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文部科学省が発表した政府目標の英語力の到達度は正しいことなのか【教育コラム】

英語力を把握する

はじめに

2021年度の「英語教育実施状況調査」の結果で政府が目標とする水準の英語力を持つ生徒の割合は中学3年が47・0%、高校3年が46・1%と向上したが目標に届かなかったとされる。さいたま市(86・3%)と福井県(85・8%)が突出して高かいが本当に英語力が身についているのだろうか?

調査方法から疑問がある

まず、政府目標は中学3年生で英検3級レベルであり、高校で英検準2級程度である。ただ、この人数に関しては資格がなくても教員が同程度の実力であると認めれば良いので中学生が47.0%の目標達成と言っているが資格取得率は27.2%である。また、高校3年生は46.1%であるが資格取得率は31.2%となっており客観的な数値ではなく、教員の主観的な判断で割合が大きく変わっていることがわかる(中学生19.8%・高校生14.9%が教員の判断)

さらに、問題なのは英語科教員の英検準1級取得者は中学校で40.8%・高校で74.9%である点である。英語科教員を目指すなら英語が好きで得意なイメージが強いが現実問題として生徒に教えられるレベルではない。実際に、英語科になるには英検準1級程度で良いのを知って他教科から通信教育で1年で英語科の免許を取得して教壇に立っている先生もいるように、難関大学出身者であれば英語が得意(好き)でもないが英検準1級はそれほど難しくない。では、なぜ取得率が依然として低調なのか?何かの事情があり取得していない場合もあるが、学力が不足しているから取得できない先生も多いかもしれない。ただ、これは他教科でも言えますが…。

このことから、半数以上が政府目標の英検準1級程度の資格を取得していない教員が多い中で先生判断で到達度を決めること自体が意味が分かりません。そのため、統計として数値に信ぴょう性を感じません。

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英検が基準で良いのか?

そもそもの考えとして英検が基準で良いのでしょうか?英検は語彙力があれば合格するのは難しくありません。文法問題は僅かしか出題されませんし、英作文に関しても自分が使える英文法だけで書くことができます。読解も長い文章ではありません。

そのため、英検2級を取得していても、日東駒専・産近甲龍レベルにも到達することができない場合があります。正直、英検2級レベルは大東亜帝国や摂神追桃レベルではないでしょうか。そのため、さらにワンランク下の英検準2級ですから、この数値を超えたから何なんでしょう…。問題は、英検準2級に合格できない力しかない高校生が学校推薦型選抜入試などで簡単に大学に進学することではないでしょうか。

それにも関わらずに、中途半端に英語教育を導入し過ぎている点があります。中学生であっても文型を理解しておらず主語や動詞、目的語など把握できていません。このため、フレーズとして英語を覚えるばかりで応用がきかなくなっています。このことから、政府目標が良いか悪いかだけでなく、そもそも統計方法や教育内容をもう1度考え直す方が良いでしょう。

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