中学受験は約7割が第一志望に合格できないと言われる中で、桜花ゼミナールの吉祥寺校新校長となった黒木蔵人は保護者説明会で全員を合格宣言させると言い切ってしまう。過激な言動に周囲を驚かせるが、果たして中堅中学受験校の桜花ゼミナールから生徒の第一志望に合格させることができるのか?
前回:ドラマ「二月の勝者(第6話)」受験生の違うタイプは化学反応をおこすのか?
中学受験だろうが大学受験だろうが、受験勉強をしている子ども達は非常に負担があります。一部の子どもは勉強が楽しい場合がありますが、多くの子どもは遊ぶ時間など我慢することが多い中で受験に取り組みます。そのため多少は我儘になっても仕方がない側面があります。
一方で、今回のドラマで島津順が父親に振り回されたように、親が子どもの勉強を邪魔している場合もあります。あくまで保護者は最大のサポーターになる必要があり、自分の思い通りにしようとしてはいけません。
例えば、受験が近づいてきて必死に勉強をしている受験生がいました。睡眠時間は6時間はとるようにと言っていたので睡眠時間はしっかりとりながらも、それ以外は最低限のこと以外は勉強に全てを費やしていました。子どもにとって志望校に合格できるかどうかのボーダーラインのため必死に勉強したいでしょう。しかし、保護者が休憩も大事や外食に行こうなど勉強の邪魔をする場合があります。「子どもは勉強がしたい」「親は勉強ばかりじゃなくてよい」と2つの意見がぶつかっています。どちらの意見を優先すべきですか?当然、子どもの意見を優先すべきなのですが、現実は違うことも多いです。本当に必要なのは子どもが勉強しやすい環境をサポートすべきでしょう。
もちろん、子ども達は保護者に甘えたい時もあります。まるで猫の様に自分の都合で行動することもありますが、人間的に問題ある行動でなければ多少の我儘は目をつぶりましょう。どれぐらい受験は大変です。
ただし、小学生は保護者のバックアップは必要ですが、高校生であれば入試の費用は負担して欲しいが受験には口に出さないで欲しいと思うでしょう。
自宅での学習をサポートする無学年式オンライン教材【すらら】今回は佐倉先生が面談をしていましたが、中学入試まで100日以上残している状況で、たった10点程度の過去問で点数が届かないから学校の変更をすると言ってしまうなど保護者は不安が一杯です。
実際にドラマを見ていて思ったのは「過去問をやらせないでくれ」である。過去問の数は限られているにも関わらず平気で問題を解いてしまう子どもがいる。でも、ある程度実力がないと過去問を解く意味がありません。むしろ、直前に過去問がなくなってしまうだろうという点です。違う所が気になりましたが…。
受験生も保護者も不安が一杯でストレスも増えてきます。そのため、親子で衝突する場合も多くなりますが、必ず親の方が大人の対応になりましょう。それが受験生を持つ親の責任であると同時に苦しみでもあります。