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進学校の授業は必ずしも大学受験とは結び付いていない場合がある【高校進学の視点】

進路実績が授業の質とは結び付いていない

はじめに

大学受験などを真剣に考えている中学生や保護者にとって合格実績は非常に注目する点かもしれません。そのため、合格実績が高い高校であれば授業内容も素晴らしいものになるかもしれないと考えるものです。でも、実際には進路実績が高いから授業自体が大学受験を念頭に置いているとは限りません。では、なぜかを考えてみましょう。

授業より生徒の質が重要

昔、ある進学校(東大や京大の合格は当たり前)の国語の授業では1年間を通して『銀の匙』を読み続けると言う授業がありました。名物先生ではありましたが、受験とは必ずしも一致していないことがわかります。その点を考えると、公立高校の地区トップ校では公務員であるため人事異動があります。そのため、京大や阪大など合格者が多い高校から進学率42%程度の高校への異動などあり必ずしも受験能力が高いから地区トップの高校に配属されるわけではありません。

では、進学校にとって何が大事かといえば生徒自身の質の問題になります。例えば、北野高校では大半の生徒が中学時代に英検2級を取得しています。つまり、高校入学前にかなりアドバンテージを持っています。さらに、受験勉強の習慣が身についていることを考えれば、高校の授業に頼らなくても自分たちで理解していく力があります。そのため、授業の良し悪しより合格実績を手に入れるためには生徒の学力が問題です。以前、進学校から教員を招聘して進路多様校などが特進系コースをつくり合格実績を伸ばそうとしましたが上手くいかないことも多いです。それはシステム(教科指導)に頼ると失敗してしまうケースが多いためです。優秀な学生が入学したらその生徒自身の力で伸ばすようにフォローするほうが効果的といえるでしょう。

もちろん、進学校の方が授業がしやすい点もあります。まず、頭の中に世界地図が浮かぶ生徒にウクライナ問題は理解できます。そのため、教員も深い内容を話しやすいでしょう。しかし、進路多様校の中にはヨーロッパの地図がわからないだけでなく、ドイツやイギリスがヨーロッパにあることも知りません。その中で、どれだけ手間暇かけても良い授業をすることが難しいとわかるでしょう。そのため、進学校は授業力というより生徒の学力が大きくアドバンテージになると考えてください。

高校の授業だけでない現状

生徒の学力が高い分だけ進学校では授業内容が良いように思えます。ただ、実際には進学校の多くが高校以外で授業を受けているといのが現状です。

例えば、HPで調べると東大・京大・医学部系を専門にする鉄緑会では大阪校に灘高校で339名が在籍しています。北野高校は57名で少ないですが、やはり中高一貫校の私立高校で多いようです。東京では開成高校1089名、桜蔭891名など多くの進学校でこの様な予備校に在籍していることがわかります。そのため、高校の授業が大学受験に効果的だと言えると断言できるなら、わざわざ高校以外でお金を払って授業を受ける必要はないのではないでしょうか?でも現実問題として、鉄緑会だけでなく駿台や河合塾などに多くの高校生が通っています。

このことから考えて、HPなどで授業力を主張していても現実問題は外部に頼っている場合もあります。それなら、最初から外部予備校と連携して受験指導をしていると前面に訴えた方が良いのではないでしょうか?

以上のことを考えれば、ある程度の進学校であれば生徒自身が授業を聞いて理解できる力があるので授業はそれなりに面白くなるだろう。それは教員側も新しいことを試しやすいので面白いパターンも多い。一方で、大学受験に関しては高校が中心に面倒を見てくれるのか外部が中心になるのかを調べておく必要がある。安易に、「偏差値が高い高校=授業だけで難関大学に行ける」と考えない方が良い。ただ、上位層は自分の力で受験勉強できる場合も多いため、逆に関わって欲しくないと感じる高校生も多い。その辺のバランスも考えてみましょう。

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