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ドラマ「二月の勝者(第2話)」 勉強ができない気持ちを先生は本当に理解できるのか?

中学受験から高校受験、大学受験を考える

あらすじ

中学受験は約7割が第一志望に合格できないと言われる中で、桜花ゼミナールの吉祥寺校新校長となった黒木蔵人は保護者説明会で全員を合格宣言させると言い切ってしまう。過激な言動に周囲を驚かせるが、果たして中堅中学受験校の桜花ゼミナールから生徒の第一志望に合格させることができるのか?

CAST

  • 黒木蔵人 …柳楽優弥
  • 佐倉麻衣…井上真央
  • 橘勇作…池田鉄洋
  • 桂歌子…瀧内公美
  • 木村大志…今井隆文

「Rクラスはお客さんだから一生懸命やらないでください」の裏側を考える

今回のあらすじは、Rクラスの加藤匠の成績が芳しくなく、佐倉は「できない生徒」を何とかしようと試みるが黒木からは 「Rクラスはお客さんだから一生懸命やらないでください」 と釘をさされてしまう。

この言葉に対して、佐倉は大きく反発しているが真実も隠されている。それは、大学などでは成績優秀者が授業料免除の奨学金制度があったり、高校でもスポーツ推薦者は授業料や寮費などが免除されている。この点をよく考えれば、一部の生徒のために多数の生徒が授業料などを支払っていることがわかる。もちろん、学校のブランド価値を上げることが目的なので在校生にもメリットがある発想であるが、例えば高校野球の強豪校はスカウト活動のために色々な地方に出張するだろう。その出張費は誰が支払っているの?その総額でどれくらい費用がかかっているか知っている人は教員でもいません…。

この様に考えれば、特定の生徒を優遇することが高校・大学では当たり前にしています。それを、はっきりと言語化すると黒木の様な発言になるのでしょう。一生懸命の点に関しては後で述べます。

一方で、実際に黒木の言うようにお客さんの存在を大事にするのは中堅以下の学習塾や予備校でないと発想ではないでしょうか。大手予備校・学習塾などでは、「合格実績を稼げる生徒=優良客」の印象が強いです。当然ですが、学力の低い生徒の方が手間・暇がかかります。そのため、コストも増加するためコストが低く合格実績を上げてくれる生徒が優良客でしょう。ただし、中堅以下では生徒をえり好みできないため、どの生徒に対しても手間暇をかける必要があるでしょう。

余談ですが、高校でも進学校の教員の受験指導論は多様校では通用しません。多くの業者が学力向上のプレゼンに来たことがありますが、提案内容が現実的でなくて無理だと伝えました。「放課後に1時間補習をして~」→「放課後に補習したいと言う生徒はいませんよ」、「終礼で小テストを実施して~」→「似たようなことをしたことがあるけど、真面目に取り組んでいる生徒はほぼいませんよ」という展開である。

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「できない生徒」と決めつける大人

今回は佐倉の暴走感は否めない点がありますが、「できない生徒の気持ちがわからないのですか」の発言は偽善者的な教員がよく発言する内容である。「生徒のために」という常套句を使っているが実際には生徒のことを考えていない場合がある。

例えば、私自身が指導してきた受験生の中には偏差値40未満の生徒が多い。実際に、PC内資料を整理していた際に、昔の模試の成績が出てきたが高校3年生6月の模試結果で英国ともに偏差値36~38程度の受験生ばかりであった。この模試の結果を受けて教科担当主導から担任主導の受験指導に切り替えたことを思い出した。教科担当からは、「○○の方が生徒のためになる」「○○は効果的だ」と色々と言い訳を聞いたが、面と向かって「あなたの補習は意味ないから今日の補習からしなくて結構です」と言い切ったことがある(*今考えれば恐ろしい話しで失礼な話しであるが、親からのクレームも多かった)。結果とすれば、半年足らずで偏差値10~15上げることが成功して大学に合格している。

やはり、成績を上げることが出来るかどうかの鍵となるのは「どの生徒も成績が上がる」と考えられるかどうかである。例えば、高校3年生の模試で英語が200点満点で100点を超えたら満足そうに頑張ったと言っている先生もいる(センター試験のため200点満点)。でも、私からすれば得点率50%ではどの大学も合格できないから何が足りないかを考えて、どの様な対策を打つかを考えるのだが、この2つの差は大きいのだろう。

さらに、高校2年生の2月頃から受験勉強をしたいと漠然と言ってきた生徒がいたが、教科担当のA先生に相談すると「別の生徒を見ているから無理」との返答で対応してくれなかったこともある。そのため、私自身が全科目面倒をみていたが、結果として難関大学に合格することが出来た。A先生がみていた生徒は本命に不合格だっただけでなく、公募推薦入試に不合格になったら投げてしまう事態に陥った。

この様に、大人が自分の気分次第で「できる生徒」と「できない生徒」を区別している印象は強い。そのため、勉強を続ける努力をしてくれれば成績は伸びる!誰でも成績を伸ばせるという考えは必要である。

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質問に行列をつくる非効率

映像のシーンで疑問に感じたのは質問するために行列をつくっている段階である。正直、時間の無駄に感じる点があるのだが、質問も1人1回づつという状態…。大前提として、授業の終わり方も質問ありきの終わり方をしていることが気になった。本当は、質問がないように授業内容を教える必要があるのではないだろうか?

たとえ、中学受験であっても時間勝負であるだけでなく、小学生の帰宅時間が遅くなる点を考えれば授業後の質問ありきはどうなんだろう?そもそも、受講講師の出勤自体が遅すぎるのだが…。

前田花恋が加藤匠にだけ個別指導を実施していた点で贔屓だと考えていたが、確かに贔屓に関しては女の子の方が敏感である。ただ、普通に考えて加藤匠の方が勉強をしたいと思っていないのに罰ゲームではないか?

生徒の立場によって見方が変わってくるのだある。ただ、改めて思ったのが個別指導する際に加藤匠の横で佐倉先生が教えているが加藤匠の腕の上に佐倉先生の腕が乗って教えていたが、これが男性講師と女子なら嫌がられるのかな?と考えてしまった。1:2で指導する際も向き合って指導していたけど、通常の個別塾でも横について教えることが多いらしいけど…何か不思議に思えた。

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原作を知っているから違和感を感じる

原作を知っているからこそ、変な演出は辞めて欲しいと思えるシーンも多い。例えば、最初の冒頭シーンなど変な演出だなと思いながら見ていた。

そして、未だに佐倉先生が中堅講師にしか見えずに若々しい失敗ではなく、考えが固まってしまった先生に見えてしまう。井上真央の良し悪しより、やはり新人の空回りが見たかった気がする。

また、黒木のプライベートでの謎の行動であるが、原作を知っている分だけ無理があり過ぎる気がした。過剰に演出をいようとした結果、かなり安っぽくなった気もする。

ただ、何だかんだで楽しんでいるので良いドラマになる。保護者が大変だなと改めて感じた。

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