリーシートを提出しても、SPI試験を受けても面接までいけないことがある。たとえ、学生の能力が高くても大学名でフィルターをかけられて入社試験を受けられない。

この様に考えると、学歴フィルターは悪であり、大学生にとって不利益しかないように思える。ただ、この視点に関しては学生側の言い分だけで、企業側の視点がない。言い換えれば、学生の都合に企業が合わせるべきだと言っている場合もある。そのため、2つの視点を考えてみたい。

  • ①人気企業は希望者が多いため多かれ少なかれ人数を絞らないといけない。そのため、知名度は低いが優良企業であれば学歴フィルターがない場合がある
  • ②企業側の採用によりコストを考えていない

①に関しては、誰もが知っている企業には多くの大学生が希望するため、全員に公平な試験を実施することは難しい。例えば、かつて私が新卒で働いていた企業はSPI試験を受験した人数は5000人以上いたらしい。その人数を1人1人試験する時間は企業にないでしょう。一方で、優良企業にも関わらず知名度の低さから予定通り採用ができていない場合があります。学生側が業界研究・企業研究が不足している場合があります。実際、私自身も2次面接が終わった後に自分が受けている会社が業界大手3社の1社であることを知りました。

②に関しては、学生側は公平性を求めますが大学入試と違って就職試験では学生は交通費程度の負担がありますが、基本的には会場等を含めて全て企業側が負担しています。学生1人を面接するだけで、どれくらいのコストがかかるか考えたことあるでしょうか?そのため、企業はできる限りコストを抑えて優秀な人材を獲得したいはずです。

まずは、学歴フィルターが存在していることが知っておきましょう。

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学力が高い学生の方が事務作業能力が高い

偏差値が高い大学=優秀な学生とは会社で有能な人材として働けるとは言えません。ただ、偏差値が高い学生の方が事務作業能力が高い場合が多いです。よく、勘違いしている学生がいますが、日常の仕事においてクリエイティブな点は少ないです。仕事の90%以上はルーティンワークになります。例えば、金融機関に在籍していた時も教員として働いている際も基本的にはルーティンワークになります。話している内容は違いますが、でも全体的にみればルーティンワークになります。このルーティンワークができない人はクリエイティブな仕事に発展することは少ないです。そして、ルーティンワークができるためには事務作業能力が高い方が有利です。この点からも、企業が偏差値の高い大学から学生を受け入れようとする理由がわかります。

知っておいてください。高校生で小数の四則計算ができない(小学生程度)場合は多いです。実際に、ベネッセコーポレーションの高校向けの教材に取り組んだ際に小数の四則計算の段階で正答率が大幅に低下します。それでも、大学には普通に行けます。そのため、大学生だから基本的な能力があると考えないようにしましょう。「500円の3割引き」と言っても答えられない高校生・大学生も多いです。そのため、偏差値が高い大学=偏差値が高い高校=中学生の時に必死に勉強していた=義務教育レベルは出来上がっていると考えます。

さらに、企業側の考え方を深掘りしましょう。「もし、あなたが10名の高校生を選んで大学受験させようと思います。その次の高校から10名をランダムで選ぶことになります。偏差値70程度のA高校・偏差値60程度のB高校・偏差値50程度のC高校・偏差値40程度のD高校から選びます。そして、その10名が早稲田大学・慶應義塾大学に合格した数があなた(部下)の収入になります。では、どのように高校生を選びますか?」

この様な質問をされた際に、多くの人は偏差値70程度の高校から10名を選ぶでしょう。逆に、それ以外のパターンは何でしょうか?もちろん、偏差値40程度の高校から早慶に合格する高校生はいます。でも、割合の問題でしょう。ということは、人気企業は学歴によって採用を決めるのは不思議なことなのでしょうか?

以前、学歴フィルターを批判して実力主義の外資系が人気だった時期もありますが、外資系の方が学歴を重視するでしょう。実際、アメリカなどは日本より学歴が就職に直結していることからもわかります。

ちなみに、大手企業であればあるほど都市部以外にも全国に支店がある場合があります。そのため、地方に赴任させるために新卒採用をしている場合もあります。ただ、優秀な人材を集めるだけでなく人材バランスなど考えて採用しています。この点からも業界・企業研究が必要なことがわかります。

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大学生の多くは学歴フィルターの恩恵がある

「学歴フィルター=悪」のイメージが強いですが、それでも大学生の多くは学歴フィルターの恩恵を授かっています。例えば、偏差値50未満の高校生にとって特に受験勉強もせずに難関大学に合格している同級生を見ています。つまり、指定校推薦入試や内部入試も結局のところは学歴フィルターになります。主要な大学の割合は以下になります。

大学名一般入試指定校推薦入試推薦入試
早稲田大学
政治経済学部
71%12%
(推薦入試の中の割合)
29%
同志社大学
法学部
60%15%21%
日本大学
商学部
52%7%
(推薦入試の中の割合)
49%
数値は3大学で年度が揃えてないが例年同じ程度である

早稲田大学政治経済学部は東大受験者の併願先にもなっている学部であるが、指定校推薦入試で12%・内部推薦などの推薦入試で29%の合格者数である。つまり、約30%程度が特定の高校の出身者でないと合格できないことがわかる。これは、学歴フィルターと言わないのだろうか?内部推薦と言っても18歳段階の学力が問題であって、6年前の学力を基準に合否を出していることになる。

つまり、かなりの数の大学生が学歴フィルターを活用して大学に進学していることがわかる。指定校推薦は校内選抜があるが、過去の先輩の実績で評価されており内部推薦入試は3年前~6年(12年前)の入試結果で大学に進学している。逆に、偏差値が低い高校の学生は学力を上げて合格する必要がある。

ちなみに、もっと学力の低い大学では一般入試で進学する高校生が多く、旧AO入試(現・総合選抜型入試)か指定校推薦入試(現・学校選抜型入試)で合格している。そのため、高校生の多くが学歴フィルターを活用しているにも関わらず、大学生の就職活動の場面で「学歴フィルター=悪」と簡単に考えるのは早計である。

逆に言えば、学歴を使うかどうかは本人の進路に合わせて考えれば良い。ただ、学歴フィルターが存在するなら学歴があって邪魔になることはない。それなら、あえて学歴を得ない理由は何ですか?もちろん、「学びたい先生がいる」や「通学の問題」など色々な要因があると思います。そのため、何を優先するかを自分で決めれば良いのですが、特にこだわりがないなら学歴を手に入れておけば困ることはないでしょう。

そのために、高校生だけでなく中学生も将来を見据えた進路を考えるべきです。

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