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いじめ問題など不都合なことは学校は隠蔽するのか?想像と現実の違いを考える

隠蔽体質は少数派?

はじめに

2021年の旭川女子中学生いじめ凍死事件による学校側の対応の不味さからいじめ問題などは学校の評判や教員の評判を落とすと考えて隠蔽することが多いと感じる人も多いかもしれない。しかし、1つの衝撃的な出来事が稀なパターンなのか通常かを考えてみよう

隠蔽体質とは逆の動き

いじめ問題に関しては基本的に隠蔽するのではなく報告するようになっています。下の表からいじめについての数値を比較してみましょう。

校種平成18年平成25年令和2年
小学校60,897118,748420,897
中学校51,31055,24880,877
高校12,30711,03913,126

子どもの数は少なくなっている一方でいじめ認知件数は右肩上がりになります。特に、小学校では大幅に増加しています。実際に、いじめを認知している割合は小学校で86.4%・中学校で82.2%・高校で54.5%と高くなっています。このことから、いじめを隠蔽することが多いのではなく公にすることが多いです。例えば、「いじめアンケート」などの調査を毎年していますが、ここで問題を発見した際に何もしない方が普通ではないと考えてください。それにも関わらず、旭川女子中学生いじめ凍死事件に発展したように一部の間違った行動をする人がいるから残念です。

目に見えにくい「いじめ問題」

いじめ問題で多いのは以下の内容になります。

内容小学校中学校高校
冷やかしやからかい
悪口や脅し文句
嫌なことを言われる
57.963.261.0
軽くぶつかられたり
遊ぶふりをして叩かれたり
蹴られたりする
24.013.88.1
仲間はずれ
集団による無視をされる
13.510.615.4
パソコンや携帯電話等で
ひぼう・中傷や嫌なことをされる
1.810.719.8

いじめ問題で特に顕著なのが言葉の暴力になります。アカデミー賞で言葉の病気を揶揄した人物は処分がなく、平手打ちした方だけが処分されましたが言葉も十分に暴力になります。難しいのは大人の前ではしない点かもしれません。また、相談を受けた際に「言わないで欲しい」と言われることが多いことから、実際に教員ができるのは巡回の強化(*用事があるフリをして休み時間などに教室に行くなどして証拠をおさえることぐらい)しかなくなります。ただ、裏付けを集めながら証拠が出そろうと徹底的に指導に入ります。もちろん、このバランスが非常に難しい所なのですが…。そのため、深刻そうな内容に関しては外部に任せた方が良いのは確かですが、悪口では警察は動かないでしょう。でも、いじめられている方は深刻な状態の場合もあります。

また、教員がそこまで面倒を見ないといけないのか?と思うことも増えています。例えば、文化祭などのクラス行事をサボったことで周りから批判されているから何とかして欲しい…。まずは、謝らないといけないが自分では声をかけれない…。この様に、いじめではないクラス内の仲直りまで仲立ちさせられる場合もあります。

ただ、悪口などは大人の問題も多くあると思います。日頃から何かに対して文句ばかり言っていないでしょうか?学校の悪口を言っていれば当然子ども悪口を言っても良いと勘違いします。政治や芸能界では遠い世界の話ですが学校など身近な問題で否定的なことを言うと子ども達は感染します。昔のドラマである「○○君とは遊ばないように」ということを聞けば子ども達は何を言うか想像できるでしょう。

いじめ問題を隠蔽する理由

基本的にはいじめ問題は公にしている方向です。もちろん、解決できているかどうかはわかりませんが、普通は情報は共有されます。では、それでもいじめ問題を隠蔽する理由は何でしょうか?

1つは学校の評判や教員の評判を考えるためです。出世を気にしている教員は少ないかもしれませんが、誰でも避けたいことでしょう。ただ、現場の教員からすれば報告して自分だけに問題でなくなる方が楽になるので、この点は管理職の方が判断を誤るかもしれません。

2つ目に業務が大幅に増加する点です。いじめ問題の解決に向けた動きをするだけでなく、最近は問題が明るみに出ると恐ろしいほどクレーム電話が掛かってきます。当然、話を聞くしか方法はないので1時間~2時間クレームを言われます。ここで問題なのが、被害者ではなく見ず知らずの人からの電話です。ただでさえ業務が多いにも関わらずに雑務が急激に増えるのを嫌う場合があります。そのため、事勿れ主義に陥ります。実際には、いじめ問題は徹底的に対応した方が口コミで当該学年以外にも伝わるので、生徒もいじめは避けようとするのですが…。

最後に、教員の感性が鈍感な場合です。いじめ問題が深刻な事態につながると想像できない点です。確かに、過剰に反応し過ぎてクラスメイト間のトラブルに関与し過ぎて余計に複雑にしてしまう先生もいますが、生徒に関心がなさすぎる場合もあります。そのため、何かトラブルが起こっても何とかなると考えてしまっている場合があります。取り返しがつかないレベルになって初めて認識してしまう場合もあります。

これらの原因で故意か過失かはわかりませんが、結果的に隠蔽しているケースがあります。良くはないですが、学校側も襟元をただす必要があります。

いじめ問題に対応するには

旭川女子中学生いじめ凍死事件に関しては教頭の発言など、なぜこの様な発言があったのかわからなすぎる点が多いです。完全に思考が停止しているとしか感じません。ただ、普通に考えれば対応する方法はあります。

1つは外部機関でいじめ問題に関する情報を集める機関です。よくあるのが、教員が気がついていない場所でいじめが発生している場合です。その際に、担任が子どもの様子を把握していないから悪いとなりますが、現実的に難しい問題です。声に出さない要望を察して行動するは難易度が高いでしょう。なぜなら、教員は子ども達と昼休みも放課後も一緒にいるわけではありません。そのため、気づけないことも多いです。ただ情報があれば意識的に注視することはできます。

2つ目に家庭内での問題です。基本的な集団生活のルールが備わっていない点があります。「人の話をきかない」「宿題をしない」「言葉遣いが悪い」など全てがいじめ問題につながるわけではありませんが家庭での子どもとの接し方も大事でしょう。

最後に、子ども達の情緒の安定になります。最近は教員も叱ることが出来なくなったことから子ども達の我慢が苦手になっているのも事実です。ルールを破って叱れば拗ねて口を聞かなくなることもあります。結果的に、我慢強さがなくなっている場合があります。そのため、簡単に誰かに対して攻撃的になっているような…。そのため、教員も保護者も褒めるタイミングと叱るタイミングを上手く使う必要があります。そうすれば何が良くて何が悪いかわかるでしょう。

ただ、1番目以外は直ぐに即効性はないので、今すぐ取り組めるのは1番目の内容ではないでしょうか。人を馬鹿にするより人と何かする方が楽しいことに気づかせましょう。

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