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大学入試「指定校推薦入試で進学する高校生は真面目な生徒が多いのは本当か?」

指定校推薦入試について考える

はじめに

AO入試や指定校推薦入試は筆記意見を受験していないことから学力に不安があると言われてきた。しかし、指定校推薦入試は真面目な生徒も多いから大学に進学後の成績は良いと言われるケースもある。では、その指定校推薦入試について考えてみよう。

指定校推薦入試の仕組み

指定校推薦入試は全ての高校生が平等に受験をする機会がある入試ではない。高校によって推薦人数・基準が異なる場合や、そもそも指定校推薦入試の枠自体が存在していないケースが多い。ニュースを見ていて不思議に思うことは学歴フィルターをすると批判されるが、仕組みでは指定校推薦入試も同じ形式である。進学校など上位校に在籍すれば難関私大の指定校推薦枠が存在している。そのため、早稲田大学でも指定校推薦入試で進学することができます。

一方で、指定校推薦入試で受験をする場合は推薦枠が存在しているため校内選考で選ばれる必要があります。ただ、この校内選考は高校ごとに違っており、公平に実施する高校もあれば公表をしていない高校もあります。成績によって選ばれる場合もあれば、逆に合格見込みがないから受けさせている場合もあります。進研模試などを校内選考の基準にしているからSNSでは模試の解答が普通に売買されています(*C以上でないと申し込みできないから、そこそこ点数を採るためなど)。

この様に以外に不公平感があるのが指定校推薦入試ですが、普通は評定平均を基準に考えていることもあり比較的真面目な生徒が申し込む可能性が高い入試でもあります。

変に真面目な高校生

指定校推薦入試では評定平均や出席状況などを基本として選考されます。校内選考で推薦枠に選ばれれば大学の試験で落ちることはありません。ただし、場面緘黙など面接時に会話ができないと落ちます。

以前、大学広報が入試結果を持参して訪問した際に指定校推薦入試の結果で話せなかったらしく、志望動機が曖昧すぎると1回保留の後審議をして合格にしたと言われました。だから、入学前までにしっかりと指導をお願いしますと言われたことがあります。そう、指定校推薦入試だから簡単に落とすことは難しいのです。そのため、校内選考で枠を得れば出来レースの様な試験になってしまいます。

しかし、指定校推薦入試を受験する受験生の中には真面目過ぎる学生もいます。「大学に進学しても勉強を頑張らないと推薦枠が減らされるから後輩が可哀そう」や「高校から追跡調査が来るから頑張らないと」と言っている高校生や大学生がいます。実際、私自身も学年集会では進学後の成績も高校に通知がくるから、後輩に迷惑がかかるから頑張れない人間は指定校推薦入試を受けるな!と言いながら心の中では「知らんがな」と思てしまう点があります。

まず、指定校推薦入試を利用したとしても正式に認められている入試方式であるため合格後の責任まで負うのは間違っている点。そして、高校が大学進学後も勉強をするように縛るのは間違っている(*自主的に勉強できるようにしない段階で高校の指導が間違っている)、最後に真面目過ぎる生徒だけが真剣に考えすぎている点です。

正直、高校や後輩のことを考えるのであれば一般入試で受験して合格数を増やした方が良いのではないでしょうか?それにも関わらず、指定校推薦入試を受験するのだから変に真面目にならなくても良い。よく、高校3年間を真面目に取り組んできたことを評価してもらう入試方式で進学したいから指定校推薦入試を選んだという人もいますが、高校3年間真面目に取り組んだ上に一般入試を利用して頑張っている生徒もいます。そのため、早く安心に合格できる入試を利用しただけなので、変に高校や後輩のことを考えずに自分自身のことを第1において良いでしょう。

指定校推薦入試は青田買いになっている

そもそも、指定校推薦入試を受験する生徒が真面目という考え方は違うでしょう。

例えば、高校2年生の時にクラスに在籍した生徒の1人は4月下旬頃には不登校になり家庭訪問も何度も行きましたが欠席数だけが増加していきました。11月頃には欠席数が100日を超えており進級は絶望的なこともあり保護者と相談しながら通信制の高校に転学をすることになりました。12月に書類関係をしていたのですが、遡って11月末日で転学処理になりました。問題なのは、その学年を卒業させた後に卒業生と一緒にその生徒が学校にやってきました。当時のお礼と不登校だった理由を言ってくれたのですが、通信制高校に転学した後も原級留置(留年)することなく3年間で高校を卒業して、指定校推薦入試で大学に進学したことも報告されました。実は、同じ大学に進学していた卒業生からもその子がいたと報告されていたので進学はしていたのですが、指定校推薦入試か…と思いました。そうすると指定校推薦入試=真面目な生徒は違うと思いませんか?

指定校推薦入試は実際には大学の青田買いになっている傾向があります。もちろん、大学側も意図をもって取り組んでいますが必ずしも意図通りと言えるのでしょうか?ある大学の入試担当者は指定校推薦入試では評定平均で選考されることが多いため、高校ごとに評定平均の基準が違うからあてにならないが真面目な受験生を獲得しやすいと言われたこともあります。でも、逆に言えばAO入試などで人物評価・学習意欲をしっかり判断できていないことがわかります。

また、大学の下位層では指定校推薦入試やAO入試(総合型選抜入試)で募集定員を埋めて一般入試を難しくしている場合もあります。そうすれば偏差値も上がることを考えている場合もあります。その結果、数年までの私立大学の入学定員厳格化の影響で指定校推薦入試の受験者が増加したさいに募集定員が逼迫して中堅私大以下の大学が一般入試で難易度が極端に上がったことがあります。

指定校推薦入試は専願のため募集枠に対して合格者数が多ければおかしいのですが、現実には大幅に超過して合格をだしているケースもあります。

このことから、指定校推薦入試は早めに合格者の枠をおさえた大学側と早めに受験を終えたい高校3年生の意見が一致した入試制度であります。この入試が1月や2月なら選択肢の1つでしょうが、8~9月の校内選考で推薦枠をもらえば勉強をやめるでしょう。要は、他の受験生と比べて5ヵ月間も勉強をしない期間があるということです。どれだけ真面目な生徒でも受験生の必死さと高校の定期試験の必死さは質が違います。ただ、大学では授業に出ればそれなりの点数につながるから真面目さは武器ではあるのは間違いないでしょう。

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