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高学歴を批判する人もいれば、Fランク大学に進学する意味はないと言うひともいる。本当は?

はじめに

共通テスト当日に傷害事件を起こした高校生が東大理Ⅲを目指して進学校に通っていると報道されると、高学歴信仰への批判を言うコメンテーターもいた。しかし、問題の本質を見抜けていないコメントに呆れる反面、「勉強を頑張る=批判する」が「スポーツを頑張る=称賛する」という意味のわからない構図を何とかしたいとも思う。

共通テスト当日の傷害事件と学歴社会は無関係

共通テスト当日に傷害事件をおこした犯人は東大理Ⅲに合格しないといけないプレッシャーで犯行に及んだのではなく、単純に犯人の考え方がおかしいだけで、それ以上でもそれ以下でもない

何か悪いことをする時には、人は何かの理由をつけるだろう。極論を言えば、テロをおこしている人間には彼らなりの理由がある、殺人犯だって何がしらの理由があるだろう。それなのに、いちいち理由を突き止める意味があるのか?それは、警察や身内がすべきことで世間は被害にあった人を気にすればよい。

もっとも、1番理解できなかったのが成績が上がらずに悩んで犯行を…と言うが、もっと学力は低いが大学受験に必死に取り組んでいる高校生も多い。それは、悩みかもしれないが事件と結びつけない方が良いだろう。単純に、普通におかしな考えをしている子が、たまたま成績が良かっただけかもしれない。そのため、高学歴社会を批判するコメンテーターは論外に思える。

高学歴を批判する人の考えは?

高学歴を批判する人たちの理由は、「①高学歴に対する信用がない、②高学歴になれなかった挫折組(妬み)、③周囲を見下している人」ではないだろうか。

まず、①は会社などでも高学歴だからと期待された新入社員が思った以上に能力がなかったケースがある人は学歴をあてにできないと考えるかもしれません。また、自分自身が学歴がない状態で成功を収めた場合は強く感じるでしょう。しかし、全ての高学歴の人間が優秀なはずはありません。私立大学であれば内部生や指定校推薦・AOなどで勉強を本格的にやらずに進学した生徒もいます。そもそも、大学4年間の間でサボり続ければ能力は著しく下がるでしょう。ただ、平均値をとれば高学歴の方が能力が高いことが多いです(*もちろん、業種によって学歴など関係ないこともあります)。ただ、事務作業能力は学歴が高いほど能力があることが多いことが多いです。

②は自分が思った以上の高学歴になれなかった妬みが残っている点です。例えば、本当は東大に行きたかったけど滑り止めの早稲田に進学したような場合です。「学力は負けているけど、〇〇では勝っている」様に全面的に負けていることを認めたくありません。例えば、東大生は勉強はできるけどコミュニケーションはダメだろうとステレオタイプ的に思い込んでいるのも1つでしょう。実際は、コミュニケーションは人によります。ただ、難しい話をされると会話ができないからです。

③は「東大なんて俺でもはいれるから誰でもはいれる」「東大にいっても社会に出たら関係ないよ」と心にゆとりを持ちながら謙遜しながらマウントをとってくる場合です。もう1度確認すると、就職活動や事務作業能力、人脈などで高学歴の方はメリットはあります。実際、実力主義と言われているアメリカは日本より高学歴社会ではないでしょうか。それにも関わらず、上から目線で否定している人たちは謙遜を通り越して嫌味に聞こえます。もちろん、高学歴だから成功する保証はありません。学歴がなくても成功する人も多くいます。でも、平均値を比べたら少なくとも収入面で高学歴の方が有利でしょう。30歳時点の平均年収は東大卒で約760万円あります。大卒で30~34歳の平均年収は約460万円です。その差額は300万円程度になります。これはあくまで平均となので多い人も少ない人もいますが、明らかに差があります。

高学歴を批判する人は高卒の求人を見たことがりますか?昇給額、賞与額を見たことがありますか?もう1度言います。高学歴はメリットがあります。このメリットを使うかどうかは自分で決めればよいのですが、否定する材料は何もありません。

Fランクの大学に行く意味はないは嘘?

高学歴がメリットがあることがわかっている人も、大学受験では学力がなくてFランクの大学に進学する場合があります。でも、Fランクの大学に進学する意味がないと言う人も多いですが本当でしょうか?

最近の入試は二極化が進んでおり、「勉強をしないと入れない大学」と「勉強をしなくても入れる大学」に分かれます。もちろん、Fランク大学は後者に該当します。そのため、入試には期待できない(勉強しなくても合格できる)だけでなく、入学後の授業も決して高度な内容はできないでしょう。では、Fランク大学に行く価値はないかといえば、そうではありません。20、30年前なら行く価値がないで終わったのかもしれませんが、最近は十分に行く価値があります。

その理由は、Fランクの大学さえ卒業できない学生を入社試験から外すことができる点です。

とんでもない意見かもしれませんが、最近は高校生の進路は大学・短大・専門学校が大半を占めています。高卒での就職希望者は減っている一方で人手不足が深刻になっています。では、少し考えてみましょう。「皆さんの中で高校に行く価値がないと考えている人はどれくらいいますか?」考えてください。ほとんどの中学生が高校に進学しています。でも、高校の授業は高度な内容をしていましたか?進学校であれば難しい内容に取り組んでいるでしょうが、偏差値50未満の進路多様校では小数点の四則計算ができないけどテストは優秀という場合もあります。通信制高校などの単位認定の仕方を知っていますか?知れば知るほど、驚くようなことばかりだと思います。

そのため、高校ぐらいは卒業してほしいと思う保護者が多いですが、単純にそれが大学まで広がていると考えてください。そのため、Fランクの大学でさえ卒業できない無気力(試験対応ができない)な生徒は中退など淘汰されます。だから、Fランクであっても何がしら期待ができます。

余談ですが、企業にしても大企業から中小企業まで数多くの企業が存在します。もちろん、優秀な人材を確保したい大企業は高学歴に固執しますが、やはり普通に業務をこなせる人材を求める企業も多いです。そのため、どの様な大学であっても卒業する大学生は自分の置かれた待遇などに不満があっても取り組めると考えられます。例えば、高卒求人などでは皆勤手当てがある企業もあり、6ヵ月間休まずに業務を続けたら支給される場合もあります(*有給などは除く)。これは、突発的に休まずに働ける人を求めていることになります。

この様に、確かにFランクの大学では学生の学力の問題もあり(アルファベットが全て書けない・四則計算ができない)、高度な授業は期待できないかもしれませんが卒業することに価値があります。高卒が当たり前のように、大卒等も当たり前の時代になりつつあるのです。

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