• 受験に必要な知識や参考書の評価を公開

オミクロン株感染で共通テストなしで2次試験のみで国公立大学が合否判定出す愚策

文部科学省の迷走は今に始まったわけではない

はじめに

文部科学省はオミクロン株感染拡大に伴って、共通テストを受験できなかった受験生に2次試験のみで合否判定を出せるように模索するように通達が出たが、受験生の気落ちを逆なでする発表である。果たして、何が間違っているのか考えてみよう。

国公立大学といっても難易度が異なる

「国公立大学=難しい」の印象を受ける受験生も多いだろうが、国公立大学の中には3科目受験(共通テストのみ)で合否が判断される大学もあり、国公立大学の下位層では日東駒専・産近甲龍レベルの大学もある。もちろん、受験生が苦手な数学ⅠAや数学ⅡBを受験せずとも良い。そのため、一概に国公立入試を一つにできないがオミクロン株の感染流行で2次試験のみで合否判断するのは時期尚早である。

そもそも、「共通テスト+2次試験」のイメージが強い国公立大学であるが、2次科目で3科目以上課していのは旧帝大など限られた大学である。そのため、多くの国公立大学は1~2科目の大学が多い。大阪公立大学でも2科目で合否が出せる。また、2次試験が申し訳なさそうな小論文や面接を実施していて、ほぼ共通テストの点数で合否が決まる大学も多い。この様な入試内容にも関わらず、2次だけで判断しろと発言するのは意味不明である。

共通テストは基礎的な内容であり広く浅い知識が求められる。実は、共通テストで高得点を採ることができても私大入試では通用しない場合がある。例えば、リーディングなど時間さえ間に合えば難易度が低い。ただ、このリーディングで高得点を採っても関西大学レベルの問題になると解けない受験生を何回も見ている。ただ、科目数を多く取り組まないけない点で受験生の負担が重く、2次対策が遅れる原因にもなっている。

そのため、普通は「共通テスト+2次試験」を勝ち残った受験生が評価されるべきだが、その共通テストをなくして2次試験だけで合否を出すのは不公平感があるのは確かである。

文部科学省の迷走は今に始まったわけではない

文部科学省の学力(想像力)が不安になるニュースであるが、普通に考えれば追試日程を設ければ問題なく対応できる内容である。もちろん、なぜ共通テストだけ追試があるの?それ以外の入試日程ではなかった?など不満が高まるのは当然である。ただ、文科省の共通テスト導入の経緯を見ていると失敗ばかりで反省がされていない感は強い。

共通テスト導入の際の英語外部試験導入だけが失敗ではない。記憶に新しいのは、英語外部試験導入や記述式導入など具体的な実施案をつくることなく、ただただ受験生を振り回して失敗した経緯を思い出す。でも、文科省の迷走はそれだけではない。

 「eポートフォリオ」など関西学院大学の教授が中心に取り組んでいたが、導入当初から評価が難しい点が疑問で取り組みに否定的であった(*周りはレベルの低い感想文程度の取り組みをしていた)。実際に、多面的に評価すると言いながら「教員の文章・内容指導の有無により質が変わる」ようなシートに公平性は存在しないと感じていた。それはAO入試など志望動機書でチェックを入れる様に教員の能力ややる気に左右される入試が意味あるのかと感じていた。結果は、「eポートフォリオ」は一気にトーンダウンした。それは、関西学院大学のAO入試は一般入試合格が難しい生徒を受けさせることが多い様に、多面的な評価を公平に判断するのは難しい。

また、学校現場でアクティブラーニングが導入された際に、「何がアクティブラーニングですか?」という問いに関して「生徒が能動的に授業を受ければアクティブラーニングです」と抽象的に返答された。結果、先生が教壇で一方的に話していても生徒が必死に聞いて理解しようとすればアクティブラーニングになってしまう。でも、多くの学校では、それではアクティブラーニングぽくないから違ったことをした。結果として、グループ学習や調べもの学習などに力を注いだ。ある時、授業や放課後の時間を潰して考える授業をするからアクティブラーニングの準備ですと言って主要科目で取り組んだ先生がいた。大きい紙にグループで調べた内容を書いて人前で発表するだけだった。全員が、「出典:ウィキペディア」「出典:yahoo知恵袋」となっており、何の効果があるのか?と本気で考えた。結果は模試の偏差値で確認できた。

この様に、思い付きで導入して実施させるが効果的な学習ができたことが少ない。特に最近は酷い。おそらく、小学校の英語教育を導入しても改善されることはないだろう。

入試の公平性は既にない

オミクロン株流行で2次試験だけで合否判断をするのは受験生にとって公平性がない。一方で、既に入試に公平性がないのも確かである。

そもそも、推薦入試が必要なのだろうか。国公立大学の推薦入試でさえ一般入試より合格する可能性が高い時がある。金銭的な余裕があるならダメもとで公募推薦入試を受験してよいだろう。確かに、準備に数日かかる場合もあるが、数打てば合格できる可能性があります。

多様な価値観を持った人材を輩出するために狙った推薦入試でしょうが、現実問題として「一般入試で合格できない」「早めに合格をしていたい」などの動機が多いでしょう。大学である以上は学力をベースにしなくては意味がありません。それなのに多様性と言う言葉で「学力がないがやる気のある受験生を合格させる」傾向にあります。やる気のある生徒が合格後に課題を与えられている理由は、合格後に勉強をしなくなるからと言います。「やる気とは?」と感じます。

年に2回(12月・2月など)、入試を実施するのは賛成です。ただ、同じ科目数で取り組むべきであるでしょう。今回の件で、公平な入試・入試で必要なものは何かを考えるきっかけになって欲しいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


%d人のブロガーが「いいね」をつけました。