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小学校が抱える問題点「教員採用試験の易化による指導力問題」

小学校の教員採用試験が楽になっている

はじめに

小学校では英語教育やプログラム教育など教育改革が進められている一方で、教員採用試験に関しても以前とは違って合格する可能性が高くなっている。その中で、学校が抱える問題点について考えていきたい。

教員人気が低下傾向にある

数年前では教員は人気の職種であり、採用試験でも中々合格ができないことで有名であった。実際に、私も大学4年生の時に教員採用試験を狙わずに民間企業で就職している。理由は、教員採用募集が近畿で和歌山県のみしかなく、地元の大阪では大学在学中に募集がでなかった程である。そのため、民間企業で働きながら数年後に教壇に立つことを目指したが、今では教員不足の方が深刻になっている。

大阪市であっても小学校は3.7倍、中学校は4.4倍、高校は6.0倍と倍率が低くなっている。中学校・高校では科目により倍率が違うが理系の方が倍率が低く、国語、英語と続き社会は以上に高い倍率である。それでも、私が公立高校の採用試験を受験していた際には100倍~300倍なので、明らかに易化していることがわかる。ちなみに、「理科・数学」の教員は指導力や人間的に問題があっても専任は無理でも常勤などで、どこかに採用されるだろうと言えるぐらいになっている。

そして、小学校が倍率が低い理由に、①小学校の教員免許が取得できる大学が少ない、②業務の多忙さ(保護者対応)が理由である。もちろん、高校の方が生徒が落ち着いているため高校を選ぶ人も多いが…。

しかし、教員人気の低迷が抱える問題は非常に重たいのも事実である。

小学校の教員免許取得の誤解

小学校の教員免許は教育大学(国公立大学)に進学しないと取得できないと考えている人も多いが、実際には私立大学でも簡単に取得できる。ただ、中高であれば難関大学の幅広い学部で免許取得は簡単であるが、小学校は特定の学部だけしか免許を取得できない。そこに問題を抱えており、Fランクの大学であっても簡単に教員免許が取得できます。そのため、教員自体の必要最低限な学力が不足している可能性は否定できません。

確かに、公立の教員であれば教員採用試験の筆記試験があるため最低限の一般常識はあるかもしれませんが、全国で考えると最低倍率は1.4倍であることを考えれば全ての教員が一定水準の学力があると考えるのは怖いでしょう。ちなみに、あるFランクの大学生の平均の計算能力が小学校3年生レベルだった調査もあるぐらいです。

実際に、10年以上前に小学校の若手教員が理科の実験をベテラン教員に教えてもらっているシーンをTVで見たことがあるが、TVを見ながら教えてもらう程度の実験ではないなぁと感じた。要は、基本動作を教えているばかりであった。

この様に、小学校教員の採用試験が易化したことで弊害は生まれつつある。特に、新しい科目を教えることはさらに難しくなるだろう。

業務の多忙さ

部活動がないから小学校の先生の方が負担が少ないと感じている人も多いだろうが、意外に業務が多い。その理由は、生徒対応より雑務や保護者対応である。中高に比べて小学校は生徒数が少ないが、そのため教員数も少ないことを意味している。その一方で、配布するプリントの数は中高よりも多いうえに手間がかかるだろう。結果、雑務が非常に多いことになる。

また、保護者の子どもへの関心も高い時期であるために過剰に気を遣う必要もあり忙しさに拍車をかけている。一見すれば、部活動がない分だけマシに思えるが実際は働いてみるとわかる苦労がある。

ただ、業務の多忙さはそれだけではない。教員の数が少ないということは、「仕事ができない人」の仕事も振られる可能性があることである。実際に、教員と働いていると「仕事ができない人」「仕事を嫌がる人」などが存在する。実際に、自分自身も部長職に就いている時に得意悩んだ問題であるが、「仕事を嫌がる」→「仕事ができなくなる」→「新人が入ってくる」の悪循環に陥ることである。例えば、キャンパス訪問を企画立案をした際も希望者募集・バス手配・先方との打ち合わせまで私がして、現地に引率してくれる教員をお願いした際に普通に拒否されることがある。理由は「採点が忙しい」との理由であったが、「全員採点もあれば部活動や受験補習などで忙しいけどな」と思いながら仕事をしてくれる人だけで実施することも多い。この様に、教員のバランスが良ければ問題ないがバランスが悪いと仕事が一カ所に集中して潰れてしまう。結果、真面目な人ほど退職するケースもある。そして、悪循環に入る。

以上のことから、小学校教員の多忙さから解放しないと根本的な問題解決につながらないだろう。

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