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成績保証制度で中学生の学力は本当に上がるのか?【中学生】

成績保証制度を考える

はじめに

塾の広告の中には成績保証制度を前面に主張している場合があります。保護者からすれば成績が上がるならと期待したいことはわかります。実際に受講科目が60点未満の生徒は+20点、60点以上は80点以上となっていることが多いです。そのため保護者は成績保証制度に期待するのでしょうが本当に子どもの学力は伸びるのでしょうか?

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成績保証制度のメリット・デメリット

まず、保護者が確認しなくてはいけないのは成績保証制度の適用要件になります。例えば、受講科目だけの点数を上げるのか?どれくらいの期間なのか?1回でも目標到達すれば終わりか?と複雑な制度が多く無条件で成績保証制度が適応されることは少ないかもしれません。そのため、本当に生徒にとって成績保証制度がメリットがあるかどうかを考える必要があります。

まず、デメリットを考えて欲しい。これは、生徒のことを考えない塾があった場合に考えられる内容です。①受講科目だけの点数を伸ばすことの危険性です。例えば、英語と数学を受講しているなら塾はこの2科目の成績を上げる必要があるでしょう。もし、目標に到達できなければ授業料が支払われないため必死になります。それなら、残り3科目の点数など気にしないでしょう。たとえ、残り3科目が0点であっても2科目だけ伸ばせば問題ありません。結果として、総合的な考えが欠如される場合があります。そのため、残り3科目の指導もお願いすれば、そもそもの授業料が高騰することになります。

②目標達成すれば重点的に指導がなくなる可能性がある。塾側からすれば授業料を貰えないことは経営面で打撃になります。結果として、目標に達成できるかどうかが問題点になります。そのため、1度でも目標をクリアすれば、目標を達成していない生徒を重点的に対応しようとするでしょう。そのため、1回成績が伸びたとしても成績が継続するかどうかは別問題になります。

③成績保証の目標達成の期間です。次の定期試験の結果で判断するならともかく1年程度を目安に考えている場合があります。そのため、目標達成するかどうかの結果が出るまで時間がかかります。結果、良くも悪くも引くに引けない段階まで通塾している可能性があります。今更、転塾を考えるのは…という状況になる場合があります。

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④定期試験ばかり考えた授業になる。定期試験の結果次第で授業料が入るかどうかが変わるのであれば、授業の基本は定期試験対策ばかりになります。結果、既習事項の復習に時間をかけるぐらいなら定期試験の点数を上げるための授業ばかりになります。結果、入試対策が手薄になり定期試験しかできない学生になる可能性があります。

⑤課題が増加する可能性がある。成績を上げるためには勉強時間を増やせばよいでしょう。それなら家庭学習で勉強量を増やしていけば良いだけです。では、どのように家庭学習の時間を増やしていくかと言えば課題を増やせばよいのでしょう。数学や英語は問題演習量を増やせば点数が安定的になります。そのため、課題がどんどん増える可能性があります。結果、課題をやってこなければ要件を満たさないとなるかもしれません。

以上のことを考えれば成績保証制度をどの様に運用しているかを考えなくてはいけないでしょう。でも、実際にはそれを検討するのは難しいかもしれません。

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保護者も考えるべき問題

まず、成績保証制度を聞いた際に疑問に感じた点が何点かあります。

まず、成績保証制度で返金・免除をしていたら学習塾の存続が難しい点です。当たり前ですが、個別指導や集団授業であっても講師を雇って授業をしているケースが多いです。特に、成績保証制度を実施している塾は大手が多いでしょう。そのため、目標が未達の場合に返金や授業料免除をしていった場合に経営リスクが高くなりすぎないか?という点です。当然、目標が未達であっても講師には給与の支払いがあります。では、経営リスクを背負わないためにどうしているかと言えば、「在籍生徒の授業料に見えない状態で負担させている」「返金・免除の要件が難しい」のどちらかではないでしょうか?いくら大手でも中学生が100人~200人も通っていることはないでしょう。そのため、成績保証制度による返金・免除をしても経営リスクがない状態にもっていっていると考えられます。もっとも、長期休暇中の講習費などで稼いでいる場合もあるでしょうが…。

そして、成績保証制度の基準が学校のテストという不安定さが気になります。実際に、学校で働いていたからこそわかるのは、テスト作成能力が必ずしも全教員ができているとは感じません。なぜ、この問題が出題されているのかわからない?あるいは、ワーク問題そのままの出題しているなぁ、と思える点は多いです。ただ、テストの平均点にバラツキがあっても成績の方では一定水準になているので有利不利は少ないでしょう。しかし、テストの点数を基準にすると変に難しい問題を出題する教員にあたったらどうするのでしょうか?平均40点台のテストを作成する教員はいるのですが…。(*成績は60ぐらいになっているでしょう)

さらに、学習障害の面から学力を上げることが難しい点をどうするのか、という点です。これは、現場で働いていればわかるのですが、教え方がどうこうの問題でなく「学習障害はできること」と「できないこと」があります。そのため、単純に点数を上げることができません。それらの生徒の指導経験があるからこそ簡単に成績保証制度ができることに疑問です。その子たちには単純なテストの点数を上げるだけでなく、それ以外の対応が必要です。まず、「出来ること」を増やしていくことです。そのため、無理に成績保証制度があるから無理に教え込んでも意味がなく生徒のためになりません。もし結果が出なかった場合に返金された授業料などを負担するのは他の生徒であるのは疑問です。

最後に、成績保証が出来る理由が分からない点です。これは証券会社で勤務していた経験からも絶対を予測できないことに対して保証することの拒否感があります。もちろん、成績を伸ばすための努力はします。しかし、成績が伸びるかどうかはわかりません。もちろん、勉強の方法をしっかりすれば成績は伸びるのでしょう。だから、塾も成績保証をアピールしているかもしれませんが、やはり逆に不思議に感じます。感覚的には、「このトレーニングを続ければ痩せます。効果がなければ返金します」と言っている広告と同じように感じてしまう点です。これは個人的な感覚なのでしょうが、やはり違和感は残ります。大事なのは成績を上げることではなく、上げた成績を維持することなのではないでしょうか?

以上のことから、学習塾も経営から考えて広告効果があるかどうかで判断しています。安かったり、無料だから良いのではありません。だからと言って高ければ良いわけではありません。そのため、成績保証制度は自信があるからアピールしているのか、それとも広告の一環としてアピールしているのか見極める必要があるかもしれません。

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