受験系の情報サイトなどを閲覧していると、誰もが模試の見直しの重要性が書かれている。確かに、模試の活用法によっては効果的な学習ができるが、誰もが言うように模試の見直しは効果的な学習と言えるのだろうか?疑問に感じる点があったので考えてみよう。
「模試の見直しの重要性」を主張されるたびに感じるには全ての学力層に当てはまらない点である。確かに、学力上位層であれば模試の見直しにより点数が伸びる可能性があるが、学力下位層では時間がかかり過ぎて非効率な学習になっている場合が多い。
まず前提として、模試を受験するのは自分の実力を試すために受験している(志望校との差)点である。そのため、点数が低い(偏差値が低い)受験生であっても、自分ができない点に気づける。実際に、模試の平均点を見れば高校3年生であっても前半の模試は平均点を50点さえ下回っているのが現状である。マーク模試であることを考えれば問題の半分以上を理解していないことになる。では、これらの受験生は模試を見直して効果があるのか?
模試の解説を確認すればわかるのですが、細かな内容も書かれています。そのため、全ての受験生に役立つ情報だけではなく、難関大学向けの内容も含まれているケースがあります。そのため、偏差値60以上の受験生にとって模試の見直しは効果的と言えるでしょう。一方で、偏差値60未満の受験生にとっては模試の解説は難しく感じることも多いでしょう。
このおとから、偏差値60未満の受験生は気になる点だけ見直すようにすれば十分ではないでしょうか。偏差値50未満に関しては見直しすら必要ありません。それよりも、模試で点数を採れるように基本的な内容を覚えることが優先すべき内容でしょう。
旺文社の英検対策問題集とCDがひとつに【旺文社 英検ネットドリル】
受験生の中では、たった1枚の模試の成績で学力を診断して欲しいと言われる場合があります。でも、本当に何が必要かは模試の結果1枚で把握することは難しいです。なぜなら、たまたま正解している問題も多いこともあり、確実に毎回、同じような点数になるとは限りません。例えば、同じ時期に受験したA模試では70点、模試では50点など大きく点数差がある場合があります。
そのため、単元ごとに点数が出されますが必ずしも正確なものと言えないでしょう。しかし、模試を通して全体の力が把握できるのも間違いではありません。そのため、模試の成績+普段の正答率から本当に苦手な分野を見つけることが大事でしょう。
そして、たとえ模試ができない段階であっても、自分が出来ていないとわかることも大事です。自分なりに勉強したつもりでも通用しなかった場合に何が足りないか考える必要があります。そのため、模試を上手く活用すれば効果的な学習ができますが、通り一遍等に模試の見直しは大事とは言いません。学力によって見直しすべきかどうかを考えるべきです。